朝鮮日報

平壌のサッカーに「堪忍袋の緒が切れた」

平壌のサッカーに「堪忍袋の緒が切れた」

北朝鮮、低画質の試合映像渡す…地上波3局の録画中継も取り消し

統一部長官、無観客試合に「南北とも応援団いないから公平」と詭弁

 サッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会2次予選のため平壌でアウェー試合を行った韓国代表で、サッカー界のスター、ソン・フンミン(27)=トッテナム=は17日、仁川国際空港に到着した後、「あまり覚えていたくない。ケガがなく帰って来られただけでも大きな収穫だ」と安堵(あんど)した。大韓サッカー協会の崔英一(チェ・ヨンイル)副会長は「サッカーではなく戦争だった」と言った。MF黄仁範(ファン・インボム)は「ボールとは関係なくもみ合いが起こり、ひどい言葉も飛び交った。韓国に来たらやり返してやる」と誓った。

 韓国代表選手たちがこのような話をするなんて、いったい平壌でどれだけ激しい試合をしてきたのだろうか…と韓国のファンたちは試合の最初から最後まで自分の目で確認することを望んだ。ところが、この試合をすべて収録したフルの映像は見られないかもしれない。

 当初、17日午後に録画中継をする予定だった地上波3局は、大韓サッカー協会が北朝鮮側から受け取った映像を確認して放送を取り消した。地上波テレビ局関係者は「北朝鮮が渡した映像はSD(基本画質)並みで解像度が著しく低かった。画面比もかつてのブラウン管テレビで使われていた4対3の割合だった」と言った。

 複数の専門家は、北朝鮮が意図的に画質の低い映像を渡したのではないかと見ている。北朝鮮では2010年代初めからHD放送をしている。事実、先月6日に朝鮮中央テレビが録画中継で放映したW杯2次予選のレバノン戦は16:9の比率の画面でHD並みの画質だった。北朝鮮は2-0で勝った翌日、この試合を放送した。

チャン・ミンソク記者
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