http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/414086.html …「英語民間試験はすでに多くの大学で活用されていますが、共通テストとして50万人以上が受けるとなれば、規模や運営が全く違ってきます。ところが、そのような認識がなかったのか、制度設計に構造的な欠陥があります。具体的に7点ほど挙げてみます。」
- Show this thread
-
「まず…民間の英語試験だけは実施する事業者の運営に任せています。そして…民間試験は学習指導要領にもとづいた出題ではありませんし、出題内容を公表しません。次に、認定された民間試験は7種類あって、それぞれ目的や試験の内容、難易度、試験方法、受検料、実施回数などが違います」
1 reply 65 retweets 56 likesShow this thread -
「3番目の問題は、「格差」です。これまでは、大学入試センターに検定料を払って、志望大学に受験料を払うだけでしたが、今後は、別に民間試験の受検料が必要です。受検料は事業者によって違い、一回6000円くらいから2万数千円かかります。」
1 reply 71 retweets 67 likesShow this thread -
「裕福な家庭では何度も民間試験を受けさせ、対策講座に通わせてスコアをあげることが可能になり、余裕のない家庭の受験生との経済格差が大きくなります。経済的に苦しい家庭なので、国立大学を希望していたけれど、英語民間試験の出費を考えると大学進学を諦めるしかない、という高校生もいます。」
1 reply 66 retweets 65 likesShow this thread -
「地域によっては遠方まで出かけて受検しなければなりません。交通費や宿泊費がかかって、地域格差が受験生を直撃します。加えて、障害のある受検生に対して、これまでのセンター入試のようなキメ細かい配慮が民間試験では準備されていません。「障害者差別解消法」違反の疑いも指摘されています。」
1 reply 65 retweets 61 likesShow this thread -
「4番目の問題は、「採点の公正性」です。50万人もの解答を短期間に、誰がどう採点するのか…「アジアを含めた世界のどこか」、としか明らかにしていない事業者もあります。どのような資格を持った人が採点するのかを公表していない民間試験もあるので、公正性や透明性が問題となっています。」
1 reply 63 retweets 59 likesShow this thread -
「5番目の課題は、「出題や採点のミス、機器トラブル」です。複数の民間試験がパソコンやタブレットを使う予定ですので、機器トラブルや、音声データを聞いても誰の声か分からない、雑音が入っていて採点できない、などの事故が一定の割合で発生することは避けられません。」
1 reply 63 retweets 57 likesShow this thread -
「民間試験でそのような事態が起きても公表するかどうか分かりません。文科省の見解は、「民間事業者等の採点ミスについて、大学入試センターや大学が責任を負うことは基本的には想定されません」というものです…民間事業者に一任で良いのでしょうか。」
1 reply 62 retweets 55 likesShow this thread -
「6番目の問題は、「利益相反」の疑いです。民間試験の中には、問題集などの対策本を販売している事業者があります。担当部署が違ったとしても、同じ事業者が、共通テストの一環である英語試験を実施しながら、対策指導で収益を上げるのは、道義的な責任が問われないのでしょうか。」
1 reply 65 retweets 63 likesShow this thread -
「最後に根本的な問題があります…大学入試を無視できないので高校英語教育は民間試験対策に変質します。授業をつぶして模擬試験を受けさせる高校もすでに出ています。民間試験は学習指導要領に従うことを義務付けられてはいないのですから、民間試験対策に追われることは公教育の破綻につながります」
1 reply 82 retweets 97 likesShow this thread
ものすごく的確に簡潔に、ものすごく徹底的に、英語民間試験の問題を整理していて舌を巻く。これでなお実施することの正当性がどこにあるのか。
Loading seems to be taking a while.
Twitter may be over capacity or experiencing a momentary hiccup. Try again or visit Twitter Status for more information.