中日の与田剛監督(53)は18日、指名あいさつで東邦高を訪れ、1位指名の交渉権を獲得した東邦・石川昂弥内野手(18)と初対面した。
「欲しくてたまらない選手だった」という石川と初めて会った与田監督は、まず、たくましい体格に目を奪われた。「大柄な選手だと聞いていたが、非常に体格も立派だし、表情も明るくていい印象だった」。そんな第一印象を抱いたドラフト1位に期待するのはもちろん、ホームランだ。
「一番はホームランの期待というものをすごく持っている。それができる選手」。そんな強い思いは、石川に手渡したプレゼントにも込めた。
「強打期待しています」。前日のドラフト会議で「交渉権確定」の文字が印字された当たりくじに、自身のサインとともにこうしたためて渡した。石川のセールスポイントである力強いバッティングで、未来の竜の中軸を担い、チームを引っ張り、そして勝利を呼ぶアーチをたくさん打ってほしい。そんな強い願いをドラフト1位に伝えた。
指名あいさつの場ではプロ野球選手としての生活について質問があったという。「とにかくもう野球漬けになる。仕事になる。ほかの選手たちも当然、そういう強い気持ちでやってくる。少し今までとは変わってくると伝えた」と与田監督。野球漬けの日々となる中で、これから未来のスラッガーを育てていく。