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【ラグビー】

遅咲きの大器FB山中が選手生命を救ってくれたレジェンド・平尾誠二氏への思い「思い切って楽しんでやれ、と言ってくれると思う」

2019年10月16日 19時32分

FB山中亮平

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 W杯で史上初の8強入りを果たしたラグビー日本代表は16日、準々決勝の南アフリカ戦(20日・味スタ)に向け東京都内で調整した。記者会見にはここまで4試合出場のFB山中亮平(31)=神戸製鋼=が出席。南アフリカ戦の20日が、3度目の命日となるレジェンド・平尾誠二氏への思いを語った。

 「僕がラグビーを続けられたのは平尾さんのおかげ。感謝の気持ちでいっぱいです」。その目は自然と潤む。早大から神戸製鋼にプロ選手として入社した2011年、W杯に向けた日本代表候補に名を連ねながら、ヒゲの育毛剤がドーピング検査に引っ掛かり2年間の選手資格停止に。競技生命を断たれるピンチに、一般社員として神鋼に残れるよう手を差し伸べたのが、当時GMを務めていた平尾氏だった。

 温情を受け、2年後にラグビー部に復帰。以後もなかなか代表定着はかなわず、31歳になった今年もW杯前の4試合中出場は1試合のみ。だがW杯が始まると、ロシア戦は途中出場、アイルランド戦とサモア戦はFBで先発し、スコットランド戦は再びリザーブから途中出場。試合の最後、8強を決める歓喜のタッチキックを蹴った。

 「ベスト8の目標は達成したし、もう失うものはない。平尾さんも『ここまでよう頑張ったな。あとは思い切って楽しんでやれ』と言ってくれると思う。思い切りチャレンジします」。31歳。遅咲きの大器は恩師への感謝を胸に、すべてを出し切る覚悟だ。

 

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