20日のラグビーW杯日本大会準々決勝・南アフリカ戦に先発する日本代表CTB中村亮土(28)=サントリー=が18日の記者会見で、タックルへの並々ならぬ思いを語った。
「(タックルは)僕の生きる道。ごく普通のプレーヤーが生き残るために磨いてきた。サンウルブズ、テストマッチで自信をつかんだ」
今大会、相手の上半身と下半身に2人がかりで入るダブルタックルは、日本のおはことして世界に発信されている。ダブルタックルが決まった瞬間、下半身の常連になっているのが中村だ。
「(自身より)外側にはトッププレーヤーがいるので、体を張れるところで貢献できるようにと思うようになった」。SO出身とあって、パスやキックの技術も高い。多彩な攻撃を繰り出す代表の重要な役割も担う。それでもタックルに固執するのは、チームとして松島や福岡らWTB陣をより生かすには、と考え抜いたことの表れだろう。
全4試合に先発出場した1次リーグを振り返り、「確固たる自信があった」と言う。「メンバーが役割を信じて遂行した結果。信じる力はすごいものを生み出すなと感じる。もっともっと強いジャパンを見せられる。日曜日の試合を楽しみにしてほしい」。ここまできたら戦術の正否ではない、信じたもの勝ちだ。