NPB12球団Jr.トーナメント(12月27~29日・札幌ドーム)に出場する中日Jr.は13日、愛知県武豊町運動公園野球場でチーム結団後初の練習試合(5イニング2試合)に臨み、南知多クラブに連勝した。村上颯(はやて)外野手(双葉ドラゴンズ、刈谷市立東刈谷小6年)が3本塁打、小鎗稜也内野手(金竜クラブ、関市立金竜小6年)は2本塁打で気を吐いた。
中日Jr.の新たな船出に派手な5ホーマーが花を添えた。第1試合で大差をつけた4回2死二、三塁に村上が左越えにダメ押しの3ラン。この試合4安打の村上は計7打点の荒稼ぎだった。
第2試合は小鎗とともにアーチ合戦だ。小鎗は1回2死二塁で左越えに逆転2ランを放つと、最終打席となった5回1死二塁にも左翼へ2ランと止まらない。村上は2回2死で左翼へこの日2本目のアーチをかけると、4回無死二塁では同じく左越えに2打席連続となるホームランで試合を決めた。
本塁打はすべて両翼70メートル、中堅85メートルに張られた学童用フェンスをオーバーする見事な当たり。湊川誠隆監督(39)は「村上は第1ストライクから積極的に振りにいった。小鎗は4番らしいパンチを見せてくれた。ボールを前でさばく打撃は素晴らしい」と褒めちぎった。
村上と小鎗はともに中日が学童対象に開設した野球教室「ドラゴンズアカデミー」の1期生だ。村上は「アカデミーでは準備の大切さを教えられた。ネクストサークルで球筋やタイミングを計ったのが良かった」と話し、小鎗は「インコースをうまく打てました」と成果を披露した。 (高野行正)