【女神転生】やったぜ。投稿者:変態糞サマナー【メガテン】   作:妖怪勲章おじさん

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精神性の唐突な胸痛に襲われたけど初投稿です。


たのしい暗殺2 in 仮面倶楽部

 

2002年 アフガニスタン カブール ブラックタスク社臨時編成旅団 旅団司令部 会議室

 

アフガニスタンにおける正規軍での戦闘は開戦した2001年10月から僅か2か月で終了した。

しかし、ブラックタスク社ではまだタリバンの最高指導者達が殺し切れていないとして作戦継続を決定。

中東で長期間任務を行ってきた第五大隊からの情報を元に、親タリバン派のパキスタン国境付近の南部で掃討作戦を実行している。

 

既にブラックタスクが襲撃して殺害した最高指導者ムハンマドを筆頭に、最高評議会の半数が捕殺されているが、

アルカイダも同時に追い回してビン・サーディンを殺害しアメリカに引き渡す等、最凶PMCの名に恥じない活躍を見せている。

 

しかし、流石に今までにない五大隊同時動員により、司令部機能はパンク寸前であり、それ以上の成果は2001年以内には行えていなかった。

第五大隊大隊長にして臨時旅団司令官ドミトリー・アンダーセン中佐が、司令部にて各大隊長を前にして本年の目標を告げる。 

 

「皆は去年不慣れな動員と土地でよく戦ってくれた。おかげで最優先目標のサーディンとムハンマドを殺す事に成功した。素晴らしい成果だ」

 

「しかし、未だに多くのアルカイダとタリバン派の民兵が活動を行っているのも事実だ。今年は連中の幹部を全て殺す事に注力してほしい」

 

各大隊長達はそれぞれ装甲服を身に纏い、アンダーセン中佐の方針を座って聞いていた。

 

「今年の6月にはアフガニスタン暫定政府を決める為の大会議が行われる予定だ。それまでに連中の勢力を削ぎ落とす事が目標となる」

 

質問はあるか、と一旦言葉を切ったアンダーセンに対して、第十一大隊大隊長のセオドア・シアーズ少佐が質問する。

 

「作戦区域がパキスタン国境近くにありますが、逃亡した敵に対して越境は認められていますでしょうか?」

 

パキスタンは親タリバン政権派で国家承認もしているイスラム教が多数派を占める国だ。

これが国軍としての作戦で有った場合、越境攻撃領土侵犯に当たる為通常は認められていない。

 

「心配するな、我々は軍隊ではない、民間企業だ。越境しても入国審査がガバガバなパキスタン程度幾らでも黙らせられる」

 

確かにアメリカ軍や多国籍軍なら越境は問題視されるが、民間人が多少越境した程度でウダウダ言われる謂れは無い。

去年練成を終えたばかりの第十一大隊だから気になったのだろう、慣れれば気にしなくなる問題だ。

 

「他に質問は無いな?良し、解散!各自振り分けられた任務に取り掛かれ!」

 

 

正規軍としての能力を失ったタリバンやアルカイダでは、自爆や簡易IED程度ではブラックタスク社の特殊オフィサー達を撃破するなど不可能だ。

至近距離での対戦車地雷の爆破でようやく重傷になる人間が、幾らでも回復しながら掃討戦を実行すればどうなるか。

キルレートは0対10000を既に超えている事でそれらは証明された。

ブラックタスク社の特殊オフィサー達を殺したければMBTが必要だという、悲観的な情報がテロリスト達に流れるが、彼らは残らず殺しつくされることになった。

 

当然だ。彼らを殺せる兵器を持てば多国籍軍に捕捉されて空爆で死ぬのだ。

一部のアルカイダ幹部がパキスタンに逃亡しようとしたが、パキスタン国境内で捕捉され全て殺害される。

パキスタンへの逃走ルートが遮断された彼らには、逃げ場と隠れ場は無くなろうとしていた。

 

順番にブラックタスクに踏み込まれてまともに抵抗できず蹂躙されるか、空爆で死ぬかという最悪の二択を突きつけられて・・・。

________

 

2002年 アメリカ合衆国 ミシガン州 デトロイト市 ブラックタスク本社 VIPルーム

 

デトロイト市は今まさに活況に沸いていた。

それは戦争による特需ではなく、ブラックタスク社が新たに立ち上げた開発企業によるものだ。

足掛け10年、長い間デトロイト市の教育に支援を行い続けていたブラックタスク社は、

それらによって生まれた高度技能者や高度教育を受けた市民を雇い入れる為に様々な事業を並行して立ち上げる。

 

既存の製薬会社や通信販売会社のみならず、これから更に伸長していく電子機器開発、

今まで自社開発していた軍事用品研究の分社化、自社で使用する銃器開発企業の立ち上げと一気に三社だ。

 

更には民間人からの直接採用で始めた通常警備部門も拡大し、完全にデトロイト市を自らの企業城下町へと変えていく勢いと言える。

その勢力は凄まじく、今まで減少傾向にあったデトロイト市の人口が上向き始め、経済指標も上昇傾向を指し示し、

2000年の大統領選挙では今までミシガン州では民主党が強かったにも関わらず、ブラックタスク社が共和党支持を表明すると共和党が選挙人を獲得するほどだ。

治安と経済状態の上昇により、犯罪率は低下し貧困層は減少。郊外へと逃げていった富裕層も一部ではあるが市内へと戻り始めて来た。

 

正にデトロイト市とミシガン州は好景気へと突入しだしたと言っていいだろう。

 

そんな立役者であるブラックタスク社の社長ウィリアムは、非常に嫌そうな顔でやって来た人物?とテーブルを挟んで座り、向かい合っていた。

 

「いやいや凄いですね~、流石は天下のブラックタスク。デトロイト市全域を覆っていた悪い気が既にほぼ無くなっています」

 

道中買い食いでもしたのか、テーブルにはコーラとホットドックが載っており、今も食べながら喋っている。

 

「たった十年でこれだけの変化を齎すとか流石は"神の農夫" わたくしも驚きですよ!」

 

VIPルームからのデトロイト市の眺めを一望すると、その人物?は目を輝かせるように驚いて見せた。

 

「ところでウィリアムさん?先ほどから凄く不機嫌そうなんですが、どうかしましたか?」

 

「お前のせいに決まってるだろうが!このクソ悪魔が!」

 

ウィリアムは高級スーツの懐からM9を取り出し、目の前の赤髪美少女の姿をしたニャルラトホテプに対して発砲した。

これには護衛についていたオフィサー達も銃を構えて即座に発砲しようとしたが、ある事実に基づき構えた銃を降ろした。

その弾丸は確実にニャルの頭蓋に命中し、衝撃で転倒させる。

しかし、それはダメージにはならず、ホットドックを口に咥えた美少女がソファから転倒するだけの結果を生んだ。

 

「テメェふざけてんのか!Lv5の癖に全属性無効の分霊を寄越すなんざ!喧嘩売ってるなら今ここで殺してやるぞ!!」

 

転倒したニャルラトホテプの服を引っ掴んで盛大にキレ散らかすウィリアム。

残念でもないし当然である。

正に口で煽る為に生み出したとしか思えない雑魚分霊を送るなど嫌がらせ以外の何物でもない。

 

「いえいえ、わたしは大まじめです!超真面目な用件でここに来ました!」

 

引っ掴まれてもホットドックを食べ切ったニャルラトホテプが、用件をやっと言おうとする。

本題が進むらしいので、ウィリアムは引っ掴んで釣り上げていたニャルラトホテプをソファに投げ捨てて座らせた。

そうして自分も対面の椅子に座ると、煙草に火を点けようと咥える。

 

「実はわたくし・・・・・・貴方の子種が欲しいんです!」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

余りの発言にウィリアムは咥えていた煙草を落としてしまい部屋の空気が一気に氷点下まで下がる。

 

「あれ?伝わりませんでした?孕ませてください。セックスしましょう、ね?」

 

ウィリアムが無言のまま立ち上がると、ニャルラトホテプの首根っこを掴んで持ち上げ、部屋を出る。

 

「はっ!?これはもしやオフィスラブ!?ちょっと今のわたしの身体には早いですけど、意外とイケる!?」

 

何事かを喚いているニャルをウィリアムは廊下に設置してあったダストシュートに叩き込んだ。

 

「ちょ!?ちょっとまって!いきなり特殊プレイとか変態すぎます!待って!助けて!」

 

ギリギリの所で落ちないように踏ん張っているニャルを足蹴にし、落とそうとするウィリアム。

 

「寝言は寝て言えクソ悪魔」

 

「ンアッー!」

 

渾身の蹴りと共に汚い悲鳴が聞こえ、ニャルラトホテプがダストシュートに落とされた。

 

しかし、翌日も、そのまた翌日も毎日のように押しかけてくるニャルに諦めたのか、ついには大天使たちやリリスと同じように社長室に居ついてしまう。

但し仕事は一切任されない、マスコット以下の存在としてだが。

________

 

完全子会社化前から開発させていた、ブラックタスク社特殊オフィサー達の新採用突撃小銃のテストが始まる。

要求仕様は大威力化の為に12.7mmBMG弾を採用、対悪魔の為に各種属性弾を撃てるM203 40mmグレネードに対応する事、以上の二点だ。

 

完全に特殊オフィサーが装甲服を着た上で使用する前提なので、とにかく12.7mmを安定した射撃速度で撃てる頑丈さが求められ、

重量も現在の小銃界主流の軽量化とは真逆の全金属製で耐久性を突き詰めた構造となっている。

その結果、重量はM60系統の倍の20kg以上に及び、発射速度は毎分550発が標準で重機関銃を無理矢理小銃のサイズに収めた弊害が出ている。

 

しかし、低い発射レートと十分な重量は反動の制御を容易にし、安定した射撃制御が可能となり12.7mm弾の採用は遠距離の目標への命中時、威力低減を抑える事が出来た。

 

結論としてはこの小銃はBT-1として採用され、特殊オフィサー限定で供給されるようになった。

簡便で頑丈な構造と、全金属製故の殴打にも適している為、突撃兵には特に喜ばれる銃に仕上がる。

________

 

2002年 アメリカ合衆国ミシガン州 デトロイト市 ブラックタスク本社 社長室

 

その日社長が受け取った電話の相手は国防総省の事務次官だった。

臨時編成旅団の活躍により、想定より早くアフガニスタン制圧とアルカイダ・タリバンの全滅が行えた礼を述べる会話から始まり、

世間話のようにブラックタスク社の景気が良い事を話して来たが、本題に入ると一段声が小さくなる。

 

「はぁ・・・海兵隊と陸軍で対悪魔用部隊を設立したいと?」

 

つまりはようやくフリントンの馬鹿野郎が元大統領となり、軍事に理解のある大統領が就任したので今のうちに民間と宗教に投げっぱなしだった

悪魔対策を政府としてもするだけの余裕が出て来たという事だ。

 

霊格が上がった人間は通常火器に耐えうるというメリットもあり、以前から計画だけは練っていたが、

無能が大統領をやっている内は我慢して来たという話らしい。

 

ブラックタスク社としても、普段からある程度軍が悪魔掃除の仕事してくれるなら、有事に動かせる兵力が増やせるので悪い話では無い。

 

「解りました、請け負いましょう。報酬については一括払いではなく講習期間を取るたびに払うという事でよろしいかな?」

 

ウィリアムは業界に競合しないで定期的に悪魔掃除をしてくれるなら、此方にもメリットはあるとして請け負った。

 

「それでは詳細は後日話し合うとしましょう、担当者を用意しておきます。それでは」

 

受話器を降ろしてデスク上のパソコンに向き直ると、作業を続ける。

その画面には、"東京都内ガイア教過激派に動きアリ"との報告書が映っていた。

 

ウィリアムはそれに対して第二、第六大隊の動員許可を出すことを入力し、ついでに都内ガイア教過激派の掃討作戦も実行するよう命令をだした。

ブラックタスク社が中東情勢に兵力を割いているからと、調子に乗った馬鹿が何かやろうとしているのだろう。

勿論中東情勢程度の為に、これ以上日本支局の部隊は絶対に動かすつもりはない。

確実にこの馬鹿共の計画は阻止され、ガイア教過激派は撫で斬りにされるだろう。

 

明確な敵が弱って、メシアン共が大人しくするといいんだが・・・多分あまり期待できないかもしれない。

逆に調子づいて何かやらかしそうな気がする。

 

嫌な予感がウィリアムの脳裏に走ったが、日本支局はそれこそ第二、六、九、十二と四個大隊配備され、

支局長のドミニク・サンソン大佐は抜け目のない男である。

 

念の為第九大隊を中東から帰還させる事にしたウィリアムは、移動命令書を秘書に作らせてそれを中東支局の臨時旅団に送る事にした。

期限は今年中なので、掃討作戦を終わらせてからでも間に合うだろう。




アズレンの大鳳がえっちすぎます!
それとライザのアトリエのライザちゃんなんでこんなにDSKBボディしてるんですか!こんなのおかしいよ!

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