将棋の高校生棋士・藤井聡太七段(17)は18日、第69期王将戦挑戦者決定リーグで糸谷哲郎八段(31)と激突。対局は大阪市福島区の関西将棋会館で午前10時から始まっている。
先後はあらかじめ決められており、藤井七段は後手。持ち時間は各4時間で使い切ったら1分将棋。戦型は角換わりに決まった。
リーグ成績はここまで藤井七段1勝1敗、糸谷八段0勝1敗。予選からの勝ち上がりで順位の低い藤井七段は、挑戦権獲得へもう負けられない状況にある。元竜王で「怪物」の異名を持つ糸谷八段だが、対戦成績では藤井七段が2勝0敗とリードしている。
屋敷伸之九段(47)が持つ史上最年少タイトル獲得記録(18歳6カ月)更新へ向け、藤井七段に残されているチャンスは5棋戦。2020年の王将戦、棋聖戦、王位戦、王座戦、竜王戦となっている。
王将位は現在、渡辺明三冠(35)が保持。挑戦者決定リーグには7人の棋士が参加し、総当たりで渡辺王将への挑戦権を争う。7人のうち来期に残留できるのは4人のみで「将棋界で最も過酷なリーグ」といわれる。七番勝負は来年1~3月に行われる。