映画の『運だぜ!アート』がオススメする10月の映画
秋の深まりを感じながら共に映画を楽しもう!
あれだけ暑かった夏も息を潜めて、秋がどんどん深まっていきます。少しばかりセンチな気持ちになりますが、こんな時こそ芸術に親しんでは如何でしょうか?映画は総合芸術であり総合産業です。是非とも映画館へ足を運んで五感に良き刺激を与えてみませんか?家族、友人、恋人と一緒に!レッツゴー!
1位 映画『ジョーカー』
この映画は絶対的な自信を持ってオススメします。わたしの映画人生の中でも最も強い衝撃を与えてくれた作品です。演出、脚本、撮影、美術、演技、音楽、音響、娯楽性、芸術性、商業性のすべてにおいて抜きんでています。この先、映画界は『ジョーカー』を超える作品が出るのかさえ疑問になるほどの名作です。
2位 映画『パリに見出されたピアニスト』
パリの下層階級の少年がピアニストになる話です。生まれが貧しく、教養もない、仕事もない、毎日不良仲間と窃盗などの犯罪をして日銭を稼いでる。しかし幼少の頃習ったピアノだけは人に負けない才能を持っています。自分では気がつかないけれど、ある日音楽大学の教授にスカウトされてピアノの腕を磨いていきます。フランス全土から才能あるピアニストのコンテストに出場し羽ばたくシンデレラ物語です。これは泣けます。
3位 映画『ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち』
多国籍、多民族、多宗教が集まってできた国、アメリカはとてつもないことを考える人間がいます。まさにアメリカンスピリッツとはこういうことです。成功をつかむために一直線にトンネルを掘ります。情熱も一直線です。絶対にブレません。ニューヨークとカンサス1600キロを結べば百万長者です。諦めない気持ちをもらいました。
4位 映画『ボーダー 二つの世界』
この映画の予告は奇妙な印象を与えました。観てはいけない人たちの容姿と勝手に目を伏せていまいました。けれど実際に鑑賞すると「なんて美しい人たちなのだろう」と胸が暑くなりました。差別・偏見は本当に悲しい感情です。わたしたちはわたしたちだけの価値観が正しいと決めつけていますが、世界はもっと多様性に富んでいることを教えてくれた映画です。イラン人監督の宇宙的なアリ・アッバシの世界観に驚愕しました。
5位 映画『真実』
日本映画界を背負って立つのは間違いなく是枝裕和監督でしょう。本人が否定しても間違いありません。『万引き家族』が第71回カンヌ国際映画祭で最高賞となるパルム・ドールを受賞したのは記憶に新しい。そして新作はなんとフランスが舞台。しかも大女優カトリーヌ・ドヌーブとジュリエット・ビノシュの二人が出演しています。これだけで垂涎モノです。映画館の大スクリーンでこの美しき二人とフランスの雰囲気を共有しましょう。