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「長生きする人は図書館でよく本を借りる」"男性長寿日本一"滋賀県が発表

2019年10月15日(火)放送

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時代とともに日本人の平均寿命は伸びていますが、その要因について興味深いデータが“男性長寿日本一”の滋賀県から発表されました。読書の秋にふさわしく、図書館が関係しているといいます。

“男性の長寿日本一”の滋賀県が「長寿の要因」調べると…

琵琶湖の北側に位置する滋賀県長浜市の木之本町。地名に「本」とつくだけあって、“本の街”として知られています。

「本屋さんはたくさん。そっちにもあっちにも。みなさんよく頑張っている。」(地元の人)


木之本には書店だけでなく、日本有数の歴史を誇る図書館があります。「江北(こほく)図書館」は明治から100年以上続く私設の図書館で、子ども向けの本から明治時代の古書まで約5万冊を所蔵しています。

「できるだけ、世界に多様な価値観がある、それを理解するということが必要ですので、それがわかるような(本を置いている)。」(江北図書館 冨田光彦理事長)

古くから図書館とのかかわりが深かった滋賀県ですが、興味深いデータが発表されました。2018年、厚労省の調査で滋賀県は“男性の長寿日本一”になりました。そこで県は長寿の要因を調べることにしたのですが…

「2016年にアメリカで発表された論文ですが、『読書をすると長生きをする』と。1日平均30分以上読書をする習慣のある人は死亡率23%低くなりますよと。」(滋賀県衛生科学センター 井上英耶さん)

論文によりますと、認知機能の維持に読書が役立ち、長生きするといいます。

本を“買う”より“よく借りている”方が長生き!?

この論文を参考に、47都道府県の書店で購入する金額、図書館で本を借りる冊数と健康寿命の関係を統計学的に調べたところ…

「書籍購入代金よりも、貸出冊数のほうが影響があるのではないか。特に女性はその傾向が強くて、書籍の購入代金の3倍くらい違う。」(滋賀県衛生科学センター 井上英耶さん)

つまり、長生きしている人は図書館でよく本を借りているということになります。滋賀県の図書館の貸し出し冊数は全国2位。しかし、なぜ図書館なのでしょう?

「僕もわからない…なぜかということに関して調査を行っていくと、その理由がわかるけど、そこまでは全然…」(滋賀県衛生科学センター 井上英耶さん)

この結果について、本の街・木之本で図書館の利用者に聞いてみると

「そうですか。僕はわからんけど、いい本は勧めてやりたいと思う。(Qそれが長生きの秘訣?)そうかもわからんね。」(87歳の利用者)
「いろんなことに好奇心を持ってればいいんじゃない。いろんなこと知りたいと思うし。」(84歳の利用者)

「研究が進んでいけば、図書館にとっては、あるいは日本全体にとって大変いいと思う。『図書館に行って本を読もう』と、『本を借りよう』というふうになればいいので、そういう研究がだんだんと実を結んでいけばいいんじゃないかと思う。」(江北図書館 冨田光彦理事長)

(『令和をよむ』より)

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