みなさん、ライトノベル読んでいますか?
僕は4、5年ほど離れていたのですが、さいきんまた読み始めました。
ちょうど異世界転生系最盛期にラノベから離れていたので、今ではどこのなにが人気なのかちんぷんかんぷん。長文タイトルばかりで目が回るぜ……。
僕がラノベを読み始めた当初は、いわばゼロ年代の終わり頃。つまり、2009年あたりでした。
本記事は、そんなゼロ年代からテン年代を跨いでライトノベルを読み続けた自分の趣味500%のおすすめライトノベルの紹介となっております(ゼロ年代以降の作品も入っています)。
バトルもの青春もの多めといった感じですので、そういうのが読みたいかたには自信を持っておすすめします!
まだまだ続編が刊行されているシリーズもいくつかありますので、今からでも遅くはないです。
少年心にはこれ! ド派手な王道【バトルもの】
ソードアート・オンライン
もはやだれもが知る『SAO』シリーズ!
次世代MMO(バーチャルリアリティ空間で行われる、ダイブ型ネットゲーム)が発明され、人気を博している中で発売された『ソードアート・オンライン(SAO)』というゲームの中に約1万人のプレイヤーが閉じ込めれてしまう、という物語。
ゲームから抜け出せる方法は、『SAO』のクリア。ゲーム内での死は現実の死に繋がるというデスゲーム。ゲームの舞台となる巨大浮遊城『アインクラッド』で主人公・キリトがソロプレイヤーとしてゲームをクリアを目指していくというもの。
二刀流、めっちゃカッコイイ!!!!
キリトといえば、これですよね。
SAOはどの見せ場もかっこいいんですよ。
アインクラッド編、フェアリーダンス編、ファントムバレット編、アリシゼーション編など他にもいろいろあります。
SAOのアインクラッド編は2種類あって、通常の1巻がアインクラッドの途中から始まっていて、一層から始まるプログレッシブ編(1巻、2巻の前日譚)があります。
どちらから読んでも分かると思いますが、刊行順に読むことをおすすめします。
SAOはアニメだけ観た人と原作を読んだ人では、けっこう評価が違うな気がします。
原作は昨今のラノベでは珍しい硬派な部類に入っていて、読み応えがあります。登場人物ごとに視点を置いて心情や過去の話を書いているので、アニメとはまた違った見方ができます。
ゲームなのに命のやり取りがあるところが熱い!
ゲームと現実の両面が丁寧に描かれている
ストライク・ザ・ブラッド
世界最強の吸血鬼に「なってしまった」主人公とその監視者のヒロインの物語
人間と魔族が共存する世界。ある出来事がきっかけで世界最強の吸血鬼・第四真祖という伝説上の吸血鬼となってしまった主人公・暁古城。獅子王機関という日本の魔術などを管轄とする機関から派遣された姫柊雪菜から監視される日々を送っている。
魔族に市民権が与えられた特別区域――魔族特区・絃神島。
この作品はその第四真祖と監視者が魔族特区に訪れる数々の事件と第四真祖が復活したことでそれを手中に収めようとする組織の数々との対峙する内容が描かれています。
魔術、召喚、超能力、科学技術、異種族……etcの世界観であるため、バトル描写が秀逸です。
なんとこの作品、バトル描写がリアルなだけではなく、巻を重ねるごとに登場するヒロインの血を吸うシーン(主人公が吸血鬼であるがゆえ)があるというなかなかどうしてマニアックな描写があります。
主人公が世界最強の吸血鬼という設定ですが、あからさまな最強vs最強の戦闘描写は基本ありません。
これは主人公がある事件を境に世界最強の吸血鬼と言われる存在に「なってしまった」からです。つまり、強大な力を持った戦闘の素人。
そんな主人公が絃神島に事件を持ち込む格上の敵を正義感から、監視役のヒロインとともに打ち倒す。
この絶妙なバランスが読んでいて面白い!
バトル、コメディ、お色気が満載の吸血鬼バトルもの、いかがでしょうか。
第一部完結。現在第二部進行中。
お色気シーンあり
綿密に練り込まれた世界観
未踏召喚://ブラッドサイン
神々さえも踏み台にする最強召喚師たちのド迫力バトル!
神々のさらに上の存在――未踏級をも使役して戦う召喚儀礼。
『ガバメント』『イリーガル』『フリーダム』の三大勢力から連なる召喚師という存在。
『不殺王(アリス〈ウィズ〉ラビット)』と語られる生ける伝説の1つ、城山恭介は最強の召喚師にして「特定のパートナーを持たず、一時的に組んだ相手をことごとく日の差す場所に帰す」という稀有な存在だった。そのうえ、全神々、全未踏級の頂点に立つ「白き女王」から寵愛を賜る凄腕召喚師。
その城山恭介と白き女王の愛と因縁を巡るお話。
作者はとあるシリーズでお馴染み鎌池和馬先生。
この作品は、その禁書目録と対になる、正統派新シリーズ。
この作品の注目は、
●主人公が最強
●ヒロインがラスボス
ということです。
禁書目録では、主人公が最弱なうえに、ヒロイン自体がわりと空気になっているという点があったので、そこが大きな違いですね。
ヒロインにしてラスボス「白き女王」はめちゃくちゃにはちゃめちゃです……。
主人公は「助けて!」という言葉を聞くと、誰かれ構わず救い出してしまうという非常に特殊な性質を備えています。
さらにバトルとして使われる召喚儀礼ですが、これがまた特殊です。『人工霊場』という結界を張り、その中でビリヤードのように召喚物となる玉を用いて、召喚を行います。
独自に作り上げたもので面白いです。
巻ごとに、主人公のパートナー(ヒロイン)が代わるという要素もあります。
このヒロインたちもストーリーに深く関わってくるので見どころです。
ヒロインが圧倒的ラスボス
各巻ごとにその話のメインとなるヒロインがいる
俺の生きる意味<レゾンデートル>
ラノベ最強レベルの主人公に注目!
主人公・斗和が通う学校。ある放課後、その学校ごと何者かの手によって閉鎖空間に閉じ込められてしまう。突然の事態に困惑する斗和。だが、状況を整理する間もなく、彼らを襲う『化け物』が現れる。その閉鎖空間の中には人間を食らう化け物の姿があった。
現実世界に戻る手段は、化け物を倒すこと。学校の中にある道具を利用して化け物を倒そうとする斗和。そんな中、クラスメイトたちが『異能力』へと目覚めていく――。
放課後編2巻、水迷宮編2巻、都心楼編1巻、新世界編1巻の全6巻で構成される物語。
始まりはひとつの高校から始まる小さな話ですが、最後は世界を巻き込んだ大規模な話に収束します。
登場人物たちは異能力に目覚め、閉鎖空間の中に跋扈する化け物を倒していきます。
ですが、あくまで異能力を道具の一つとして活用して化け物を倒すという手法で描かれているところがこの作品の読みどころです。異能力パニックホラーを銘打っているので、次々と登場人物が死んでいく中で、冷静に状況を俯瞰しながら、異能力を道具として利用する主人公は見ものです。
個人的に、異能力のアイディアと能力名が秀逸です。
●死者の願いは凶器を紡ぐ〈デッドマンズ・スミス〉
●貫き届く刃の意思〈ブリューナク〉
●神殺しの夜〈フェンリル・ナイト〉
●終焉と誕生の走馬燈〈ファンタズマゴリア〉
ライトノベル作品において能力名は千差万別ありますが、当時の主流としては「四文字」や「〇〇の××」などでした(いまはどうなんでしょう)。このレゾンデートルは長文の能力名となっています。
長文の能力名が好きな人はハマると思います。
あと、ネタバレになってしまうので詳しくは言えませんが、主人公の力はラノベの中でも最強レベルです。気になる方は実際に読んでみてください。
全6巻完結済み。
異能力の使い道、使いどころの面白さ
能力のアイディア、名前が秀逸
ブラック・ブレッド
男のロマンがつまった作品がこれ!
「ガストレア」という化け物が世界を跋扈する世界。人類は、ガストレアが嫌うバラニウムという鉱石を用いて、居住地域の周囲をバラニウムでできたモノリスで囲い、その内側で暮らす生活をしいられていた。
外には人を化け物へと変える異形の生物「ガストレア」が跋扈している。
舞台は5つに分断された日本のうちの1つ・東京エリア。
エリア内に忍び込むガストレアを仕留める民間警備会社(民警)に勤める主人公・里見蓮太郎がガストレア殲滅と東京エリアに降りかかる事件を解決していく物語。
近未来SF+ガンアクション+技名ありの格闘術+メカニック+序列+ロリ
これでもか! ってくらい良い要素を詰め込んでいる作品です。
主人公・蓮太郎とそのパートナーにして小学生の延珠、復讐をもくろむヒロイン・木更の三人がメインです。
蓮太郎は拳銃と天童式格闘術という武術を扱って戦います。
延珠はガストレアウイルスによる人間離れした身体能力で、木更は天童式抜刀術という剣術で戦います。
つまり、銃器と武術/剣術が登場します。お馴染みの重火器あり、技名あり、構えの名もあり。
それに加えて、近未来SF。現代ではまだ実現していない近未来の技術がばんばん登場してきます。
男のロマンがつまった作品です。
しかも、この作品それだけではないんです。
主人公がガストレアという化け物と戦う。
主人公が人間離れした力を持つ人と戦う。
2種類の話があります。
つまり、「人間VS化け物」と「人間VS人間」
このどちらの構成も描かれているということなんです。
さらになにがすごいって、この作品内では小学生ほどの少女が化け物との戦闘に駆り出されるシステムが存在して、それを巡った主人公の葛藤や愛情の行き場が描かれていることなんですよ。
バトルだけではなく、人の感情の機微も描いた良き作品です。
ガンアクション
技名ありの剣術/格闘術がカッコイイ
で観ることができます!
境界線上のホライゾン
細かな設定が敷き詰められた超展開作品!
舞台となるのは極東。人類が再び天上へと戻るために歴史再現を繰り広げる中、巨大航空都市艦「武蔵」では主人公 葵・トーリが死んだはずの少女 ホライゾンに告白すると宣言する。
しかし、突如起きた三河消失とともにホライゾンが大量破壊兵器「大罪武装」そのものであると発覚。大罪武装の返還と三河消失の責任としてホライゾンが囚われ、自害を強要される。
葵・トーリとその仲間たちはホライゾンを失わないため、世界を相手に戦争を開始する。
これ、見たことある人いるんじゃないですか。
そうです、あのめっちゃ分厚い本です。辞書みたいですよね。
昔、設定資料が1万円ほどしてぶったまげた記憶があります。あれ、0の数多くない? みたいな。
さらにアニメも原作と遜色ない面白さです。
安定した作画に加えて、戦闘シーンの映像がずば抜けています。
登場キャラクターが非常に多いうえにその個々人に見せ場を持たせる構成も感動と脱帽の域。
囚われの姫・ホライゾンを極刑から救うという重めの内容ですが、コメディ(これがめちゃくちゃポップで面白い)がバランスよく作用していて、主人公とそのクラスメイトの進軍が観ていて爽快です。
設定が奥深い
読みごたえがある
専門用語が多すぎる
アクセル・ワールド
ただのゲームでは終わらない超展開ゲーム作品!
ブレイン・バースト(通称 BB)。それは小学生から高校生の間で伝わる秘められたゲーム。
見た目のせいで厳しい現実を送る主人公・ハルユキはある日、生徒会副会長にして羨望の眼差しを送られる上級生 黒雪姫から「ブレイン・バースト」をインストールされる。
〈純色の七王〉〈心意システム〉〈無制限中立フィールド〉〈七の神器(セブンス・アーク)〉
ただのゲームでは終わらない未知のゲーム「ブレイン・バースト」
そのプレイヤー「バースト・リンカー」となったハルユキは加速世界で繰り広げられる戦いに身を投じる。
SAOシリーズの作者 川原礫先生の作品です。
内容はSAOと同じくゲームですが、今回は現実の命がかかった設定ではありません。
子どもの間でしか広まっていない謎のゲーム「ブレイン・バースト」
一千倍の時間にまで加速してプレイするゲームで繰り広げられる子どもたちの物語です。
設定も凝っていて、心揺さぶられる単語もどんどん出てきます。
とくに実質的最高レベルに到達したレベル9の7人の王。
この存在が物語の中で大きな展開を生みだします。
その中でもヒロインとなる黒雪姫は黒の王として加速世界で追われる身となっていて、黒雪姫と主人公・ハルユキの出会いが物語を加速させていきます。
BBのアバターは、そのプレイヤー独自の特徴を持っていて、自分の分身のような存在です。
この登場するアバターがプレイヤーたちの過去や願いに直結しており、それぞれに物語があります。
ヒロイン・黒雪姫のアバター「ブラック・ロータス」は手足が刃物となっていて、それは拒絶を表しています。
このようにプレイヤー自身の大切な部分とともに戦い、それを乗り越えていくことがこの作品の見どころの一つです。
SAOと関係あったりするかもしれない要素がたんまりあるので、SAOを読んでいる人にはぜひおすすめします。
各キャラ固有のアバターが存在する
SAOと関係がありそうな描写がある
で観ることができます!
圧倒的な表現で作られた世界! ワクワクを求める人へ送る【ファンタジーもの】
黄昏色の詠使い
異端の夜色の使い手・ネイトが己の『詠』の意味を見出す
物体の名前を詠うことで物体/生物/現象を呼び寄せる召喚術・名詠式。
赤、青、黄、緑、白の5つしか扱うことができない名詠式であったが、「夜色」の名詠式を使う主人公・ネイト。飛び級でアカデミーという名詠式の専門の学校へと転入したネイトは、そこで数々の人たちと出会い、成長していく、という物語。
始めのほうはアカデミーの中で事件が起こり、それに直面していく感じです。その過程で数々のクラスメイトが関わり、助け合いながら迫る危険を解決していきます。
中盤から終盤までは話の規模が大きくなり、世界を揺るがす問題に異色である夜色の詠使いのネイトが立ち向かっていきます。
さらに登場人物が最高にクールです!特にポイントとして推す要素がこれ。
●5色を極めた虹色の詠使い
●既存の5色体系外の名詠式――「夜色」「灰色」「空白」
●特異な名詠生物を自在に呼べる、大特異点という存在
●召喚ではなく送り返す「反唱」を専門とする異端の槍使い
他のバトルものと比べてバトル要素は薄いですが、ヒロインのチートぶりやクラスメイトの異色の戦闘術は他と遜色ないワクワクを与えてくれます。
クールでスタイリッシュな作品を読みたいのならおすすめです。
独特な世界観
日常を描いた短編集が面白い
終末なにしてますか、忙しいですか、救ってもらっていいですか?
限られた生を目一杯に生きる少女たち
人間族が滅んでから500年。
舞台は遥か上空に浮かぶ陸地――浮遊大陸群。爬虫種や兎徴種、紫小鬼など知能ある種族たちがその島には住んでいた。
主人公・ヴィレムは、遥か昔の戦いの影響で石になっていたところを見つけられ、その浮遊大陸群で目を覚ます。
絶滅したはずの人間族という稀有な存在として注目される中、就いた職は妖精兵が住まう屋敷の管理人だった。
まだ成人にもなっていない少女たちは地上を支配する〈獣〉に対抗する唯一の存在ということを知ったヴィレム。
様々な事実と思いを前に葛藤する中、1人の少女がヴィレムに対して恋という想いを寄せる。
ファンタジー+恋愛+ちょいバトルのお話。
主人公・ヴィレムは「準勇者〈クァシ・ブレイブ〉」という人間族の代表として戦場の最前線で戦っていました。つまり、めちゃくちゃ強いということ。
継承が途切れた、人並外れた技術を会得しており、その石化が解かれた世界ではほとんど最強と言えるほど。しかし、石化前に無理をしたせいで身体はボロボロで戦う場面はほとんどありません。
そんな中、妖精兵は人間族の最終兵器ともいえる「聖剣」を手にして戦場に赴くことを知り、ヴィレムは親身になります。
この妖精兵のヒロインの恋愛描写が見どころです。
ヒロイン・クトリは妖精兵の中では最年長であり、いつもしっかり者の姉として振る舞っているのですが、それよりも年上のヴィレムが訪れてから一転。
大人としての振る舞いの中で子どもの部分が垣間見えるところがまた良いです。
恋愛描写が良い!
過去と現在2つの世界の設定が凝ってある
世界の終わりの世界録〈アンコール〉
最弱から最強へと至れ!
世界滅亡の危機においやった終焉戦争。それを英勇エルラインと竜、天使、悪魔の「三大姫」の4人が鎮めてから300年。
聖フィオラ旅学園に通う主人公 レンは、英勇とうり二つということに加えて落ちこぼれゆえに【偽英勇】と呼ばれていた。
そんなある日、かつてエルラインとともに戦った三大姫の一人、竜姫キリシェと出逢う。
エルラインが遺した世界録という旅の記録。未発見の聖域、未知の領域などについて記されているという理由から人々はそれを探し求める。
エルラインの真意を探るために、レンとキリシェ、大天使フィア、元魔王エリーゼの偽英勇と三大姫が世界録を求めて旅をする。
黄昏色の詠使いと同じ作者の細音啓先生の作品です。
この作品は、一般的にイメージされるファンタジー世界に似ていて、とても読みやすいです。
設定も天使、悪魔、竜、精霊、人間が共存する世界観となっているので、導入で小難しい単語が出てきたりすることはありません。漫画を読むように読み進めることができます。
この作品のポイントは、主人公が常に自分の弱さを自覚していて、その弱い者なりの戦い方で最強クラスの敵と戦っていくところです。
主人公の仲間が各種族の最強であり、こういった作品の場合主人公が埋もれがちなのですが、きちんと主人公が旅をする理由、己が成すべきことを描写しつつ、主人公をたてているので他の作品とは一味ちがいます。
パーティメンバーが悪魔、竜、天使の種族最強
最弱が努力と起点のみで最強へと至るところが面白い!
視ル視ルうちに好きになる
本来叶わないはずの恋がここに!
未来を視ることができる高校生・早苗と命を与える/奪えることのできる力を持つ少年・洋平のもとに舞い込む『依頼』、不能犯と判断された『同じような力を持つ人物』、呼び起こされる『辛い過去』。
絶望から始まる関係の行く末を描く短編連作作品。
バトル、ヒューマンドラマ、恋愛……どの話も詰まっている作品です。
話の形式は基本的に短編連作です。登場人物と設定が同じの一話完結型の物語なので、短い時間で読むことができます。
こういう素朴な話、めちゃくちゃ好きなんですよ。
日常系+薄いファンタジー色の組み合わせとその加減が良いです。
ライトノベル作品は派手さが目立ちますが、こういう日常の隅っこで行われているような話を描いた素朴な作品がまた面白いんですよ!
日常+特殊能力
涼宮ハルヒの憂鬱
「俺、実はポニーテール萌えなんだ」
美少女であるがその性格・言動ゆえに変人と言われている涼宮ハルヒ。それを好奇心から面白がり、話しかけてしまう「ただの人間」であるキョン。
それが原因か、キョンはハルヒに引きずられるまま、SOS団というクラブを発足してしまう。それは「宇宙人や未来人、超能力者を探しだす」クラブだった。
ところが、団員として集まったキョン以外の3人はそれぞれ本物の宇宙人、未来人、超能力者であり、キョンはそれを打ち明けられる。
涼宮ハルヒという存在は未知で強大な力を秘めているゆえに彼らが派遣されてきたという。
半信半疑のキョンだったが、それから間もなくして不可解な現象に巻き込まれることとなり、ハルヒの突飛な言動に巻き込まれつつそれをなだめる日常を送ることとなる。
『ハルヒ』はライトノベルを読み始めて、初期に読んだうちの1つです。
当初は読んだ時の衝撃といえば大きなものでした。
読み応えが半端ない上に硬派。そのうえ日常がメインで面白い。
そりゃ社会現象にもなるわという感じでした。
[class box=”blue_box” title=”見どころポイント”]会話のテンポの良さ読み進めていくごとにある伏線
アニメを観るなら「エンドレスエイト」に注目
[/box]サクラダリセット
能力を持つ人々が暮らす街・サクラダ。
絶対記憶能力を持つ浅井ケイと最大三日前まで世界を巻き戻す『リセット』の能力を持つ美空春奇がメインとなる。ケイはその能力のおかげでリセットの影響を受けることがない。
それを脅威に思ったサクラダの能力を管轄する管理局という組織は、彼らに監視をつける代わりに学校経由で能力によって問題を解決させる奉仕部に入ることをすすめる。
そうして、彼らは2人の能力で問題を解決していく。
そんな中で二年前に亡くなった野良猫のような少女の影が見え隠れすることで物語が急展開へと進んでいく。
これ読んだときは衝撃的でした。
能力ものなのにバトルしないじゃん!
するとしても、頭脳戦ということになります。
当時はSAO、禁書目録、灼眼のシャナなどばりばりのバトルものばかりを好んで読んでいましたが、サクラダリセットを読んで一気に日常能力モノが好きになりました。
あとですね、作風がとてもクリアなんです。
「!」を一切使わなかったり、主人公が徹底して博愛主義者な感じだったり、とにかく争いをしない道を争いをせずに済ませるところが良いです。
能力の駆け引きが面白い
キャラクターが独特
文学少女シリーズ
元覆面美少女作家としての顔を持つ主人公・心葉(男)。食べちゃうくらい本が好きな文学少女・遠子がメインのお話。
巻ごとに題材として(おもに)近代文学作品が使われています。
1巻は誰もがいる太宰治の『人間失格』であったり、5巻では宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』が登場しています。
ライトノベルで、近代文学を題材として扱うのはなかなか見ないのですが、はちゃめちゃに面白いです!
題材の文学作品を知らなくても十分に読むことができます。
とくに恋愛が熱い!
え、そっちとくっつくの!?
そんなかんじになっちゃうわけ????
といった感じになります。
物語の進行はミステリーによってのものですが、恋愛要素もふんだんに描かれていて、ハラハラしたりドキドキしたりしてしまいます。
恋愛要素が熱い!
ヒロインの食レポの描写がうまくて、食欲をそそる!
吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる
ある日、通り魔にさされて瀕死の状態だった詩也は、吸血鬼の少女の手によって自分自身も吸血鬼にされてしまう。そのおかげで死なずにはすんだが、人並外れた運動神経を得てしまい、大好きであったバスケを引退する。
目標も打ち込めるものもなくなってしまい、落ち込んでいた彼は「聖女」と呼ばれる先輩と出会う。
その先輩に連れていかれた先は演劇部。
なんと、その先輩のパートナーとしてドラキュラを演じることになってしまう。
文学少女シリーズの作者 野村美月先生の作品です。
今回は吸血鬼+演劇+恋愛。
またまた熱い恋愛要素があります!
吸血鬼と演劇という組み合わせは、なんとなく想像しにくいですが、うまい具合に主人公が吸血鬼になったことでの葛藤や思いを演劇を通して落とし込んでいます。
吸血鬼の要素が物語の進行に深く関わってくるので、その吸血鬼と演劇の2つの側面に注目です。
全体的に恋愛要素強めなので、そういったライトノベルを読みたい方にはぜひおすすめします。
恋愛要素強め
日常+ファンタジー