小学5年の女児が、2015~2017年に同級生の男児らからいじめを受け、骨折やPTSDを負った。
女児は学校のアンケートで「けられた。殴られた」と記していたが、担任は事実を確認しなかった。アンケートは紛失・破棄された。
2017年3月、女児の保護者がいじめに気づき、学校を訪問。前校長は教育委員会に報告。保護者が市教委を訪問し、適切な対応を要望。
■第三者委員会設置の経緯
保護者は、2017年3月か4月に市教委に第三者委の設置を求める。6月には市長に第三者委の設置を求める内容証明郵便を送付。
市長は、いじめ対策委員会が取り組みをしている旨報告を受けていると回答。
市教委は、保護者から直接第三者委の設置を求められたのは7月だと説明。
7月21日、市教委は「子供たちの記憶が薄れている」ことを理由に第三者委を立ち上げないとの認識を示す。しかし27日、教育委員から第三者委を設置するよう助言。
市教委の対応について「何度も足を運んだのに取り合ってもらえず、つらく悔しい思いをした。何のための組織なのかと思った」
https://www.city.suita.osaka.jp/home/soshiki/div-gakkyo/shido/_96428.html
2019年7月28日の吹田市の総合教育会議では、この問題を受けて対策が話し合われた。
https://www.city.suita.osaka.jp/home/soshiki/div-gyoseikeiei/kikakuzaisei/_69280.html
後日↑に議事録がアップされるだろう。
全国規模のニュースになったことを受けてだろう、傍聴の定員は55名用意されていたが、傍聴希望は6名程度。後は報道と市議会議員らしき人を合わせて6名程度だった。
慣例としてそうなのか知らないが、公開の会議の前にメンバーが別室で非公開の会議をしており、公開の会議でどういったことを話すか事前に決めていたようだった。
3. 学年全体への支援
4. いじめ防止
対応の不備について、教育委員会と行政(市長)は明確に非を認めて謝罪した。
構造的な課題がある。何が機能すれば事案の深刻化は防げたのか。教育を取り巻く環境の一部だけをいじめて終わらせてはいけない。対応が不備になった構造を市教委が明らかにしてもらわないとサポートできない。
教員は組織経営のプロではない。行政は組織経営のプロだから協力したい。
体罰の問題がある中、指導者がチェックすることが重要ではないか。
今は子供が遠足で転んだくらいで先生から電話が来る。先生が忙しそうだ。副担任を入れては。
市の学校の教師は大阪府が配置している。副担任が入る予定はない。
昔ほどは先生への信頼がなく先生が萎縮する。事務も増える。それで目が届かない。
学校は組織になってない。権限と責任の所在が明確ではない。教師はフラットで、校長しか権限を持ってない。校長には全体を把握できない。リスクマネジメントができてない。
多様性のある子供を1人の教師が見るのに無理があるのでは。クラスに複数の教師が入るべきでは。カメラを設置しては。
教師にもレベル差があるだろう。資格は一度取ると剥奪されない。教員のチェック制度を厳しくすれば今回の問題は起きなかったのでは。
◎教育官?
教員の免許更新制度は10年ごとにある。不適格と判断されたら研修もある。市としてそれを厳しくするのはできない。
組織力が働いてなかったのでは。担任の先生へのチェック・対応機能が弱い。副担任制はどうか。被害児童だけではなく加害児童のケアも必要だ。
今の大学の講義は、学生が耐えられないため90→45分になっている。子供が変わってきている。
小学校に入学して6ヶ月の子供の歯科検診をすると、クラスによって子供の態度が違う。先生によって差が出る。今回の問題は学級崩壊みたいなものだと思う。人員を増やすことが必要では。
子供の忍耐力が減ってるのは、昔は攻撃的なゲームやスマホがなかった。
今は子供から先生へのいじめもある。生徒にアンケートを採っても先生の評価ができるのか。
今日出た課題をどこが解決するか。私は教育委員会を信頼している。教育委員会から答えを出してもらいたい。
今までにもらった指摘の中で欠けているのは現場感覚。子供が変わっているといった話を現場から返して貰いたい。
今回の問題は大きく以下の2つだ。
しかし会議では学校をどう改善するかばかり話し合い、市教委をどう改善するかはまったく話していない。
市長は「市長と市教委は謝罪した」と言っているが、謝罪しただけで済むならこんな会議は必要ない。
市長は、学校はフラットでまともな組織ではないから今回の問題が起きたといいたいようだ。しかし市教委はちゃんとしたピラミッド型の組織の筈だ。なのに第三者委の設置の要望を無視した。ということは、学校をピラミッド型の組織にしても問題が解決できることにはならない。
市長は当然ながら、教育委員も一般人に言えるようなことしか言ってない。教育委員は市長が民間から任命する教育の素人だからだ。つまりこの場に教育のプロはいない。空論になっている危うさがある。
市長の最後の台詞からして、市長と市教委はズブズブの関係にあることが伺える。だから学校ばかりが改善の対象になり、市長と市教委は改善の対象にならない。
現場感覚が欠けているというが、それならなぜ教師をこの場に呼ばなかったのか。教育官か次長は一応現場を知っている者ということだったが、市長の質問に答えるだけで自由な意見は述べていない。
アップありがとう。参考になった。 以下感想。 「副担任入れろ」→じゃあ教員数増やせ 「組織がなってない」→ 「教員のレベル差」→結果論でない信頼性ある資質の査定規準を示し...
前回2019年7月28日に続き、10月3日に吹田市で総合教育会議が開かれた。 総合教育会議とは、市長と教育委員会が、市の教育の課題や方向性を共有して、連携を深めながら教育行政の推...
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