中途採用面接には、大まかな流れがあります。以下が、そのフローです。

一般的な中途採用面接のフロー
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 もちろん企業や面接官によって内容は異なるため、これに沿って対策すれば万全というわけではありません。ただ大まかな流れを頭に入れておけば、面接がどんなものかをイメージでき、少しは安心して本番に臨めるでしょう。

 今回はこのうち、面接が始まってすぐの「アイスブレーク」について詳しく見ていきます。本格的なやり取りが始まる前の準備体操のように思えますが、実は注意が必要です。

なれなれしい面接官には要注意

 入室して着座、いよいよ面接が始まります。面接官は応募者が座るなり口を開き、あなたと世間話を始めるでしょう。

 「面接官の〇〇です。お忙しいところ、本日は本当にありがとうございます。弊社の採用に応募いただき感謝申し上げます。限られた時間ではありますが、〇〇さんのお話をしっかり伺いたいと思いますのでよろしくお願いいたします」

 面接官は普通、このような丁寧な対応をします。面接の開始早々、なれなれしい態度では応募者に企業の品格を疑われかねません。

 逆に言えば、開始早々なれなれしく話しかけてきたり足を組むなど不遜な態度を取ったりする企業には、注意が必要でしょう。友人の紹介やリファラル(紹介)採用など、ある程度くだけた態度でも自然な場合を除けば、入社を控えてもよいかもしれません。

 面接はあくまで、お互い対当の場です。無理にへりくだったり、自分を安売りしたりする必要はありません。日本だけでも五十数万社、海外まで含めれば無数の企業があるわけですから、余裕を持って面接で受け答えしましょう。

アイスブレークに面接時間を費やしてしまう

 面接の冒頭では、応募者が話しやすい環境をつくるためにアイスブレークが行われます。文字通り「氷を溶かす」、つまり世間話などで応募者がリラックスして面接の受け答えができるように、面接の質疑応答に入る前に少し時間を設けるものです。

 このアイスブレークにも注意点があります。アイスブレークのネタとして、あなたが提出した履歴書、職務経歴書から面接の評価と関係ないテーマを持ち出してくる場合があります。「趣味・特技」が好例です。