元横綱大鵬の孫で元関脇貴闘力の四男、埼玉栄高3年に在籍する納谷幸成(18)が16日、さいたま市の同校で大嶽部屋への入門会見を行った。大鵬の孫としては、兄で三男の幕下納谷(19)=大嶽=に続き2人目となる。九州場所で新弟子検査を受検し、初土俵を踏む。
学業で得意の数学は「5」。大学進学も勧められたが、きっぱりと断り「5歳から相撲を始めて、活躍する先輩たちを見てプロでやりたいと思った。小さいころからプロが夢。早く挑戦したい」と目を輝かせた。
色白で目元は偉大な祖父そっくりだ。「おじいちゃんが生きていたころは(自分が)小さかったので、優しいおじいちゃんだった。普通のおじいちゃんだと思っていたんですけど、相撲をやり始めてすごいおじいちゃんだったと思った」
今夏のインターハイは個人戦でベスト32。183センチ、135キロとプロでは大柄ではないが、発展途上。埼玉栄の山田道紀監督は「実績は兄に及ばないが、将来性は変わらない。頑張れる精神を持っている。プロの体になってくると化ける素質がある。一気に開花すると思う」と期待を寄せていた。