高等専門学校(高専)に通う学生がプログラミング技術を競う「全国高等専門学校プログラミングコンテスト(高専プロコン)」が宮崎県都城市で開かれた。東京高専(東京都八王子市)が課題部門と自由部門、競技部門全てで優勝し初の3冠を達成した。
課題部門のテーマは「ICTを活用した地域活性化」。東京高専は視覚障害者が印字書類を読むため、翻訳業者に依頼する手間があることに着目。光学式文字読み取り装置(OCR)で書類を点字に翻訳し、印刷するシステムを開発した。
自由部門ではブロック遊びで作ったミニチュアを仮想現実(VR)空間で拡大して体感できるシステムを構築。マス目に区切られた陣地の数を競う競技部門では八戸高専(青森県八戸市)のチームを破って優勝した。
主管校を務めた都城高専(都城市)は自由部門で企業賞を受賞。災害避難訓練で一人ひとりの位置情報をもとに避難行動を採点できるシステムを開発した。
九州勢では沖縄高専(沖縄県名護市)が課題部門で特別賞、自由部門で企業賞をそれぞれ受賞。熊本高専八代キャンパス(熊本県八代市)が課題部門で企業賞を受賞した。高専プロコンは13、14日に熱戦を繰り広げたが、台風19号の影響で参加を見合わせた高専もあった。