【プロ野球】[ドラフト]大船渡の右腕・佐々木は5球団競合か2019年10月17日 紙面から
令和初のドラフト会議、1番人気は最速163キロ右腕、岩手・大船渡高の佐々木朗希投手(17)になりそう。楽天を除くパ・リーグ5球団の指名が濃厚だ。 ◆すでに育成写真<西武> リーグ覇者の西武は公言。渡辺ゼネラルマネジャー(GM)は「くじになってもいく価値がある。投手における全てのポテンシャルが高い。彼の一挙手一投足が私の心に響いた」とべた褒めだ。チームには来季から育成のための3軍が新設される。佐々木が入団した場合は「プロとしての体をつくることが最優先。すぐに(1軍で使う)という考えは今のところない。チームの柱、日本を代表する投手に育てていきたい」と描く青写真を熱っぽく話した。 <ソフトB> 対照的にCS覇者のソフトバンクは佐々木の1位指名が濃厚だが、3年ぶりに事前公表をしなかった。王球団会長は東京都内での編成会議後に「公表してもいいけど、しないよ。面白くないじゃん」とけむに巻き「うちの場合は基本的にスカウトの意見を取り入れているから」と説明。工藤監督が今年もくじを引く予定。2015年に高橋純、16年に田中と、注目株の投手を引き当ててきた実績がある。 <日本ハム> 今月上旬のプロ志望届提出を受け、各球団が次々と佐々木詣。そんな中、いち早く1位指名を公表していた日本ハムは事前面接をしなかった。栗山監督は会議前日の打ち合わせに、験を担いで大船渡高の校章に使われているイチョウ色のネクタイとシャツを着て参加。「来てもらえると信じている」とすっきりした顔で話した指揮官は、「くじを引く準備は抜群にしている」と色気をのぞかせたが、くじ運の悪さを承知している吉村GMは「監督はない」と苦笑いで否定した。 <ロッテ> ロッテは井口監督が必勝を期して「今年も右手で引きます」と宣言。昨年は藤原の交渉権を3球団競合の末に右手でゲット。「運気はいいと思う。何分の一になるか分からないけど普段通りにいきます。明日が楽しみです」。 ◆3、4人絞った<オリックス> オリックスの福良GMは1位について「自分の中では3、4人」と絞り込んだことを明かした。当日に最終決定するが、佐々木で勝負を懸ける可能性が高そうだ。 佐々木自身はプロ志望届を提出後に「12球団どこでもいいです」と言い切った。プロの舞台に向けて「163キロは次のステージで野球をやる上で超えたい数字。タイトルをすべて取れるようなピッチャーになりたい」と大目標を掲げる。令和の怪物を射止めるのは、果たしてどの球団か-。
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