昨日、前原誠司国土交通大臣が江戸川区の平井地区のスーパー堤防の視察においでになった(写真、右側は多田正見江戸川区長)上で
「国が首都圏と近畿圏の六河川で進めるスーパー堤防※事業について費用対効果の問題から「やり方、優先順位の抜本的な見直しが必要だ」と述べ、今後はより効果的な「強化堤防」※を重視する意向を示した。」
※スーパー堤防…堤防の市街地側の広い範囲に盛土をし、結界を防ぐ事業。広げたのり面に住宅なども建設する。
※強化堤防…スーパー堤防よりはのり幅を短くした強化堤防
(いずれも記事より)
やりましたね!!!地道な活動をされてきた北小岩地区の皆様がこの記事を読んだ時の顔が目に浮かびます。
一方、これまでの江戸川区の態度は先日4月15日ブログの通りでしたが、ここまで大臣がおっしゃっても強引に計画を独自に進めるか、今まさに区民の監視力が問われるところ。
自分の言葉でいいのでどんどん伝えていきましょう
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また、以前治水の勉強会でおめもじしました立川高校の元教諭渡邉拓美先生から、4月15日の建設委員会を傍聴したご意見を頂戴したので、ご本人の許可を得て掲載いたします。
「 昨日の委員会、ご苦労様でした。去年の9月に大熊先生の前座で講演させていただいた渡邉です。昨日は戸口さんと一緒に委員会を傍聴させていただきました。また、スーパー堤防と街づくりを考える会の会員にもなりました。
さて、委員会を傍聴した印象ですが、上田さんが「街づくりニュース」の内容に疑問を感じたように私も行政サイドが区民全体の奉仕者になっていない偏ったものになっているなと感じました。もうひとつはスーパー堤防の建設推進派の委員たちが何も発言しないでやりすごそうとしていることです。あのひとたちはまじめにどのくらい勉強しているのでしょうか?多少なりと、誠実さがあれば治水のことを少し勉強するだけで自分の考えでいいのかと動揺するはずです。勉強もせず、ましてや議論も戦わせず、数で押し切ろうということであれば傲慢さをとおりこして、議員としての資質が欠如しているとしか思えません。民主主義が単純に多数決であると思っているならあまりに底が浅い。多数派が誤ったことをすれば少数派に転落し、正しいことを主張していた少数派が多数派になる。民主主義は常に動的でなければならない。そのためには議員は堂々と議論をし、それを公開し、民に問い、議会はできるだけ速やかに民意を反映をさせるように努力すべきだ。以上のように私は考えています。今後のご活躍をいっそう期待致します。
治水の話ですが、行政は、あるいは推進派は本気でスーパー堤防さえあれば水害対策は大丈夫と思っているんでしょうか?区民全体の安全を考える区議の立場から行政にぜひ問いただしたください。
江戸川区のホームページに「洪水ハザードマップ」がありますが、それを閲覧すると、区の姿勢がよくわかります。治水事業の計画をつくるためのもっとも基礎的な資料としてハザードマップは欠かせません。それは健康診断表みたいなものです。まず自分の健康チェックをして、悪いところから治療し、悪くなりそうなところは予防する、水害対策でももっとも安全性が低いところから手をつけるのが基本中の基本です。それが北小岩にスーパー堤防などと、ハザードマップを無視した計画にしか思えません 。
江戸川区のホームページですら洪水ハザードマップに「氾濫した場合の全体図」と「大雨が降った場合の全体図」が載っています。前者は外水による、後者は内水による水害予測図です。緊急性から言えば後者の方がはるかに高いと思います。その理由には江戸川区の資料でも1958年以降、水害は内水氾濫しかおきていないこと、ゼロメートル地帯が多く、都市化が進み地表の浸透能力が小さい江戸川区の場合は特に内水の処理が難しいことなどがあります。行き場を失った内水は少しでも低いところを求めて流れます。この場合、特に注意しなければならないのは地盤沈下による不同沈下、人間による地表の改変、地下空間の高度利用など、予測を越える地表の凹凸です。水が低いところに殺到し、マンホールからも水が噴き出し、とんでもない状態になります。この内水氾濫のおそろしさは江戸川区のホームページでは示されていません。あんな簡単な内水氾濫の紹介ではその恐ろしさは伝わらないでしょう。それ以前に行政の人たちも,スーパー堤防推進派の人たちもその恐ろしさを知っているのでしょうか? この対策としてどこかの会社に委託し、地形図から読み取るだけのラフな調査でつくったようなハザードマップは役に立ちません。それこそ地域の人たちの協力を得なければできない、道路ごとに側溝の水がどちらに流れているか、マンホールがどこにあるのか、など記したきわめて細密なものが必要です。泥水の下にはなにがあるかわかりません。マンホールがあればそこで人間が吞み込まれてしまいます。地下空間はもっと深刻で水圧で出口の戸が開かなくなり,水死することがあります。
さらに江戸川区の排水システムは内水氾濫に対して十分なのでしょうか、一時的に内水を誘導してためる貯水システムは十分でしょうか?地表の浸透能力を高める努力をしているのでしょうか?これらを先にやらずして、何がスーパー堤防なのでしょう。ホームページには内水氾濫対策が全く書かれていません。
次にスーパー堤防についてです。自然を改変するからにはその影響を事前に予測することは当然です。あんな部分的しか「強化」しない堤防計画でその後はいったいどうなるのでしょう。強いところができれば水は弱いところをねらいます。スーパー堤防ができるおかげで外水の進入路が変化するはずです。その該当地域の人たちに説明する必要はないのでしょうか?そもそもあんなもの、治水の必要からつくられたものじゃないと思っています。」
胸がふさがるような「スーパー“無謀”計画」や危機管理対策ではありますが、渡邉先生と子ども達や地域も巻き込んで作って楽しい使ってためになるハザードマップができたらいいなという夢のある話もしています。お上(行政)に任せっぱなしにしててはもはやなりません。科学的な力も情熱も庶民のなかにあります。こうした心ある人材にご協力頂いて被害者意識ではなく当事者意識をもって、今しっかりと江戸川区を監視していきましょうね。
しかし、大臣にもダメだしされて、専門知識のある市民にかような指摘もされて
これでもやるといったら…
その時ぁ、庶民の力を結集して動きましょう!
不肖お姐音頭とりまっせ!
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Comment
> 渡邉拓美先生のご説明
> すごくわかりやすいですね
でしょ!!感動ものであります。
お姐がわかればお猿もわかる♪
広めていってくださいませ。
> まさか まさか
まさか、まさかが起こるのが議会のフシギ
すごくわかりやすいですね
推進されてる区議会議員の先生方の勉強不足という
意見ですが、まさかあれだけの区民の税金を使う案件
に対し、親分が推進って言ってるからただ単にそれに
従うとかいう安易な推進理由ではないはずですよね。
まさか まさか
はっきりしちゃいましねー。
4期はなさらないんでしょうね。
逆に現政権のうちにできることはやっちゃって
あとは野となれ山となれパターン?!
続投するにしても、後釜が引き継ぐにしても
志高い新人が担っても大変になりそでうですが
やっぱり、前政権がめちゃくちゃやったしりぬぐいが
大変でも政権交代していただきたいです。
今日は船堀駅で思い余ってイブニング駅頭しちゃいました。
きちんとした対立候補…浪人議員の再就職選挙とならんことを
ひたすら祈るお姐であります!!
来年は、いつものような承認選挙でなくて、きちんとした対立候補が立って、政権交代してほしいですね。
しかし、多田区長はこんなことしてて、来年当選する気はないんでしょうか。それとも、そこまで、区民が馬鹿にされているんでしょうかね。
ちなみに以前、ある係長が、区役所内の改革会議に出席してきて、私にこう言いました。
「○○くん、内部改革っていうのは・・・・、ないね。」
真理ですね。
注目してください。
他の皆さんにも注目頂くよう、本編にも紹介します♪
さすが、の指摘と分析と提案。
もったいないので、本編にて紹介させていただきますね!
こうと決めたら、猪突猛進傾向にあるようです。
なんとなくクリスタルの田中康夫さんが長野県知事になったとき、国から出向していた幹部職員とダム問題でガチンコしていたのは皆さんのご記憶にもあると思います。
前原大臣が乗り出してきたとなれば、コンクリートから人へ という政策でしょうから、いくら屁理屈をこねたって、見直しは必致ですね。
注目してます。
江戸川、荒川が氾濫するのはハザードマップにも200年に一回と書いてあります。「だから200年かけてスーパー堤防を作る」というのでは治水になりません。
思うに、対策は“弱いところから”“低いところから”高いところから“(どっかで聞いたフレーズですが・・・)
“弱いところ”はスーパー堤防以外の場所です。渡邉先生もおっしゃっているように、かえって危険が増す場所が増えると思いますから、満遍なく堤防は強化すべきです。
破堤しなくとも、スーパー堤防で高地が出来ればその分周囲の低地に雨水が集中してしまいます。盛り土は浸透しにくいし、斜面を激しく流れる雨水を貯留するのも困難です。
“低いところ”は短期の応急手術=一時貯留による流出抑制です。東京ドームや国技館でやっているように地下に貯めて晴れたら使う雨水の有効利用も併せれば一石二鳥です。一般住宅に設置できる雨水タンクは熱心な職員がいた墨田区が先駆者で他の区でも助成金制度を設けて進めていますが、なぜか江戸川区は無関心です。
http://www.kankyo-business.jp/subsidy/raintank_tokyo.html
屋根に降った雨水をタンクに導いて一軒で200リットルづつ(風呂桶一杯分)貯めれば、一千戸で200トン、一万戸で2000トンの雨水が貯められ、その分道路冠水などが軽減される勘定です。
“高いところ”は長期の漢方薬=地下への浸透です。上流で森林や田畑が開発でつぶされ、地表がコンクリートで覆われて雨水が浸透せずに一気に河川に流出するようになっていますから、高台で雨水浸透枡の普及が望まれます。下流の江戸川区では効果は見込めませんが、上流の北区、荒川区、台東区、墨田区などで進めていますのでそちらにお願いしましょう。
真に役に立つハザードマップづくり、楽しそうですね。
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