寺本大蔵、井上昇
国民民主党の森ゆうこ参院議員は16日、国会内で記者会見し、森氏が質問に立った15日の参院予算委員会をめぐり、事前に政府側に通告した質問内容が外部に流出した可能性があると発表した。公務員の守秘義務違反や国会議員の質問権侵害にあたる可能性があり、与野党から事態を問題視する声が出ている。
質問の事前通告は、閣僚の答弁準備など、各省庁の事前準備の負担軽減を目的に、質問に立つ議員や各会派が衆参両院事務局を通じて質問内容を伝えるもので、法令などで定められた義務ではなく、あくまで「慣例」。与野党間では、委員会などの「前々日」までに通告するという申し合わせがある。
15日の参院予算委の通告期限は「11日午後5時」に設定。森氏によると、自身は11日午後4時すぎに参院事務局に通告を出したという。15日の予算委では、関西電力幹部による金品受領問題や、国家戦略特区をめぐり、約1時間半にわたって政府の見解をただした。
この質問に立つ前、質問通告の外部流出が疑われる事案があったという。
一つが、14日に放送されたネットニュース番組。出演した大学教授が、12日前後に役所から自身に関する質問項目があるとの連絡があり、森氏の質問通告を見たと発言。番組内で森氏を批判した。
また、ネット上のSNSには、官僚とみられる匿名のアカウントが森氏を名指しした上で、事前通告が期限より遅れ、残業を強いられたなどと投稿。それをもとにネット上では森氏への批判が広がった。
森氏は会見で、こうした点を指…
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