ブランド守る制度の登録外に…“八丁味噌”老舗2社に対する農水省の決定 総務省第三者機関が「妥当でない」
愛知県岡崎市の「八丁味噌」の老舗メーカー2社が、特産品のブランドを守る農水省の制度で登録から外れた問題で、総務省の第三者機関が農水省の決定を「妥当とはいえない」と答申したことがわかりました。
地理的表示=GI保護制度は、農水省が特産品の模倣品を防ぐために「お墨付き」を与える制度で、愛知県岡崎市の八丁味噌の老舗メーカー2社が登録から外れていました。
2社は、農水省の決定に不服を申し立てていましたが、9月、総務省の第三者機関が農水省の決定に対し「現時点では妥当ではない」という答申書を出していたことがわかりました。
答申書では「農水省が認定した八丁味噌と、2社が製造するものとの明らかな違いを示す資料は見当たらない」などと指摘しています。
農水省は「調査検討を尽くしたうえで、裁決に向け判断したい」としています。