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【サッカー】

エースだ南野2発 カズ以来26年ぶりW杯予選初戦から3戦連続ゴール

2019年10月15日 23時39分

日本代表の南野拓実

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◇15日・2022年カタールW杯アジア2次予選F組 日本3-0タジキスタン(ドゥシャンベ)

 南野が決めた。0―0の後半8分、敵陣左サイドから中島の絶好クロスを悠々と頭でたたき込んだ。3分後、酒井の右クロスを今度は右足ヒールで流し込んだ。W杯予選の初戦から3試合連続で得点を挙げたのは、1993年に達成したFW三浦知良(52)=横浜FC=以来、26年ぶり、史上2人目の偉業。国際Aマッチ4試合連続ゴールは、2004年の久保竜彦以来。まさにエース弾だった。

 日本はモンゴル戦からスタメンを4人入れ替えた。1トップに新鋭の鎌田を据え、1・5列目の右に左利きの堂安を戻した。約2週間の合宿を張り、万全の状態で臨むタジキスタンに比べ、日本はモンゴル戦から中4日、約14時間の長距離移動というハンディ。おまけに不慣れな人工芝にてこずり、タジキスタンの積極的なプレーの連続に後手に回った。前半13分には決定機を許すなど、前半45分間は悪戦苦闘だった。

 だが、相手の勢いに押され、じれてもおかしくない敵地戦で、南野は好機を待ち、泰然としていた。

 「ゴール前でどれだけ相手より早く準備できるか。それだけを考えている」。モンゴル戦後、南野は静かにこう語っていた。中央を固める相手にはサイド攻撃がカギを握るとあって、南野は攻撃の組み立てではなく、ゴール前での駆け引きに注力した。対峙(たいじ)するDFの視野から消え、いかにフリーで、いかに一歩先に走り込めるか。欧州で磨き上げた南野の決定力が際立った。

 

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