最近リメイク多いよね

先日、みそびれていたリメイクアニメ版『キノの旅』を一気見しました。いやー、旧アニメも好きだったけど、リメイク版もなかなかの出来ばえでしたね。作画は当然比べるべくもなく進化していますし、演出も雰囲気出てました。懐かしさもありますし、動いてるティーがみられるとは。僕みたいな懐古厨だけでなく、新規ファンも増えているようで、いいリメイクだったのではないでしょうか。

それにしても、悠木碧さんは上手ですね。デビュー作が旧キノだったので、思い入れもあったのかね。

あおちゃんといえば、ブギーポップも主演に決まったそうですね。なんか最近、ラノベリメイクの流れきてますね。アラサーオタとしては嬉しい限りですが、反面不安もぬぐえません。封神演義とかみちゃうとね…。

僕が中高生だった21世紀初頭ごろのラノベは、面白い作品多かったんですけど、まだまだラノベの認知度も低かった時代です。特に、ハルヒがアニメ化する前ですね。今でこそ売れた作品はアニメ化待ったなしですが、当時はアニメも少なかったので、アニメ化までいったのは突出して人気だった作品ばかりです。だからこそ、アニメ化してなくてもいい作品がいっぱいあるのです。

異世界転生チーレム無双全盛期の今日このごろ、ちょっと雰囲気の違うラノベを読みたいあなたに、僕が青春時代(まだ終わってないけど)、教室の隅っこで読んでた珠玉の20作品を紹介しちゃいます。かなり有名どころが多いけど、全部アニメになってないよ!

ちなみに今のラノベをdisってるわけぢゃないよー俺TUEEEEEEもそれなりに好きだよ―

懐かしラノベ10選

月と貴女に花束を

「変身できない狼男」である月森冬馬は人狼族であることを除けば、いたって平凡な大学生。のはずが、ある朝目覚めた冬馬を待っていたのは、彼の『妻』と名乗る見知らぬ美少女・深雪だった。

とまどいながらも次第に深雪にひかれていく冬馬。しかし、かつて冬馬に重大な悲劇をもたらした妖術士・御堂巽が現れ、二人は否応もなく戦いの渦へと巻き込まれてゆくことに…。

そこそこガチの能力バトルもの。あとネーミングがいちいち中二のツボを刺激する。中二はいつの時代も中二だからね。ラブコメ成分もそこそこあります。

麒麟は一途に恋をする

 「血の聖夜」から11年後。人類の存亡を担う星獣・麒麟の国見遙は伴侶・春原麻由を守って戦っていた。人類を滅ぼそうとする東雲達と桜の妖魔。幾度となく襲われ、命の危機にさらされるが身を呈して麻由を助ける遙。遙を憎んでいた麻由もその想いに心を動かされ、愛し合うようになる。 東雲達がこの世を、この世界を壊すと決めた日は9月30日。最強の東雲達に遙は勝てるのか―――。

『月と貴女に〜』と同じ筆者。世界観はつながっていて、一部続投の登場人物も。これまたネーミングがいちいち中二心を以下略。「慈愛の星獣・麒麟」とか。当時の僕にはどストライクですわ。あと、メインヒロイン春原麻由が超かわいい。序盤ちょっとヤサグレ気味だったのが、だんだんデレてくる。ツンデレとは違うんだけど、守ってあげたい系ゲロ萌ヒロイン。今アニメになったらcv早見沙織みたいな。

ダブルブリッド

「怪(あやかし)」と呼ばれる、特異な遺伝子を持ち、様々な点で常識を覆す特徴を持った生物が各地で発見された世界を物語の舞台とし、その「怪」とヒトの間に生まれたダブルブリッドと呼ばれる主人公・片倉優樹と危険な「怪」の捕縛を専門とする緊急捕縛部隊の隊員・山崎太一郎との交流を描く。

バトルもの、といっていいのだろうか。異論は認める。ボーイミーツガールでもあるけど、ラブコメでは全然ない。ラブっていうか。人権問題なんかも絡んで、テーマ的には結構重い。結構グロい描写もあるので、苦手な人はきついかも。設定はなかなか凝ってるし、設定の使い方も上手い。片倉さん、今だと結構人気出るんじゃないかなぁ。途中で刊行が止まって、一応完結はしているけれども、放ったらかしの伏線もありちょっと残念なところ。それでも、一読の価値はあると思う。2巻あたりとか、あんまりシリアスしてないし、アニメにすると映えるんじゃないかと思います。

天国に涙はいらない

賀茂是雄は、代々続く霊能力者の一族に生まれた少年。除霊や御払い等それなりの腕前を持つものの、現代社会では霊能力者の経済事情は厳しく、小遣いも貰えないため、普段は駅前の路上で占い師の真似事(1回500円)をしてバイトに励む日々を送っていた。

ある時、そのバイトを同級生の佐々木律子に見つかってしまった賀茂は成り行きで賀茂は学校で噂になっている「呪われた教室」のお祓いをする羽目に。様子を見た所自分1人の力では無理と悟り、守護霊を呼びだす。現れたのは高い力を持つが性癖にやや難ありの熾天使アブデルだった。

その後も調査を続けるうちに呪いの原因は同じ高校に通う後輩、桂たまだと知る。実は彼女は人間ではなく、悪魔だったのだ。このまま周囲に被害を及ぼす前に封印しようとするアブデルに対し、賀茂はたまを救ってやりたいと考えるのだが・・・?

設定がズルい。僕は比喩でもなんでもなく腹が痛くなるほど笑った。ネタバレになるから書けないけど、キーワードは「ロリコン」。あらすじをみていただければわかるように、霊能力者だの天使だのそういう話。そこにどうロリコンが絡むのか、これは読んで欲しいとしか言いようがない。今読むと元ネタがわからない恐れもあるが、パロネタとダジャレが死ぬほど上手い。一方で、宗教学・民俗学的な考証は結構しっかりしていて含蓄に富んでいる。

道士様といっしょ

そう遠くない未来の物語。人類は、宇宙から飛来した電子知性体“獣”と、地上の覇権をかけて争っていた。すべての機械を汚染する“獣”に対抗できるのは、精霊を動力として駆動する超兵器エレメンタル・エンジンだけ。漂藤流哉は、そのエレメンタル・エンジンを与えられた士官候補生の超エリート―“道士”だった。自己中でワガママだが顔と実力は一流。そんな流哉に、未来国家“崑崙”のプッツン王女クラウがいきなり無理難題を押しつける。四百年前の過去に戻って、絶滅危惧種の“魔女”天王洲映希を保護しろというのだが…たくましく現代を生きる女子高生と、未来から来たエリート道士たちが繰り広げるノンストップ・アクション・コメディ、いきなり開幕。

『アスラクライン』とか『ストライク・ザ・ブラッド』の三雲岳斗が書いてます。SFラブコメ、つまりいつもの三雲。『アスラクライン』より全然面白いと思ったんだけど、たいして売れなかったらしい。キャラはかわいいよ。三雲だし。『道士さまにおねがい』っていう続編も出ている。

キーリ

教会の寄宿舎学校に通う14歳の少女キーリは、幼い頃から霊感が強く、そのため神の存在や意義に疑問を持っていた。冬休みの最初の日、「不死人」の青年ハーヴェイと、その同行者の小型ラジオの憑依霊・兵長と出会ったキーリは、彼らの旅に勝手について行くことを決意する。

ストーリー構成が秀逸。完璧な第1巻。あー、あのセリフが最後こうなるのかぁって唸った。そこそこ続いたシリーズで、一時は中だるみ感もあったけど、きれいに完結してます。お話はいわゆるボーイミーツガール。ラブコメ成分は薄めですが、ヒロインであるキーリが時々みせる女の子っぽさがツボ。スチームパンクっぽい世界観が素敵。当時は『キノの旅』とか『鋼の錬金術師』と読者層がかぶってた印象。あと、兵長好き。

リバーズ・エンド

拓己は十四歳の中学生。そんな彼の携帯に突然メールが送られてくる。あなたの町に海はありますか―?拓己は戸惑うが、やがてメールの送り主である唯という少女と、心を通わすようになる。雪の降る夜、息が白くなる朝、騒々しい昼休み、何度も何度もふたりは『言葉』を交わしつづける。なにもかも不確かな世界の中で、ただ互いの『言葉』だけがリアルだった。ひとときの優しさ、ぬくもり、そして―。彼らは気づいていなかった。その時、なにかが始まろうとしていたことに。

ボーイミーツガール。どうやら中学生だった僕はボーイミーツガールものが大好きだったらしい。まぁリアルでは全然ミートしなかったからね。なんだかとっても切ない読後感です。すげー面白いかっていうと、そうでもないんだけど。橋本紡の真骨頂は心理描写ですね。キャラは割と現実離れというか、浮世離れしてるのに(とくに唯)、なんだかリアルという不思議。あと、イラストは絶品です。高野音彦、結構好きです。

陰陽ノ京

時は平安。陰陽道の名門に生まれたにも関わらず、家業である陰陽道を捨て、文章道を選んだ一人の青年がいた。青年の名は慶滋保胤。保胤は大陰陽師・安倍晴明の依頼に応じて近頃都に現れた外法師の素性を調べ始める。だが、それはとてつもない怨念と呪いが渦巻く事件へ保胤を導くきっかけに過ぎなかった…!魑魅魍魎がうごめく平安時代の闇―。いま、闇から滴る魔が世界を狂わせ始める…。

一時期超流行ってたよね、陰陽師。そこそこ面白いよ。教室で読む用にラノベっぽくないラノベを、と思って手にとった。貴種流離譚的なお話で、中二的には美味しかった。あと、漢字が多いからちょっと賢くなった気分で読んでた。ラノベ的な超トンデモ能力バトルではなく、普通にイメージする陰陽の範疇に収まるので(それもひどい話だが)、ドラマとかにしたらそこそこウケるんじゃないかなぁと思ってた。

Little Birds Fly

“バード”―その歌と踊りで死者達を鎮める吟遊詩人。二十一世紀初頭、相次ぐゴーストの被害が、この特異な職業を生み出した。“バード”の養成学校に通う三人、優れた素質を持ちながら、どうしても八〇点の壁を越えられない修身、芸能人でゴースト嫌いの更紗、その更紗に淡い憧れを抱く睦月。物語の発端は、とある事故で生まれた強大なゴースト。修身達三人の交錯する思いと、さまようゴーストの行き着く先は―。

この著者、『リングテイル』っていう別のシリーズが結構人気でしたけど、ぼく単発のこっちが好き。続刊出てないってことは売れなかったんだろうけど。設定が面白いです。霊を鎮める「歌と踊り」は、伝統芸能的なそれではなくて、ヒップホップとかです。斬新ですね。

さよならピアノソナタ

「六月になったら、わたしは消えるから」転校生にしてピアノの天才・真冬は言い放った。彼女は人を寄せつけずピアノも弾かず、空き教室にこもってエレキギターの超速弾きばかりするようになる。そんな真冬に憤慨する男子が一人。大音量でCDを聴くためにその教室を無断使用していたナオは、ベースで真冬を“ぶっとばす”ことにより、占拠された教室の奪還をめざす。民俗音楽研究部なる部活の創設を目論む自称革命家の先輩・神楽坂響子とナオの幼なじみ・千晶も絡みつつ、ナオと真冬の関係は接近していくが、真冬には隠された秘密があって―。恋と革命と音楽が織りなすボーイ・ミーツ・ガール・ストーリー。

これだけわりと最近ですね。2007年かな。このころには人気出ると普通にアニメ化してたから、これも絶対アニメなると思ってた。ニート探偵よりこっちだと思うんだけどなぁ。音楽もの、バンドってオタクうけはどうなんだろうと思ってたけど、結構人気ありましたね。やっぱ一番重要なのは女の子が可愛いことなのか!?キャラもいいけど、ストーリーも普通にいいです。曲を上手く使ってるので、古きよきロックとか、クラッシックが好きな人はハマるかも。バトルもののカタルシスとはまた違った爽快感があります。

10個選んで驚いた。全部電撃じゃねーか。僕の中学校、『ロードス』推しの角川派と、『まぶらほ』推しのファンタジア派と、電撃派がいたんだよなぁ。

終わり!

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