米テスラの日本法人テスラモーターズジャパン(東京・港)は15日、日本での家庭用蓄電池の販売、設置を2020年春に始めると発表した。システム価格を100万円以下に抑え、対日本勢で価格競争力を高めた。11月に家庭用太陽光発電の固定価格買い取り制度(FIT)の買い取り期間が終了し、自家消費の需要が高まるとみて、日本市場に本格参入する。
製品名は「Powerwall(パワーウォール)」で本体と関連機器を合わせたシステム価格は税別99万円。施工費用は別途必要になる。蓄電容量は4人世帯の約1日分の電力消費量に相当する13.5キロワット時。屋根上などの太陽光発電と連携し、発電分を蓄電できる。台風や地震などによる停電時には蓄電池からの電力供給に自動的に切り替える。災害時のバックアップ用電源としての用途も見込める。
出力は5キロワットと高く、電子レンジやドライヤーなど高い出力が必要な家電製品も利用できる。
テスラは自社のウェブサイトを通じて顧客に直接販売するほか、テスラが契約する施工会社を通じて売り込む。日本での蓄電池の販売を巡っては16年からネット予約を受け付けていた。