ハリー・ポッターと合理主義の方法
作者:ポット@翻訳

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有明0xFF  2019年10月14日(月) 16:23 (Good:3Bad:0) 報告

今回はダンブルドアの見識が正しいように思います
これは凄惨な内戦後の、それも部族社会に上辺だけの自由主義をトッピングしたような狭い社会です
ホグワーツに通う学生の親世代の高い死亡率から考えるに、特に純魔法族たちの遺恨や怨恨の根深さは想像を超えたものになっているでしょう

第一に、武力、謀略、政略問わず"あらゆる戦いに勝つ常勝"などは幻想だと私は思います
見せしめによる抑止力は有効でしょうが、余程苛烈なシステムを構築して恐怖政治を行わなければ却って敵が増える可能性が高いでしょう
あのナチス・ドイツ内でもヒトラーの敵は常に存在しましたし、チェコスロバキア併合の直前に軍主導の暗殺未遂事件が発生しています

この章のハリーの考えには子供じみた傲慢さが出てきていると思います
それがハーマイオニーの置かれた立場の危うさから来る焦りだとしたら微笑ましいですが、はたして。


赤マティー  2019年10月14日(月) 15:27 (Good:2Bad:0) 報告

ダンブルドアが幾ら経験や「悪と戦わない正義」を持ち出しても
正義側が吸魂鬼の使用を認めている限り
ハリーポッターの「悪を許さない正義」を不死鳥は支持してくれる

不死鳥という後ろ盾を持つハリーポッターはダンブルドアにまず1つ大きく勝っている

ダンブルドアが解けないトリックもたった2.3手順でクリア出来るハリーポッター

成長と実行と、素晴らしいです
こんなに魅力的なハリーポッター二次創作を読ませていただいて本当にありがとうございます。


御願 浩二  2019年09月22日(日) 18:23 (Good:12Bad:0) 報告

当編、とてつもないほどの完成度と満足感でした……。
はじめに感じていた、ハーマイオニーの倫理観への(強すぎる言葉かもしれません。あくまでキャラクターとしていい意味での)「不快感」が(あくまで私にとって、ですが)理想的な方向へ変貌(メタ的に言えば矯正あるいは洗脳)しました。

ドラコはすでにハリーの協力者ですが、その関係性は、互いに利用しあう、契約に基づく同盟者に近いと考えています。
75章を終え、ある意味では唯一、ハーマイオニーはハリーの仲間になりうる存在に昇華したように思います。
視聴者に一定の抑圧を与えて一気に解放する、文字通りとびきりのカタルシスを与えられました。
おそらく意図的に構成してるのでしょうが、このように小説を書く人の脳内はどうなってるのかが気になるくらいです。
この先がとても楽しみです。

翻訳ありがとうございます。
原文の話数を見ると現時点で2/3に届かないくらいでしょうか。
続きがとても待ち遠しく楽しみです。
翻訳ありがとうございます。
HPMORの面白さをポットさんのおかげで感じられています。
すでに1年以上経ちますが、継続的に翻訳+投稿いただけていることがとてもうれしいです。

全く無責任ではありますが、私生活を優先し、無理のないペースで完結まで是非でお願いします。
翻訳いつもありがとうございます。


ゲージボソンヘッド ID:XSknoTl.  2019年09月22日(日) 17:20 (Good:4Bad:0) 報告

批判っぽくなって申し訳なくおもうけれども。

なんだこのハリー。誰だお前ハリー。

こんなハリーにあったら恐怖とか困惑よりも先に

「・・なんだこいつ」
ってなるのはやっぱり否めないと思ってしまった。


ただ、話としては素晴らしいほどの作りこみだなっと思った。


カラカル  2019年09月02日(月) 12:03 (Good:8Bad:0) 報告

外なる神を生贄に、近所にいるハリー君11歳を召喚する壮大な儀式になってて爆笑しました。

クトゥルフ神話を説明するときによく使われる、架空の神話体系って言葉も面白いですよね。


まそーか ID:tRCR.4Wg  2019年09月02日(月) 00:42 (Good:9Bad:0) 報告

ここのダンブルドアが困っているのを見るといいぞもっとやれとハリーを応援してしまう
それはそれとして理不尽を見逃せないというのは理解できるしね
理不尽を全て助けても事態が悪化するので見て見ぬふりをしたと言われて納得できる被害者もいないわけだし


有明0xFF  2019年09月01日(日) 23:28 (Good:6Bad:0) 報告

マグル世界の人間にはただの厨二病的な文言に見えても
魔法界ではまるでソードワールドでコール・ゴッドを唱えたかのような破滅的印象を周囲に与える点が面白いですね


おかかおにぎり ID:3fXUFnXE  2019年08月29日(木) 23:59 (Good:4Bad:0) 報告

はじめまして。

ハリーに困惑し対抗し、そして共感もしてしまうハーマイオニーとドラコがどこまでも等身大で、原作とはまた違うありかたの友情や関係性の描写に衝撃を受けました。自分が理解されていないというハリーの苦しみも、自己を確立しきれていない不安にそれぞれ苛まれるハーマイオニーとドラコの心境も、それを取り巻く少年少女の葛藤も全てが痛いほどに切実で、心に刺さりました。彼らの成長がとても楽しみです!

こんな素敵なお話を「ハリー・ポッター」の世界観そのままの翻訳で出会えたことを幸せに思います。次回も楽しみにお待ちしております。


カラカル  2019年07月19日(金) 23:03 (Good:3Bad:0) 報告

いつも翻訳ありがとうございます。
毎度楽しみに読ませていただいています。

ヒーローと闇の王については色々考えさせられますね
自分はは大きな変化をもたらした者に対して、その時の社会やそれに属する個人が勝手につける呼び方に過ぎないと思います。

いきなり他作品を引き合いに出してしまい恐縮ですが
問題が起こってから対処を始め、街を瓦礫にしつつ悪者ぶん殴り、生かして再犯される正義のヒーロースーパーマン

法律も冤罪にも構わず、人を殺し続けて世界の戦争や犯罪の七割を減少させた最悪のテロリスト夜神月

何を悪とするのかは社会と個人の自由なのでしょう。あとは最終的に生き残るかどうかかな。


もう一点興味深かったのは、総長が自身をヒーローでないと言っている点です。
平時にわざわざ行動できるか、つまりはみんなそれなりに幸せに暮らしているのに、強制的に武装させるような、ある種の破壊的な変化をさせる者が総長がいう真のヒーローなのでしょうか。

二人の闇の王が暴れた後に収拾を行った自身をヒーローと認めていない。そんな人物に何を抗議すればよいのでしょうか。

誰からも歓迎されず、認められることがないかもしれない。そこを考えずに自己実現のために行動する人が、偉業を為す。
凡人がヒーローとは何ぞやと議論している間にも真のヒーローは旅立ち、何かを成して、帰ってくるものなのでしょう。


他の反応を気にせず、正しいかどうかもわからずに、自分がすべきと思ったことをただ行う。
それがヒーローなのであれば、個人的には今回のハーマイオニーはヒーローに向かって迷いながらも進んでいるのだと感じました。

返信:ポット@翻訳 2019年09月01日(日) 21:25

> 総長が自身をヒーローでないと言っている点です。

アルバス・ダンブルドアの自己認識は、自分はヒーローではない、というより、自分のヒーローとしての役割はもう終わっている、という感じではないでしょうか。(68章「わしも謎の老魔法使いになる以前」以下の発言参照)

この作品のキャラクターのなかでは、ヒーローについてみんなちょっとずつちがう意見なものの、だいたい「ヒーローとは孤独なものだ」みたいなところは共通してますが、ハーマイオニー・グレンジャーだけ何か違うような気もします。まっさきに仲間をつくりにいってるあたり。

ヒーロー論は66章からの「自己実現(そのX)」のテーマでもあると思います。このあとにももうすこし深掘りされますので注目してみてください。


御願 浩二  2019年07月19日(金) 18:51 (Good:3Bad:0) 報告

うーん。現時点でハーマイオニーの動機や思想には全く共感できないけど原作からして思い込みが激しいタイプだからなぁ。
原作でのSPEWの活動はほとんど覚えてないけどメインストーリーではなかったような……。
これでは1章丸々使ってそれをやるようなのでどんな結末がくるのか楽しみです。

返信:ポット@翻訳 2019年07月19日(金) 20:43

すでにこの回でも、若干暴走したことを後悔している感じですね。ただ、この話はもうちょっと続きがあります。

ちなみにS.P.E.W.はハウスエルフ(しもべ妖精)の意思を深く考えずに彼らを奴隷から解放しようとしたという話でしたが、S.P.H.E.W.は女性のための運動なので少なくとも当事者ではあります。



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