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【ラグビー】

オフロードパスってなんだ? 主将・リーチがスコットランド撃破の内幕を明かす「ひたすら練習してきた成果」

2019年10月14日 20時45分

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 4戦全勝で史上初の決勝トーナメントを決めたラグビー日本代表は一夜明けた14日、リーチ・マイケル主将(31)=東芝=が横浜市内で記者会見し、試合を重ねるごとに強くなる日本の内幕に触れた。

スコットランド戦の前半25分、ゴール中央に飛び込んだプロップ稲垣の代表初トライ。相手の激しいタックルを浴びながらも、ボールをつなぐ「オフロードパス」を小刻みに3度も見せた。藤井強化委員長は「(稲垣が)忠実にサポートしただけ」と冷静に振り返るが、リーチは、この試合から取り入れた戦術の成果だと語った。

「先週(サモア戦後)から、もし前に出てボールを出せるのなら、自由にプレーすることを意識しようとルールをつくった」。うまく前進できたら、個々の判断でオフロードパスを|そう準備し、見事に成功させた。

 タックルを受けながらボールを操るオフロードパスは、高難度の技術が求められる。体格に劣る日本人には不向きとの見方もあり、ミスの危険性も高く、トップリーグで使用を禁じる強豪チームもあるほどだ。2015年大会を指揮したジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)も原則禁止。ただ、ジョセフHCは違う。攻撃の切り札に据えた。本場・ニュージーランド出身の指揮官は「できないことなんてない」と“王国マインド”をチームに注入。開幕戦のロシア戦は、オフロードパスを試みようとしてミスを重ねたがチームは、あきらめなかった。そして、大一番のスコットランド戦でしてやったりのトライ。リーチは「2月からひたすら練習してきた成果がよく出た」と胸を張った。(高畑章)

 

 ◆オフロードパス オフロードパスを世界的に知らしめたのは、トップリーグのパナソニックでもプレーしたニュージーランド代表のCTBソニー・ビル・ウィリアムズ。タックルを受けながらパスをするプレーのことを言う。昔からあるプレーだが、防御が整備されて抜くのが難しくなった昨今、各チームが戦術的に取り入れるようになったことで、使われるようになった言葉。

 

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