先日、まだ1歳に満たない娘を抱いて駅ビルを歩いていたときの出来事。
その日は妻が美容室に行っていたので、その間は私が娘の世話をしていた。
娘が泣いてしまい、あやしながら歩いていると、清掃員らしい65〜75歳くらいの女性が話しかけてきた。
「ママに会いたいでちゅね〜」
「ママいないと寂しいでちゅね~」
これは私ではなく娘に向けられた言葉だ。
娘は相変わらず泣いていたが、この女性の言葉は「父親には育児はできない」、「子供を泣かせては父親失格」というように聞こえた。
もちろんこの女性にはそんな悪気はなく、ただ泣いている娘を心配してくれたのだろう。
もし私がシングルファザーだったり、主夫だったりして、それを伝えたらこの女性はどんな反応をしたのだろう。
子供を泣き止ませることができない私にも問題があるのかもしれないが、子供なんてどうしても泣き止まないことなんてざらにあるだろう。
今は男性が育児をするのが当たり前の時代だが、「育児は母親がするもの」という固定観念を持ち続けている方は多いのだろうかと感じた三連休であった。
安心しろよ そこにいたのが母親なら「ママなのにダメでちゅね~」って言われてるから。
同じように「女には管理職やリーダーは務まらない」と考えている人間も多いよ。 男の育児と女の管理職に対する世間の評価の低さは、表裏一体。
その65~75の女性が本当の母親じゃなかったか、 ちゃんと顔を確認したか? 身に覚えはないか?