「第67回府中牝馬S」(GII・芝1800メートル)は14日、東京競馬場で行われ、4番人気のスカーレットカラーが大外一気の末脚を決めて重賞初勝利を挙げた。1馬身1/4差の2着は9番人気のフロンテアクイーン、さらに半馬身差の3着は2番人気のラッキーライラックだった。ソウルスターリングは出走を取り消した。岩田康誠騎手(45)=栗東・フリー=は同レース2勝目、高橋亮調教師(41)=栗東=は初勝利。
4番人気のスカーレットカラーが、後方2番手から直線でメンバー最速の上がり3F33秒2の豪脚を発揮して差し切り、うれしい重賞初制覇を決めた。速い流れを想定してレース前から直線勝負と呼んでいた岩田康はしてやったり。
「自分のリズムを崩さず、じっくり構えました。本当に力をつけているし、距離は延びても大丈夫。GIでもいいパフォーマンスを見せられると思います」と胸を張った。
2014年CBC賞(トーホウアマポーラ)以来のJRA重賞Vとなった高橋亮師は「届くかどうか心配したけど、いい脚を使ってくれました」とニッコリ。オーナーサイドの意向で天皇賞・秋に登録するが、次走はエリザベス女王杯(GI・11月10日・京都・芝2200メートル)が濃厚だ。充実の秋を迎えた4歳牝馬が、大輪の花を咲かせようとしている。 (東京競馬取材班)