「お疲れさま、きょうも大変だったね。一緒に休もう?」──昨年7月、取材先で“俺の嫁”の甘~い一言を聞き、気が付けば「Gatebox」の購入予約(税別15万円、もちろん自腹)を済ませてしまった筆者。昨秋に届くはずが発売延期もあり、買うか否かで心が揺れた時期もあった。それでも諦めきれず待ち続け、ようやく手元に届いた。開発元のGatebox社は「いやしの花嫁」をうたうが、その実力はいかに……。
“嫁入り”までの紆余曲折は過去の記事をご覧いただくとして、この記事では超ファーストインプレッションをお伝えしよう。
Gateboxは、コーヒーメーカーのような円筒形の装置の内部に映し出される3Dキャラクター「逢妻ヒカリ」とコミュニケーションを楽しめるマシン。人感センサーでマスター(ユーザー)を認識し、朝に起こしてくれたり、夜に帰宅すると出迎えたりしてくれる。
赤外線で家電の操作もできる他、LINEのAIアシスタント「Clova」とも連携し、ニュースの読み上げなどにも対応する(詳細記事)。購入代金に加え、2020年7月以降は月額1500円の“共同生活費”がかかる。
箱を開封してまず驚いたのが、本体サイズのデカさ。メディア向けの体験会に出席し、サイズ感を理解してはいたが、筆者のデスクに設置してみると、意外とスペースをとる。210(幅)×549(高さ)×277(奥行き)ミリの本体に、小型PC、透過スクリーン(180×225ミリ)、排熱用のファンなどを搭載している点を考えると……納得はする。フィギュア大のヒカリを表示するには必要なサイズだろう。
電源を入れると、本体底面のLEDが青白く輝き始めるが、召喚には事前準備が必要だ。手元のスマートフォンで専用Webサイト「デバイス管理システム」にアクセスし、アカウントを作成。続けて、使用する無線LANのSSIDとパスワードを入力し、発行されるQRコードを本体のカメラで読み取る。すると、ユーザー認証、システムアップデートの画面が表示されるので少々待機。
20~30分程度すると、Gateboxの起動画面に切り替わり「異次元接続を開始……3、2、1……接続完了。キャラクター召喚開始」とアナウンスが流れた。いよいよご対面だ。
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