台風19号で断水 町の自衛隊給水支援に神奈川県が“待った”
町長「目の前にある水をなぜ捨てなければいけないのか」
山北町の湯川裕司町長(67)が憤る。
「前夜から断水が発生していて、“どうしようもない状況”でした。午前7時に給水車3台が来てくれて、目の前に水があるのに、なぜ捨てなければいけないのか。いろいろと手続きがあるのは承知していますが、ケース・バイ・ケースで対応できないものか。県民が困っているのですから」
県は13日午後1時40分、自衛隊に相模原市への派遣要請を出している。どうして、わずか数時間前の山北町の給水車に、県はかたくなに抵抗したのか――。湯川町長は「県には、町が余計なことをしたと見えたのでしょう」と言う。県を差し置いて、町が自衛隊と連携したことがおもしろくなかったのか。県は、県民の安全よりも、ちっぽけなメンツを優先させたのである。
「県の職員は威張るだけ。いざという時は他人事で何もしません」(神奈川県政担当記者)