Sponsored Contents

chatappの最新記事

Image credit:
Save

Instagramのメッセアプリ「Threads」登場に見る、「デジタルタトゥー」を残さないSNS時代の到来(神田敏晶)

Facebook Messengerの2匹目のどじょう

30シェア
11
(102)
0

連載

注目記事

折りたたみスマホ Galaxy Fold レビュー。ガチ勢専用の高コスト可変機
12

折りたたみスマホ Galaxy Fold レビュー。ガチ勢専用の高コスト可変機

Ittousai, 10月11日
View
iPhone 11 / Pro / Maxレビュー。「11以降」と旧型を分ける超広角カメラ標準化とAR・機械学習の関係

iPhone 11 / Pro / Maxレビュー。「11以降」と旧型を分ける超広角カメラ標準化とAR・機械学習の関係

Ittousai, 9月20日
View

■Instagramの特定の人と繋がるSNS

10月4日、facebooksは「Threads(スレッズ) from Instagram」をひっそりと発表した。Threadsは、親しい人だけに写真やビデオを送ることができるInstagramであり、通常のInstagramのDirect機能で受信できる。

送信する時にソーシャルメディアのInstagramではなく、Instagramでつながっている特定の人にだけ送信することができる。いわば、Facebookの「Messenger」のような存在。現在はiOS版だけが先行リリースされている。
関連リンク(Facebookニュースルーム)
https://instagram-press.com/blog/2019/10/03/introducing-threads/

■親しい人に特別な「瞬間」を送る

Engadget
ユニークな機能が「1回表示」「リプレイ」「チャットに保存」の3つの撮影モードが選べるところだ。親しい人をアイコンで選んで送るが1回表示は、文字通り1回表示のみ。リプレイは2回表示。チャットに保存は相手のDirectで何度も表示できるという差がある。

当初、この機能はどんな役割を果たすのか?と思ってしまったが、プライベートでの写真のやり取りとしては残すのは嫌だけど、チラ見だけさせたい時や、セクストーションなどの詐欺行為の防止にも役立ちそうだ。

instagramaをコミュニケーションのツールとして、ソーシャルメディアに公開したくない層を取り込むことがこのThreadsで可能になった。

1秒から24時間で消える写真のSnapChatは、2011年にスタートし、2017年にIPOを果たした公開企業だ。Threads「1回表示」や「チャットに保存」の使い分けは、SnapChatとの差別化として、Instagramユーザーの中から新たなThreadsのMAUを切り出す金脈へと変化させることができそうだ。SNSという友達の友達はすべて友達という『ソーシャル』の概念から、よりシンプルに友達とだけ、24時間だけ視聴可能という限定機能で進化を遂げた異色アプリだ。

多才なフィルターで変身願望も叶えることによって擬人化ならぬ擬動物化にまでAIを駆使したアプリへと成長している。 写真を共有し、多才なフィルターで画像を加工し、スマートフォンからのみの投稿が可能な『今を伝えるアプリ』としてのInstagramが、友達を限定することによって、わざわざSnapChatを使わなくてもThreadsでも可能としたことは選択肢を広げた。何よりも、すでにInstagramに登録している友達がそこにいることが最大のThreadsの資産だ。

■『デジタルタトゥー』を残さないSNSの市場拡大

現在「Facebookグループ」という派生のプラットフォーム全体では、MAU27億人をレコードしている。それはFacebook、Instagram、WhatsApp、Messengerという各プラットフォームの総和が叩き出している数字である。

Facebook、Messengerから独立した存在として切り分けたメッセージングアプリとしてWhatsAppは存在価値を誕生させた。同様にThreadsは、ソーシャルとはちがうコミュニケーションのツールとしてのInstagramからの独立した存在として位置づけたいのだろう。当然、同時にSnapchatのポジションを狙っていることは確信犯と言えよう。

アプリ市場は、ネットワーク効果が最大に活きる市場だ。現在の使用しているユーザーが便利と思えればそれだけ粘着して使用されMAUに反映され、結果として広告モデルの善循環に繋がる。Facebook Messengerの2匹目のどじょうが、instagramのThreadsにも反映されるのかどうかは見ものだ。

ソーシャルメディア上で検索される情報としての「デジタルタトゥー」を残したくないという若年層は、確実に増えている。検索されない濃密なコミュニケーションが今後のデジタルツールの鍵なのかもしれない。

■Facebook社の業績サマリー

2019年第2四半期(4月-6月)
□総売上高:168億8600万ドル(前年同期比28%増)
□広告売上高:166億2400万ドル(前年同期比28%増)
□モバイル広告売上高:全体の広告売上高の94%に相当(前年同期は91%に相当)
[Facebookの利用者数:2019年6月時点]
– 月間アクティブ利用者数(MAU):24億1000万人(前年比8%増)
– デイリーアクティブ利用者数(DAU):15億9000万人(前年比8%増)
[Facebookファミリーアプリ(Facebook, Instagram, WhatsApp, Messenger)の利用者数]
– 月間利用者数:27億人
2019年第2四半期(4月-6月)より

関連リンク(Facebookニュースルーム)
https://ja.newsroom.fb.com/news/2019/07/2019_second_quarter_results/



「TechCrunch Tokyo 2019」11月14日、15日に開催



広告掲載についてのお問い合わせはad-sales@oath.com までお知らせください。各種データなどはこちらのメディアガイドをあわせてご覧ください。

Sponsored Contents