【用語の説明】

・洪水時最高水位(サーチャージ水位)
  洪水時にダムによって一時的に貯留することとした流水の最高水位です。

・最低水位
  貯水池からの取水口の最低敷高で通常これよりも下の貯留水が利用できない水位です。

・平常時最高貯水位(常時満水位)
  平常時にダムによって貯留することとした流水の最高の水位です。

・欠測/無効
  観測装置の故障・不具合等により、データが取得できない状況をさします。

・「洪」ダムの洪水量
  ダム毎に設けられているもので、ダム下流河川における河道の未整備区間の状況や河川公園など
  の河川内利用の状況を考慮し、河川水が河道内を安全に流下できるとした流量をダム地点に換算
  した流量で、通常、1年に1~3回程度起こる流量です。

・洪水貯留準備水位(制限水位)
  洪水調節容量を確保するために常時満水位よりも低く設定させる水位です。

・貯水位
  ダム貯水池(ダム湖)の水面の高さ方向の位置のことで、ダムの貯水位は一般的に標高
(EL.エレベーション・海抜標高)で表現します。

・予備放流水位
  洪水貯留準備水位(制限水位)または平常時最高貯水位(常時満水位)に水位を保持していた場合でも、
  洪水調節容量に不足のあるダムでは、洪水を受ける前に、一時的に水位を下げる計画を持っており、この
  目標水位を予備放流水位といいます。この操作(予備放流)により確保できる容量は予備放流容量といいます。
  所管のダムでは、笠堀ダム(洪水期)、早出川ダム(非洪水期)が目標限度としての予備放流水位を持っています。

・治水容量(洪水調節容量)
  平常時最高貯水位(常時満水位)から洪水時最高水位(サーチャージ水位)までの容量のことで、洪水調節に
  用いられるものです。

・利水容量
  最低水位から常時満水位までの容量です。

・流入量
  ダムの貯水池に流れ込んでくる河川水の量です。

・放流量
  発電やゲート等の操作によりダムから下流に放流する河川水の量です。

・警報レベル1
  本システムにおいて、貯水位が、洪水貯留準備水位(制限水位)を越えた状態を示します。また、流入量が「洪」ときは
  洪水調節している状態を示します。

・警報レベル2
  本システムにおいて、治水容量が50%を越えた状態を示します。(洪水のための容量を半分以上使用している状態)
  警報レベル3のための準備情報としています。また、流入量が「洪」ときは洪水調節している状態を示します。

・警報レベル3
  本システムにおいて、治水容量が80%を越えた状態を示します。一般的にはゲート付きダムにおいては特例操作
  (異常洪水時防災操作)を開始する状況を示します。
  また、流入量が「洪」ときは洪水調節している状態を示します。

・警報レベル4
  本システムにおいて、治水容量が100%に達した状態を示します。(洪水のための容量をすべて使用した状態)つまり
  ダムが満水になった状態を示します。

▲ TOP