いだてん感想あらすじ 大河ドラマ・朝ドラ他

『いだてん』感想あらすじ視聴率 第39回「懐かしの満州」

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MVP:NHKのキャスターの皆さん

NHKの存在意義とは、大河ドラマじゃない。

某勢力はぶっつぶせと言いますが、それはどうでしょう。
災害の報道についてはやっぱりNHKは頼りになります。

大河ドラマは早々に潰していただいて、個人的には構いませんが災害報道は頑張っていただきたい。

台風のあとに本作を見ると、むかつき度倍増っすね。

こういう大変な時こそ、五輪だぁ〜〜!

そう主張するまーちゃんどもが、どんだけ無神経に見えることか。

 

総評

古今亭志ん生という落語のレジェンドを、印象的だという満洲の話を――。
ここまで無茶苦茶にして平気な落語ファンとは一体……?

紀行で本物の古今亭志ん生を見ると、本作との落差が凄すぎて鼻血出そうっす……。

来週から最終章です。

はい、以下はお約束の蛇足ですね。

 

がんばれスタッフ

本作関連のニュースをざっと見ています。ドツボですね。

・打ち上げの会費が高い

・出演者の恋愛話

・出演者が別の出演者、しかも血縁関係者を褒める

・関係者が褒めまくる自画自賛ワールドに突っ込む

『ゲーム・オブ・スローンズ』は、出演者が脚本の粗を指摘できたもんですけどね。本作ってかえって不健全だなぁと。

ファンダムも同傾向ですかね。
理由をつけずに褒める。号泣感涙アピール。ウンチク語りで歴史知識があるとアピールに余念がない投稿。

本当に作品そのものを評価しているのか?

クドカンという名前が好きなのか?

ファンの馴れ合いが癖になったのか?

判然としない無反省ワールドで失敗を分析しない。

失敗から何も学ばない。ファンで盛り上がる楽しさは忘れない。

何も学ばず。何も忘れず――。

別にいいと思います。
こんな近代史駄作大河は二度とないでしょうから、救いはそこです。そこだけです。

どう言い繕うが、本作はやっつけ仕事です。

紀行が本編。
それは大河のお約束。ところが。

◆NHK「いだてん」謝罪 「いだてん紀行」で戦没オリンピアンを誤紹介 訂正し再放送― スポニチ Sponichi Annex 芸能

仕方ないじゃんねー。
時間もやる気もないんだし。

◆‪阿部サダヲ演じる『いだてん』田畑政治の敗戦直後 - 前田浩次|論座 - 朝日新聞社の言論サイト 

このへんも紀行で今後出てきそう。
まーちゃん関連は、職場チェックもあるしいいんじゃないですか。

 

未見でもいいんですよ

◆‪まだ「いだてん」を見ていない

実は私は「いだてん」の脚本を書いている宮藤(くどう)官九郎さんの大ファンで、「木更津キャッツアイ」以来、宮藤作品はほとんど見ている。海外赴任中で見られなかった頃は、クアラルンプールの日本書店でシナリオ本を買って読んだほどだ。

「いだてん」も1話から全部録画してきた。すでに37話、合計約28時間が録画機にたまっており、録画の残り時間を圧迫している。それなのに、どうも見ようという気が起きない。

なぜか。基本的にはこのドラマが来年の東京五輪という「国策盛り上げ企画」であるからだ。「国策に足並みをそろえる芸術ってどうなのよ」と思ってしまい、気がなえるのである。

こんな声が聞こえそうだ。「無意味なこだわり」「国策というだけで嫌がる発想自体が古くさいリベラル」-はい、おっしゃる通りです。自覚してます。

でもなー。

ご安心ください!
そんなあなたにこそ、このクソレビュー!

何が怖いか?って、クドカンファンならうだうだ言わずにみろという声があがっているところですね。

クドカンファンでなくてよかった……かくいう私は、ファンじゃないけど、見ております。

だってこれから先、あのサムライ絶叫ムッソリーニみたいな珍場面が出るかもしれないんでしょう? 見届けなくちゃ!

どんだけ国策コテコテで、クドカンらしさがなくなっているか?

今週もきっちりと見届け、見た上で燃やすと。
こういう方の時間と精神衛生を救います。

いいですねえ。国策に突っ込むメディアも出てきたか〜、もう一押しだぁ〜!

はい、こちらのコラムから引用させていただきましょう。

「無意味なこだわり」「国策というだけで嫌がる発想自体が古くさいリベラル」

いや、クソレビュアーは、我こそは最新トレンドに追いついているという自信満々ですよ。
2019年のトレンドは、炎上ですからね。景気良くガンガン燃やしてこそ。こういうことを言ってクールダウンさせる方が、流行に追いついていない、古臭さなのです。

燃やそう! 燃やさないと!!
無意味なこだわりじゃない。こだわりを持って、ガンガン燃やすのだ!

燃やそう、燃やしてこそ、2019年!

 

なんでクソレビューを書くって?
そりゃ、褒める方は大勢おりますからね、混ざらなくていいでしょうよ。

なんで提灯は消えないかって?
そりゃ……。

 

世界はヨイショを欲している

◆‪「百田小説ヨイショ」中止のなぜ ほめられたがる出版界:朝日新聞デジタル

面白い記事でしたね。
要するに、出版不況の中、ほめられたがる評以外は敬遠されているそうです。

これはドラマもそうなのでは?
と、一年前のあたりから思っています。
というのも、『まんぷく』レビューで、有毒のガマガエルを栄養食品にするような、あまりに酷いプロットホールを突っ込み続けていました。

すると無茶苦茶攻撃されました。

褒めるレビューだけを書け。
謎の組織に通報するぞ。
SNSではアンチハッシュタグを作り、一日中マントラじみた投稿をする方もおられまして、壮観でした。

しかも論調が面白い。

「このドラマのここがいい!」
という理由はない。

「私が好きなドラマなんだから褒めろ!」
で、だいたい終わりなんです。

何がしたいんでしょうか。
本作の熱心なファンも、そのドツボに突っ込んでますけど。
今週の雑な、視聴者を舐め腐った帳尻合わせで満足ですか? いいですね。

そんなに文句あるなら、ガマガエルを食べて無毒チャレンジでもしてくれよ。
そこを期待したのですが、チャレンジャーはいませんでしたね。まぁそれでいいんですけどね、猛毒だもの。

怒りと褒めろ要求がガッツリ一致する。
それならこんなレビュー読むのやめろよ、と思っても、読んだ上で突撃してくる。

読むのをやめるのではなくて、こちらを屈服させたい欲求が満々なのです。
わけがわからん!

あの……大丈夫ですか?
自分の読みたい投稿だけを読む。エコーチェンバーに陥ってません?

いろいろ心配ですよ。
気の合う人とつるんでいればいいんです。

‪ ◆<いだてん>桐谷健太が宮藤官九郎作品の魅力を語る!「真剣な中にも笑いがあり、緩急がある」

‪◆宮藤官九郎の前で「いだてん愛」語る企画再び TBSラジオ『ACTION』

月曜から金曜まで、日替わりでパーソナリティーが出演する『ACTION』。10月7日は月曜担当の宮藤官九郎がパーソナリティーを務め、ゲストコーナーで『いだてん~東京オリムピック噺~』の「ウォッチャー」としてTBSラジオ『荻上チキ Session-22』に出演中の南部広美、裁判傍聴芸人・阿曽山大噴火、お笑いコンビ・米粒写経のサンキュータツオ、上智大学教授の前嶋和弘を招く。

こんな錚々たるメンツに、クソレビュアーが加わる必要もないでしょ。

 

本音は嫌いでは?

さて、本作は『まんぷく』プッシュが濃いとは言ってきております。
来週予告で、福ちゃんがバレーボールに挑戦していて、感涙で前が見えなくなったじゃんね〜。

けれども、NHK局内ではあのドラマって実は嫌われておりませんか?

朝ドラ主演女優を集めてきた『なつぞら』出演を、『まんぷく』主演女優はプッシュしておりました。

かなったようでいて、声だけであり、公式サイトに顔写真は不掲載。
本作でも、言われてみれば『まんぷく』モデル企業とは別のカップ麺が出てきている。

『ひよっこ2』でもインスタントラーメンを否定するようなセリフはありますし。
『なつぞら』は意図的かわかりませんが、『まんぷく』のプロットホールが明確になるような展開が多かったですし。
『スカーレット』も……。

どうにも、局内にゴリ押しされるあのドラマにほとほと困り果てている空気が流れている気がするんですよね。

謎解き、いつになればできるのかな?

 

近現代史へのアプローチとは?

特に目新しいことはないどころか、有害なアプローチを繰り返しています。

・日本の被害者像ばかりを強調する
→満州事変で恨む中国という誘導、満州がらみがお粗末……

・枢軸国であることをぼかす
→ヒトラーとムッソリーニに反発するまーちゃん

当時を描くというよりは、戦後のアメリカ(連合国)への配慮と欺瞞と言い訳を絡めたものになっている。
戦争を天変地異の如く扱い、加害者としての日本の像をミニマムにする。

「オリンピックでここまでじっくりと、駆け足となる近代史を描くとは!」
と感動できるとすれば?

・近現代史や戦争へのアプローチが、過去のある時点で停止している

・特に世界史の中の日本史でどう見られているか。その視点が決定的に欠けている

・いくら褒めようが、公共放送で経緯不透明なまま作られていることは変わりません。そこを無視せぬよう

逆に悲しくなってくる。
もう、このドラマがなすべきことは、記録的な大失敗だけでしょう。

文:武者震之助
絵:小久ヒロ

【参考】
いだてん/公式サイト

 



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