じゃらんnet>じゃらんニュースTOPページ>全国>この秋食べたい♪フォトジェニックな「和菓子」9選!猫まんじゅうやクマ最中も【全国】
2019.10.05
最中、羊羹、お団子…和菓子って洋菓子に比べると何となく地味じゃない?なんて思っていませんか。いえいえ、とんでもない!
ふだん手に取る機会が少ないかもしれませんが、最近はおいしくて見た目もかわいい和菓子が全国的に増えていて、SNSでも話題になっています。
今回はこの秋わざわざ買いに行きたくなる&食べに行きたくなるおいしい!かわいい!和菓子を選んでみました。
1961年の創業以来、もち米を使った餅・おこわ・和菓子などを手がけている「美好屋 本店(みよしや)」。なんでも近年、評判の和菓子があるそうなんです。
それが写真の「北海道 手作り クマの形をした最中」。最中というと、中身のあんが詰まった状態で店頭に並んでいる場合がほとんどですが、この商品は最中の皮と中身のあんが別々になっていて、食べる直前に自分であんを入れます。だから、いつでもできたて・作りたてが味わえるというわけ。
クマ形の最中の皮が4個と、つぶあん・栗あんが1個ずつ(各120g入)。きな粉と竹べらまでセット!至れり尽くせりですね。
作り方は簡単。つぶあんまたは栗あんの封を開け、付属の竹べらですくって最中の皮に入れます。もう片方の皮を合わせれば完成です。
最中の皮には国産のもち米を使用。作りたての最中の皮はパリパリッとして食感が抜群。
みんなでわいわい作りながら味わえるのも魅力。お土産にも喜ばれそう。
店主の竹林さん曰く、「日本茶だけじゃなく牛乳とも相性がいいし、焼酎やウォッカなどのアルコールとも合うんですよ」とか。
さらに、竹林さんがクマ最中のおいしいアレンジレシピも教えてくれました。最中の皮に、つぶあんと市販の抹茶アイスやバニラアイスをWでサンドすればアイス最中に。チョコレートをサンドすればチョコ最中に。そしてこれからの季節は、ぜんざいに浮かべてクマ最中ぜんざい!
これはかわいい~。中身はつぶあんでも栗あんでも、どちらでも相性ばっちりだそうです。
山形をはじめ東北のみなさんの中には、このねりきりを見てピンと来る人も多いのでは?モチーフになっているのは東北人のソウルフード、酒田米菓の「オランダせんべい」のパッケージでおなじみ、オランダちゃんです。
「オランダせんべい」とは山形県にある創業68年の老舗、酒田米菓の看板商品で、庄内産のうるち米を使い、わずか3mmの薄さに焼き上げた欧風の薄焼きせんべいのこと。
菓子名の由来は、地元、庄内弁「おらだ」が聞きようによっては「おらんだ(オランダ)」と聞こえることから、「私たちのせんべい=オランダせんべい」と名付けられたそう。1962年の発売以来、中身のおせんべい同様、袋に描かれているオランダちゃんも東北の人たちに愛されてきました。
2015年、酒田米菓が観光工場「オランダせんべいFACTORY」オープンの折、このオランダちゃんをモチーフにしたオリジナル菓子を作ろうという話になり、生まれたのがこの「オランダちゃんねりきり」。
「オランダせんべい」の取り扱い店は多いですが、「オランダちゃんねりきり」は「オランダせんべいFACTORY」併設の「cafe de ora(カフェ デ オラ)」でしか味わえない&買えない限定和菓子なんですー。イートイン・テイクアウトともにOK。
いざ目の前にすると「かわいすぎて食べられない」という声多数。その気持ち、すっごくわかります…。でもかわいいだけじゃなく、地元、酒田市にある和菓子の老舗「東根菓子舗」お手製で、なめらかなあんと上品な甘さが特徴。和菓子好きも納得の一品ですよ。
切り分けるたび絵柄が変わる、切り分けるのが楽しくなる――――今まで見たことのないような羊羹がこちら。
会津若松市にある和菓子の老舗「長門屋本店」が手がける「Fly Me to The Moon 羊羹ファンタジア」です。
切る位置によって鳥が羽ばたいたり、月の満ち欠けや暮れ行く空の色、変わりゆく山並みなど、ストーリー性のある絵柄が表れ、その都度楽しませてくれます。
山並みは小倉羊羹、間の透明感ある錦玉羹はシャンパンBRUT、鳥と月は爽やかなレモン羊羹からできています。
上の小豆羊羹に入っているのは会津産の鬼クルミと、クランベリーとレーズン。
和菓子とはなかなか結びつかない食材ですが、食べてみると食感がおもしろく、何と紅茶やワイン、シャンパンにも合うそうですよ!
「あんとフルーツといった組合せの妙や、ジャズのスタンダード・ナンバーを冠したネーミングからも、和菓子のおもしろさを感じていただけたら」と店主の鈴木さん。
1848年創業。本店は会津若松のシンボル、鶴ヶ城を有する鶴ヶ城公園の西にあります。
「伝統的な和菓子である羊羹も、近頃は年配の方向けのイメージが強く、日常でも食べる機会が減ってきています。そんな羊羹をもっと多くの人に楽しんでもらえたらという思いがきっかけでした。
試作を繰り返していた中で、羊羹を切るたびに絵柄が変わり、ストーリーになるというアイデアが生まれ、そこからネーミングやレシピ、コンセプトを固めていきました」と鈴木さん。
本店の他、市内にある直営店の七日町店や「福島市コラッセふくしま」「郡山市うすい百貨店」でも購入できます。
飛騨高山の人気観光地「古い町並」から徒歩すぐ。宮川に架かる鍛冶橋を渡るとあるのが和菓子処「稲豊園(とうほうえん)」です。
近年、「栗よせ」「栗きんとん」といった看板銘菓と並び、人気を集めているのがこの「招福猫子まんじゅう」。
「お店の隣の路地裏を行き来する野良猫たちを見ていて思い付いた」という店主。5匹の猫子(ネコ)たちそれぞれに個性を持たせるため、生地もあんもすべて異なり、黒糖生地×小豆つぶあんの「とら猫」、竹炭生地×黒糖あんの「黒猫」、プレーン生地×抹茶あんの「三毛猫」、黒ごま生地×小豆こしあんの「ロシアンブルー」、プレーン生地×クリームチーズあんの「白猫」の5種類あります。
賞味期限は1週間。人気はロシアンブルー(写真右上)だそうですよー。
こちらは猫好きのお客様からの「肉球の和菓子も欲しい~」というリクエストがきっかけで生まれた「招福猫子まんじゅう ふむふむ」。求肥餅生地で作られた肉球は、触り心地がまるで本物みたいなぷにゅぷにゅ感!萌える~~。
セット販売は、アールグレイ生地×黒糖生地と竹炭生地トッピング×小倉つぶあんの「サビ」、ごま生地×竹炭のライン+小豆こしあんの「サバトラ」、竹炭生地×黒糖あんの「黒」、いちごあん・抹茶あんの2種類の肉球、計5個入り。他にも通常の猫子まんじゅう5個+猫子ふむふむセット5個(計10個入り)と、猫子ふむふむセットダブル(計10個入り)の3種類から選べます。
金沢から車で約1時間。加賀温泉郷の一つ、山中温泉にある「御菓子調進所 山海堂(さんかいどう)」の「そっとひらくと」シリーズが”SNS映えする”と評判です。
「はるほのか(3~4月)」「なつきらり(5~8月)」「あきゆらら(9~11月)」「ゆきふわり(12~2月)」と春夏秋冬で4種類。最中の皮を開けると、中にそれぞれ季節にちなんだ干菓子と金平糖と占いの御札が入っています。
ちょうど今の時季は「あきゆらら」ですね。松葉、照葉、コスモス、桔梗、栗、銀杏の小さなお菓子たちが秋を感じさせてくれます。
中に入っているお菓子はもちろん一つひとつ手作り。
例えば写真の照葉は、糖と寒梅粉(もち米の粉)で作った生砂糖生地を黄色と紅色に着色。薄くのばして重ね折る…を何度も繰り返し、木の葉が黄色から紅色へと紅葉する様をグラデーションで表現しています。
葉の形に型抜きし、竹製のヘラで葉脈をつければできあがりです。繊細なんですねー。
1905年創業。実店舗からは山中温泉菊の湯や景勝・鶴仙渓へも歩いてすぐ。11月上旬からは鶴仙渓の紅葉もきれいですよ。
その他、山中温泉街にある漆器店「多田桂寛」や「吉祥やまなか」「花紫」(以上、山中温泉の宿)、「星野リゾート界 加賀」(山代温泉の宿)、金沢市民の台所・近江町市場向かいにあるデパート「めいてつエムザ」でも購入できます。
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岐阜在住の編集・ライター。旅先での楽しみは日頃おせわになっている人へのおみやげ選び。道の駅、美術館、セレクトショップ、うつわ屋さん…など贈る人の好みに合わせて物色している時間が幸せです。好きな町は金沢。