千金打は、コメディードラマのおかげだった。ナショナルズのアダム・イートン外野手(30)は12日、カージナルスとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第2戦で8回に右翼線へ2点二塁打。その際、米国の国民的コメディードラマだった「となりのサインフェルド」の準主役、ジョージ・コスタンザの思考回路を打席に持ち込んだと明かした。13日の米スポーツ専門局ESPN(電子版)が報じた。
3打数無安打で迎えた8回の打席。フルカウントで、イートンはひらめいたという。「カージナルスは俺の考えの逆、逆をいっていた。だから、『フルカウントで直球だろう』と思ったが、『いや、ここはジョージ・コスタンザ流だ。逆だ、変化球だ』と決めたんだ。そしたら、ああなったのさ」。結果は、カーブを痛打した。
1994年の同ドラマは、運に恵まれないコスタンザが、主人公から「直感がどれもこれも間違っているのならば『逆こそ真なり』だろう」と諭され、これを実践するというエピソードがある。
「コスタンザは正しかった。俺も、たまたま正しかった」とイートン。果たして、第3戦はどんなアプローチで臨むのだろうか…。