石膏ボードにビスが効く!「どこでも下地 スピード・ミニ20」がガチ便利!

毎度ありやす。

この度、我が家の全てのカーテンレールを新調することになりまして、取り付けは僕がやることになりました。で、こんなの簡単っしょ!と安易に挑んだのですが、ブラケット(レールを支えるパーツ)の取り付ける場所に”下地”が無い事が判明。それならばと「ボードアンカー」案も検討しました。がっ、カーテンレールって引っ張り耐性も求められるじゃないですか・・・。カーテンの重さ+毎日引っ張られる事を考えると長期的に保持できるとは思えない・・・。それと(ここ重要)、ブラケットのビス穴の位置ピッタリにアンカーを打てる気がしません(^^;。さて、どうしよう・・・。

▼ボードアンカーってこんなやつね。

というわけで、有りました!有りましたよ!文明の利器。
世の中には便利なものがあるもんです。
この際、回し者と呼ばれてもいい。
ありがとう高島株式会社!あんたスゲェよ!(笑)

今回使用したのはスピード・ミニ20です。(※スピード・ミニ10という商品もありますが、違いは付属のスポンジ枚数だけなので、失敗した時に備えて20枚入りの方をオススメします。)

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『どこでも下地 スピード・ミニシリーズ』について

■用途
石膏ボードや薄ベニヤ等の弱い壁にネジを強固に効かす

■使用可能な壁等の素材
・石膏ボード・薄ベニヤ(3mm厚以上)・ケイカル板・ALC・塗り壁・ブロック・アクリル 板・タイル・御影石・大理石・人造大理石・コンクリート・鋼板・塩ビ鋼板・プラスチック全般・MDF・パーチクルボード
※ゴムには使用出来ません。

■取り付け対象品
・カーテンレール・タオル掛け・タオルリング・フック(衣装、帽子掛け)・鏡・ピクチャ ーレール・額縁・掛け時計
・耐震用金具・エアコン・トイレットペーパーホルダー・吊り戸・棚・電話器・配電盤・ リモコン・各種配管支持材
・手すり(手スリ等荷重120kgf(BL)の取付けには、「どこでも下地 標準パック」(姉妹品)をご利用ください。)

■その他の用途
・ネジが空回りしてしっかり締められない時のゆるみ止めとして
・石膏ボード・薄ベニヤ・ケイカル板等の一般接着剤として(スポンジ使用)

■特徴
・壁を強化。ネジの効きは抜群。最大引き抜き加重試験60kgf、せん断試験35kgf。
・振動が継続して加わっても強度に殆ど変化なし。
・同一箇所に複数回ネジが効く。3回までは強度データ同じ。
・万一失敗した場合は、同一箇所に穴を開け直し、別スポンジにて再チャレンジ。
・ネジの太さを選ばない。
・容器のフタを開けても1年以上中身の硬化はなし。

■使用方法・使用上の注意
(1)ネジを打つ所に印を付け、マスキングテープ等で養生をします。その際、強力なテープを使うと、はがす際にクロスの表面を損なう事があります。
(2)容器の中ブタをはずしノズルの先端を1mm位カットしてお使いください。
(3)容器内の液に、白くなった固形物や“にごり”があっても使用または硬化に影響ありません。

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<実際に使ってみた>
施工の手軽さ、仕上がり、強度、全てにおいて満足です。あと、ボードアンカーと違ってビスを打つ範囲に余裕があるのが素敵だと思いました。作業工程は後述の写真を参考にしてください。注入後の液ダレに注意しつつ、硬化するまでしっかり時間をおけば大抵は成功します!石膏ボードにギュギュッとビスが効くので感動しますよ(^^。

<施工過程>
▼穴を開けるところに印を付けます。
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▼マスキングをして8mm~10mm程度の穴を開けます。穴あけ作業中は石膏の粉が出ます。敷物など敷いてから作業しましょう。
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▼付属の専用スポンジを水に浸し、水気を絞って使います。
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▼爪楊枝に専用スポンジを巻いて穴に入れましょう。スポンジのあたまが10mmくらい出るところまで入れたら爪楊枝だけを抜きます。
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▼スポンジが奥に落ちないように容器の注ぎ口を差し込み、溶剤を注入しながら手前にゆっくり引き抜きます。入り口付近のスポンジにもしっかり染み込むようにすると良いです。注入量の目安は容器横の1メモリ分とありますが、足りないかも?って時の継ぎ足しが難しいので、少し多めに注入しておくといいかもです。
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▼注入してから数分後、ブクブクと泡立ちながら硬化が始まります。この時に液が漏れてきます。床などに垂れないように気を付けてください。
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▼硬化するとカチカチになります。飛び出した部分をカッターで切り取りましょう。硬化前にビスをもむとスポンジを奥に押してしまうので(奥に落ちてしまう)、効果時間の目安よりもプラスして時間をおくと安心です。ちなみにスポンジを壁の奥に落としてしまっても大丈夫。スポンジを詰めるところからやり直せばいいだけです。ご安心を(^^。
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▼ギュギュッとビスが効く下地が出来ました。
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▼強固な感じに止まってます!
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穴を開ける時は何を使えばいいの?
壁の穴あけには電動ドリルがあると便利ですが「わざわざ工具を買うのもなあ・・・」って場合は、DIY用の電動ミニドリルドライバーなんかがオススメです。セット内容に太い(8~10mm)錐が含まれていない場合は、100均などでも購入可能。
穴あけに使う錐は木工用、鉄工用どちらでも大丈夫ですが、六角軸と丸軸があるのでドリルに合うものを選びましょう。六角軸しか付けられないドリルに丸軸の錐を付ける時はドリルチャックがあると便利です。ドリルチャックもホームセンターで500円くらいで売っているもので大丈夫。

▼木工用錐と鉄工用錐とドリルチャック

<追記1>
別の場所もやってみました。工程は上と同じです。

▼10mmの穴を空けます。

▼穴を開ける時はこんな風にビニール袋を付けておくと、ボードの粉で部屋を汚さず後片付けも簡単です。

▼水に浸したスポンジを爪楊枝に巻いて穴にイン!※スポンジの水気は少し絞ってください。

▼注ぎ口の先端を穴の奥に突っ込んで、どこでも下地の液剤を搾り出しながら抜きます。

▼冬場は気温が低いので翌日まで放置しておきましょう。

▼完全に硬化したらカッターで切り取ります。

▼これでビスがばっちり効く下地の完成です。

※補足※
はみ出した所は数年すると茶色または黄色化してきます。もし気になる場合は壁紙の色に近い塗料(室内用のペンキとか)で補修しましょう。小さく切った同じ壁紙を貼っても良いかも。

<追記2>
下穴はもっと小さくても良いのでは?というご質問を頂いたので、下穴の大きさによって施工のやり易さに違いが出るか比較動画を撮ってみました。動画では4種類(5mm、6mm、8mm、10mm)で試しています。

※補足※
石膏ボードの代わりに1×4材の木片で試しています。 一般的なボードの厚みが12.5mm~15mmに対し、1×4材の厚みは19mmになるため、裏側に出てくるスポンジは控えめです。また、マスキング処理は端折っているのと、7割程度の硬化状態で切り取っています。ファーと後ろで鳴っている雑音はヒーターです(^^;

結果。8~10mmの下穴は必要に感じました。下穴が小さいと(6mm以下)ノズルの挿し込みが難しく、溶剤の注入が不十分になってしまいスポンジを均一に硬化させるのは厳しい状態です。参考になれば幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

<関連記事>
石膏ボードにビスが効く!「どこでも下地」のその後
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コメント

  1. かおり より:

    はじめまして。
    どこでも下地スピードミニで検索して
    こちらを見つけました。
    いまから使おうと思って準備しているのですが
    穴の大きさが8mm~10mmとあって
    その大きさのドリルを見たらかなり太めで躊躇しています。
    こちらの写真で拝見すると
    そんなに大きな穴には見えないのですが・・・
    きっちり計って8mm~10mmになさっていますか?
    それとも適当でしょうか?
    ネジ穴なので5mmでも十分な気がするのですけれど
    教えていただけると助かります。
    よろしくお願いします。

    • アネロン より:

      かおりさん、こんにちわ。

      僕が記載した下穴サイズ(8~10mm)はメーカーの推奨値になります。実際に施工されると気付くと思いますが、スポンジを挿した後、さらにノズルの先端を入れるとなると8~10mmくらいの穴が必要になります。スポンジを突っ込むだけなら5mmでも良いのですが。

      今、実際にやってみた感想だと5~6mmの穴だとノズルが入れ難いです。表面的にしか液を注入できませんでした。ノズルの先端部分をやや太めにカットしたせいもあるんですが、もっと細く切れば出来るのかもしれません。ただそれにしても強く押し込まないとノズルが入っていかないので、スポンジを奥に押し込んでしまい壁の中に落としそうな気がします。

      あともう1点。下穴が小さいとビスの位置に余裕がなくなるので、下穴を開ける時に少しでもズレると打ちたい場所にビスが打てなくなります。この問題はカーテンレールをつける時に僕がぶち当たりました(^^;

      レールを支えるブラケットの穴(5mm程度)に合わせ、その位置ピッタリに小さない下穴を開けよう!と挑んだのですが、脚立に上がりながら数ミリもズレたらダメ!という穴を60箇所も開けるのは無理・・・と数箇所やって気が付きました。

      なので、下穴はやや大きめに取っておいた方がその後のビス止めがが楽になると思います。取り付けるものによって下穴を隠せない場合は、壁紙と近い色の塗料で補修するなどしても良いと思います。気になったことがあればまたご質問ください。分かる範囲でお応えします。頑張ってください(^^

      ※5mm、6mm、8mm、10mmの錐で木材に穴を開け、スポンジをいれた動画をアップしました。参考になれば幸いです。
      https://www.youtube.com/watch?v=lmCWR4fM-pc

      • かおり より:

        いろいろご親切にありがとうございます。
        穴が大きい訳がとてもよくわかりました。
        動画まで、ありがとうございます!
        頭の中では一気に解決なので動画を拝見して
        取り組みたいと思います。
        ほんとうにありがとうございました!

  2. ゆうた より:

    ついさっき階段の手すりが外れてしまいました。ネジで固定していたところががばがばになったためです。この製品はこういう状況でも使うことができるでしょうか。

    • アネロン より:

      手すりなどの耐荷重を必要とする場合、メーカーさんの方では「標準パック」が推奨されていますね。めちゃくちゃ強そうですが、そちらは少し大掛かりな感じです。

      外れてしまった手すりの状態がわかりませんが、個人的にはがばがばになったビスの箇所が手すりの中間点で、且つ数箇所程度なら十分使えると思いました。溶剤をケチらずにたっぷり染み込ませると失敗が少ないです。硬化時の液ダレで周囲を汚すことがあるので、入念な養生とマスキングを忘れないでくださいね。結構垂れてくるので。
      あまり参考にならなくて申し訳ないです(^^;