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ヤンキーお姉ちゃんとショタな僕 作者:奈瀬朋樹

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お姉ちゃんと金髪

 怖いけど、格好いいなぁ。


 荷物整理がひと段落して、ベッドで雑誌を読みふけるお姉ちゃんだけど、キリッとした顔立ち・細い眉・鋭い目つきは怖いけど、クール美人って見方もできるし、ナチュラル外ハネのボブ金髪も似合っている。更にそこら辺の男子よりも長身で、何よりもスタイルが良過ぎるのだ。体の線はほっそりなのに胸がボンッ!と膨張、それでブカブカTシャツにショートパンツってラフな格好だから、目のやり場が非常に困る有様だ。


 と、そんな感じで新しいお姉ちゃんを見ていたら、左だけ長い前髪の隙間からピタッと目が合っちゃいました。


「あっ、ごめんなさい。その、格好いいなーって。それにマリ姉なら転校初日の挨拶もビシッと決められるのかなーって」


 今はGW最終日で、僕は明日から新しい中学に転入となっている。

 生まれて初めての転校なので、緊張しちゃうなぁ。


「緊張せずに喋ればいい」

「ううっ、そうだけど自信が…。それに僕は見ての通り貧弱なので」


 沢山頑張っているのに全然男らしくなれず、背も低くて顔も中性的だから、前の中学では柚太ゆうたなのにゆずちゃんって呼ばれる有様だ。


「はぁ。僕もお姉ちゃんみたいに格好良くなれば上手くできるのかなぁ」


 という情けない愚痴を溢したら、マリ姉が部屋から出て行っちゃいました。


 呆れられちゃったかな?


 そうだ、言い訳ばかりじゃ何も変わらない!

 緊張せずは無理だけど、勇気を振り絞って自己紹介しよう!

 そんな反省をした後、お姉ちゃんが戻ってきたので、


「さっきは愚痴ってごめんなさい。僕、勇気を出してがんば……?」


 両手に透明手袋・ラップ・タオル・目の粗いクシ等々を持っての再登場に意味が分からず困惑していたら、あるものが差し出される。



  ”バリバリ黄金ハイブリーチEX”



「いやいやいいです! 転校初日から金髪デビューは無理!!!」


 そんな頭で現れた転校生が歓迎される訳がない! 珍獣を見るかの如く遠巻きにヒソヒソ話されて、不良っぽい友達しか寄って来なくなっちゃうよ!!


「これで私っぽくなる」

「いや確かにお姉ちゃんっぽい外見にはなれるけど!」


 そうしてニュルッと透明手袋にブリーチ剤を出して迫って来た姉から脱兎の如く逃げ出し、どうにか金髪の刑から逃れられました。

なお、柚ちゃんの髪型はふつーのサラサラショートです。

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