挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
シアワセのカタチ 作者:わこ
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました
9/17

   結香との出会い

毎度拙い文章ですみません

読んでいただきありがとうございます


秋登は今ごろ結香はなにをしているのだろうかとふっと思った


そろそろ連絡をしなくなって3週間になろうとしている。思っていた以上に彼女の声が聞けないことや会えないことがきつい


秋登は改めて結香の存在が自分の中で大きいことを確認した


初めて彼女を見かけたのはたまたま入ったスーパーだった。そのスーパーは生鮮食品が激安で有名なの


で主婦が多く、学生などの若者の利用者は少ない。秋登も母親に頼まれなければ来なかった。なんとなく制服姿の自分が目立つみたいで居心地悪く頼まれたものを買ったらすぐに出ようと探していると秋登が通っている牧野原高校の近くにあるお嬢様学校で有名なアリシア女学院の制服が目に飛び込んできた。お嬢様がこんなところで買い物していることが信じられず、ちらりと何度も確認したが間違いなかった。


どんな子が買い物しているのかと興味がわき、彼女の気づかれないように近くにあった牛肉を手にいかにも買い物していますというそぶりをして彼女を見つめた。


化粧などまったくしていなく、色が白くほんのりと頬がピンク色で髪は染めてなく、つ艶やかな黒のツインテール。スカートはひざ下の長さでなかなかかわいい顔立ちをしていた。


秋登は自分の容姿が他の人より整っていることはわかっていた。外見だけでよってくる少女たちが多く、そのほとんどの子たちは厚化粧までとはいかないが、なにかしらの化粧するのは当たり前で制服も着崩してスカートは下着が見えるか見えないかのラインぎりぎりのミニで髪は脱色しているのが多かったので、さすがお嬢様学校の子だなと思った。


場所が場所だけに浮いていたが本人は気にせず真剣に手にしているキャベツと他のキャベツを見比べていた。


そこにメモをみながら歩いてきた老婦人がぶつかり、メモを落としてしまった。老婦人は頭を下げ謝っているようで、メモを拾うとしたが先に彼女が拾い渡した。そこで老婦人が彼女になにやら話しかけると、彼女は微笑んだ。


その瞬間秋登は胸が高鳴り、おもわず胸を押さえ視線をそらしてしまった。


そのあと何度かこのスーパーで見かけるようになり、その度に自然と彼女を視線で追いかけるようになり自分が恋をしたのをようやく自覚した


自覚してからはすぐに彼女に告白した。最初はからかわれているだけだと思われ、なかなか相手にされなかったが、粘りに粘ってようやく信じてもらい付き合ってもらえた


OKがもらえたときは表情に出ないようにこらえたが、内心嬉しくって嬉しくってしょうがなくにやけないよう苦労した






「……き…ん。秋さん!」


朋樹の言葉にわれに返った。どうやら結香のことを考えて物思いにふけっていたようだ


「何を考えていたんです?何度も呼んだのに返事ないし。あーもしかして…彼女でもできたんですか?」


「まだ誰にも言ってなかったができた」


「ってオレたちにかまっている場合ですか!?」


「詳しくは話せなかったがこっちの問題が解決しない間は連絡はできないと彼女に言ってあるから大丈夫だ」


朋樹はそれを聞いてぽかんとしてしまった。付き合いだしてどのくらいかわからないがそれって別れの言葉に聞こえる。いや、別れの言葉だろう


「それって別れたってことですか?」


「は?」


「え?だってそのセリフって遠まわしに別れたいってことですよ」


「なっ!別れるなんて言ってない!」


「あーもうそれ彼女絶対別れたと思ってますよ。」


朋樹は秋登の鈍さにあきれた。確かに全部正直に話せなくってももっと違う言い方があったろうにと。容姿端麗なくせにあまり恋愛をしてこなかったせいなのか変なところで鈍いのがわかった


「だったらなおさら早く誤解を解かないと。もうオレたち子供じゃないんで自分のことは自分でなんとかできるので大丈夫ですよ。離婚する家庭もめずらしくないし」


秋登はショックを受けこのまま別れることなんてできない。早く誤解を解かないと他の男に彼女を持っていかれるかもしれないと思うと焦るが、このまま戸田家をほとっくわけにはいかない。悩んでいることがわかったのか智樹は苦笑した


「第一これはオレたち戸田家の問題なんですから。姉さんや母さんが甘えすぎなんですよ。これはオレからの忠告です。幼馴染みで妹のような存在だから難しいかもしれませんが今のような関係を続けていくと痛い目にあうかも知れません。だからもうばっさり姉さんと縁を切っちゃってください」


秋登は朋樹の言葉で覚悟を決めた。美麗と縁を切らない限り、結香に危害がおよぶかもしれない…


いやおよぶだろう。前カノみたく追いつめるだろう


そうなったら今度こそ美麗を許せなくなるだろう。秋登にとって結香は大切な存在なのだから…美麗よりも


だが決断するのが少し遅かった。まさか次の日に待ち伏せされ、無理やりキスされて、それを愛しい結香に目撃されるとは思ってもみなかった


遅い更新ですみません。もう少し早めにこうしんできるようにがんばります

+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。