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好きの気持ち 作者:レリクス

少女の決意

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○○○○○は私です

私は、彼女を一目見たときから好きになったのだ。だから私は積極的に話しかけた。彼女はクラスの中では絶大な人気をほこっていた。私は、好きな人にすら気づいてもらえないと思ったときだった。


「あなた、私に似てるわね。」

「え、何ですか。」

「私ににていると言ったの。」


私は好きな女の子望に、話しかけられたのだ。ツインテールの天使の彼女に、私はクラスで孤立していたのだ。救いは無いとも思っていた。でも彼女が助けの手を繋いでくれた。


「あのですね。私絶対にあなたには似てませんよ。」

「そうかな。」


彼女は、私の本心を見透かような目で私を見てくる。純粋のようなでも中は、違うようなそんな虚ろな目をしている。


「だって、あなたの目には私と同じ光が見えるよ。」

「あなたと同じ光。」


彼女の言っている意味が分からない。なぜ私を同じと言っている。なぜ私を見てくれるのだ。そんな目で、見られたら私がバカみたいじゃない。


「じゃあ教えてあげる。私と同じ世界を。」

「え、あなたと同じ世界?」


理解できない。なぜ私が、彼女と同じ世界にいかなければいけないのか。私は一人でいいんだ。でも私は、この人にアピールしていたのが今実ったのだと感じた。例え私が、変えられようと私は着いていこうと思わせる何かが、この望にはあるのだ。それが何かを見てみたいと、心から思ってしまったのだ。


「私は、あなたを導いてあげる。」

「分かった。」


私は着いていくことを決意した。私は彼女が好きだから、これ以上あなたを悲しませたくない。軽蔑したくない、だから彼女の見ている世界に私は自ら飛び込んだ。


「残酷で、理不尽で、狂気をいつもばらまく世界へようこそ。」


彼女は私の目の前で腕を広げて歓迎する。あ、初めて私は彼女に歓迎された。これは、愛の衝動だろうか。それとも彼女から発せられるオーラからだったのか。今の私は覚えていないが。でも私が人を愛するきっかけを作った、彼女を今も愛しているのは事実だ。


「私はあなたと生き抜くは、この残酷で理不尽で狂気をばらまく世界で。」 

「あなた・・・私の味方になってくれるのね。ありがとう。」


私はまた、彼女の初めてを奪われた。愛の感情に生まれてきて始めてのありかとうの言葉を、私が知らない感情を彼女は奪ったのだ。


「じゃあ、最初にあなたの好きな人を教えて。」

「わかったは、私の好きな人は○○○○○なんだ。」

「わっ、分かったは。」


私の答えを聞いて彼女は、後ろへ一歩引いたように見えたが、すぐに返答する。多分普通の人には少し過激だったのかも知れない。あ、でも彼女は普通じゃないから受け止めてくれたのだろう。


「次は、その人に何か起きたらどうする。」

「それは、簡単だよ。」

「・・・」

「その原因を潰すの。」


彼女は狂い出す。簡単な理由だ彼女は本当は根っからの悪女だった、でも今まで彼女は殻に籠っていた。それを望は開花させたのだ。可憐で綺麗な花を裏返せば汚く見苦しい花となり毒となる。彼女はそれを知っていて彼女の懐へ潜り混んだのだ。


「君の答えは素晴らしい。」

「でも、私頭悪くて。」


実行するにも彼女は、考える力も身体能力も無い。だから彼女は、影でずっと他力本願だったのだ。でも、今は違う彼女の本性が根元のサイコパス症候群を引き起こし、絶対な知恵を得ていたのだ。


「でも、今は違うんでしょ。」 


彼女は、それおも見透かしていたのだ。あぁ恐ろしい私の愛を感じてる人は、こうもなぜ狂ってしまうのだろう。私がいけないのだろうか。でも違うだろう。私が狂ってるからだろうな。


「本当知ってたんだ。」

「わかるわ。だってあなたからは同じ感じがしたもの。」

「じゃあ、いつも私があなたにやっていたことも。」

「もちろん知ってる。だからあなたを選んだの。」


彼女は本当に悪い人だ。私がこれだけ愛しているのを知っていて、なお言葉を少ししか返さないのだから。でも同時に好奇心も沸く。彼女がどれだけ人を愛しているのか。気になって仕方ないのだ。


「もう一問質問するは、あなたはその人をどれくらい愛しているの。」

「あなたと同じよ。」


高らかに声を上げて放つ言葉に、私も彼女の言う同じ感じの意味がわかってきた。どれだけ愛に差があったとしても、彼女は私と同じなのだ。だって彼女とは生きる道が違っただけなのだから。


「私は孤独。」

「私は好意。」


ただそれだけの違いで、人は人も払い退けようとする。だから彼女はそれを理不尽と言ったのだ。ただそれだけの違いで彼らは残酷に争い合うのだ。傷付けられ心が折れそうな時、誰もがその人に狂気を見せるのだ。


「あなたの言っていること、理解した。」

「それは、とても良いことです。私にとってもあなたにとっても。」

「で、あなたは目的が無くて私を仲間にしたのではないでしょう。」


彼女は黙ったままだ。でも彼女の考えていることは、簡単に想像できる。なぜなら私も、彼女の立場だったらそうするからだ。仲間を増やす。そして人を殺した時の逃げ道を作るために。


「分かったみたいね。」

「わかっているだわ。」


そのつぎの言葉を言おうとしたが、彼女とわかっているだろうから繋げない。

それから彼女とは仲良く過ごした。友達というより、どちらも利用し合う素晴らしい存在となった。だって理由は簡単人だから利用してもいいのだ。


「わかっていわね。」

「わかってるよ。」


私は家族にばれないように、自分の部屋に○○○○○を閉じ込めた。でも家族はざわめき出す。あるはずの存在が、身元不明で10日間いないのだ。


「洋ちゃん知ってる。」

「いや、私知らないよ。」


私は、家族にばれないように減らず口を叩く。いっぱい喋る。でも家族の不安は募るばかりだ。責めて1ヶ月耐えれれば私の勝ちなのだ。


「これを使ってと。」


私は○○○○○を隠すために、家の回りや○○○○○の部屋も匂いを消すスプレーを巻いた。慎重に慎重に、簡単には警察犬にばれないように撒いたのだ。


「あと、これも。」


私は通販で買った、脱色剤に骨董品の店で買った模造刀を押し入れの中に全て詰め込み生活する。防音仕様の押し入れには上の段に○○○○○もいる。だから口には呼吸だけできるようにうわぐつわに手足を拘束して、逃げれないように束縛状態にする。


「○○○○○あともう少しだね。」


私は押し入れの空気を、定期的に入れ替える。中の人が死なない程度に、酸素を入れ替えての生活をするのだ。だって私はその人が好きだから。あの人よりも先に愛していた者だから。


「○○○○○絶望しないでね。私が守ってあげるから。私が良いことしてあげるから。」

「――――――――――」


声は発せられない。絶望は今の状態だし、彼にとってもいいことじゃないのは私も承知の上での行動だ。


「私と○○○○○との楽園を作るって約束したもの。」

「―――――――――――」


やはり何も発しない。死んでいるのではと思うのだが、いつも私が持ってきた食べ物は食べるのだ。だから死んではいない、生きている。でも、いつ死んでもおかしくない状態だ。


「暑いのかな。」


私は○○○○○と入ってみるが、押し入れの中は以外と涼しい。なんだと思いそこから抜け出す。そして期限まであと一歩のところまで来た。


「はやく私は○○○○○に○されたいよ。」

「―――――――――――」

「でも○○○○○は自分が私に○されたいんだよね。」

「――――――――――――」

「無視はひどいね。」


私はそう呟くといつもの押し入れの換気を終わりにする。私は望と話していたあれをするときが来たのだ。

その夜のことだ。満月は赤く光輝く麗しいほどに優しい餅をつく音をたてながら。絶望を運んできたのだ。


「洋子ちゃん決めたんだね。」

「そうだよ。今までありがとね、望ちゃん。私決めたから。」


私は電話を切る。彼女との会話はいつも楽しかったけど、今日が最後かな。私はついに実行する。麗しいほどに愛らしい狂気を浮かべながら。

ヒートアップする洋子の過去回想へんです。

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