国が来春の完成を目指し、利根川上流の吾妻川で試験貯水中の八ツ場(やんば)ダム(群馬県長野原町)が12日から13日にかけ、一昼夜でほぼ満水になった。台風19号による記録的な大雨の影響。ダムの一夜城のような変貌(へんぼう)ぶりに、周辺には観光客らの人だかりができた。
前橋地方気象台によると、ダム上流の同県嬬恋村田代で11日午後6時からの48時間に、年間降水量の3分の1相当で観測史上1位の442ミリを観測するなど、記録的な雨が降った。
国土交通省の発表では、八ツ場ダムには11日午前2時から13日午前5時の間に約7500万立方メートルの水が流入した。この結果、水位は54メートル上昇。今月1日からの試験貯水では3~4カ月で満水位まで水をためる予定だったが、天候次第であと数日で満水になる可能性があるという。
計画上は、降水量が増える7月…
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