大相撲の秋巡業に参加している力士ら一行は13日、14日に静岡・焼津市で行われる巡業に向け、12日の巡業地・山梨県内を出発した。笛吹市内の「石和健康ランド」からは、参加している協会員の約半数、約120名が大型バス4台で移動。台風19号の影響で道中に通行止めの箇所があり、一部ルートを変更するなどしたが、休憩をはさんで約4時間後に、静岡県内の目的地に無事到着したという。
13日に予定されていた静岡・伊豆市での巡業は、12日の時点で中止が発表されていた。焼津巡業への影響も心配されたが、この日石和健康ランドで取材に応じた日本相撲協会関係者は「勧進元(主催者)さんから、体育館の設営状況や来場に支障がないか、情報は頂いている。明日に関しては問題はなさそう」と話した。
伊豆巡業の中止に伴い、協会は急きょ、山梨県内の宿泊施設4軒を手配。健康ランドでは、若い衆の寝床として宴会場を開放してもらったという。また健康ランド以外の宿泊施設では夕食の用意が間に合わず、事前に準備していた人数分の弁当、240食を力士らに配布したという。関係者は「台風で人が亡くなっているので、よかったとかは言えない。ここの施設もそうだけど、皆さんが最大限の協力をしてくれた」と、感謝した。