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写真で綴る、趣味と猫と旅行のノート

2019.10.12 台風避難日記

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2019年10月12日の台風19号(ハギビス)が関東に上陸し、川越市で避難した際の記録です。気がついたことなどは都度ツイートしていましたが、忘れないうちにまとめておこうと思います。(気がついたことがあれば随時追記します)

前夜(2018.10.11)の買い出し

仕事から帰って遅くまで開いているスーパーへ買い出しに。帰宅する電車内でカップ麺類は空っぽというSNS情報は得ていたので期待はしないものの、登山の時の行動食としてよく持っていくゼリー飲料やチョコバー系の携行食は残っているのでは?と予想していました。

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対照的なカップ麺と袋麺

実際にスーパーに到着してみると聞いていたとおりカップ麺はほぼ売りきれ(味噌系が残りがち?)お湯を捨てる必要のあるカップ焼きそばや濃厚味噌系が敬遠されている印象でした。一方、同じ棚面にある袋麺はご覧の通り半分程度は残っていました。調理にお湯を使うのは変わりませんが、器を洗う必要があるのが手を出しにくい理由でしょうか。

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携行食は見逃されがち?

とりあえず、長期戦になったときに備えて5個パックの袋麺を2つ確保しつつ、当初の目的であるゼリー飲料や携行食の棚へ移動してみるといくつかは売り切れているものの比較的選べる状態でしたのでSOYJOYのチョコとブルーベリー味、それとPBのゼリー飲料をどさっと確保。牛乳を消費するためにシリアルも一袋ほうりこんでおきました。自宅のストックと合わせれば5日程度はなんとかなりそうです。

「カップ麺」「パン」といったワードがSNSで拡散されていた影響かはわかりませんが、調理なし日保ちする携行食系は見逃されている穴場かもしれません。

当日の動き

午前中

前日は買い物とベランダの片付けをしたところで寝てしまったので午前中は台風の情報収集をしながら避難バッグをパッキング。と言っても基本的に詰め込むものは登山の時とそれほど変わりません。パッキングした内容については後述します。

埼玉県庁のツイートを追っていたら昼前にステータスが【警戒レベル4】避難勧告 全員避難となったので戸締まりと簡単な昼食をとって避難所へ移動します。自宅は水没の恐れはありませんが、妻が抗がん剤の影響で体調が悪い時期ということもあり、なるべく医療機関へアクセスしやすいところにという判断です。なお、猫は水没の恐れが低いので多めに食事を用意して留守番させることにしました。

twitter.com

水位がどんどん上る

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あっという間に水位が上がってくる

妻と子どもを避難所まで連れて行った後、まだ風と雨がそこまでひどくなかったので最小限の荷物だけ持って車をとりにもどりました。上の左が最初の避難時(12:47)、右が車をとりに戻った時(14:47)の状態。同じ場所ですが、(偶然にもきっちり)2時間の間に氾濫寸前になってしまっていました。

この後、ますます台風の影響が強くなると考えると、早すぎるかな?ぐらいで避難を判断をしてちょうどいいのかもしれません。重い荷物を背負って強風の中を歩くのは大変ですし。、水があふれ出すと足下も見えなくなりますから。

避難所にて

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避難所では体操マットと毛布を配布していました。毛布は備蓄の新品ですが、体操マットはいわゆる体育館のにおいなので気になる方はファブリーズなどの消臭剤を持っていった方が良いかも知れません。

また、避難所のスタッフの方も不慣れなのか配布のペースが掴めておらず案の定足りなくなってしまったので、テント泊装備を持っている方はマットやシュラフだけでなくテントも持ち込むのが良さそうです。というのも仕方ないことなのですが、人のプライベートが否応なく目に飛び込んでくる、または常に見られているというのは自分が想像していた以上のストレスだったからです。同様に仕方ないことと言えば暇を持てあました子ども達が跳ぶ、走る、叫ぶといった騒音も絶えませんので耳栓も忘れずに持っておきたいアイテムです。

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今回忘れてしまったのですが、騒音から気が反らせるものがないとストレスが溜まる一方ですしエンタメ系のアイテムも持っていった方が良かったですね。Kindleとか。私はそれらのアイテムを忘れてしまったので子ども達に絵を教えたり写真を撮ったりして過ごしていました。

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もう一つ気がついたこと。避難所にいると疲れているわけでもないのに座っていられずついゴロゴロしてしまいます。上の写真のような視点がデフォルトになる感じ。なんでだろうと考えたところ座ると周囲の他人のプライベートがまっすぐ目に飛び込んでくるんですよね。そのストレスに耐えられないのかなという気がしました。(これが数日になると想像を絶するストレスですね)

パッキングリスト

今回の避難時に持っていったアイテムのリストです。 下記の装備に水2Lとザックを含めて約15kgの重量になりました。テントやマットまで持っていくと考えると20kgを背負える体力は常に持っておきたいと思います。

着替え

下着上下3セット
finetrackのスキンメッシュやモンベルのジオラインで温度帯が違う3枚ほど。気温差の読みにくい秋ということとたぶんしばらく風呂に入れないだろうということで汗処理しやすい下着があると安心。あとはパンツと靴下数組。ほぼfinetrack製ですが、似たような機能のものならミレーでもマムートでもモンベルでもなんでもいいと思います。

finetrack(ファイントラック) スキンメッシュT Mens Mサイズ BK

finetrack(ファイントラック) スキンメッシュT Mens Mサイズ BK

Tシャツ以外のウェアは以下の感じ。しばらくは風呂・洗濯ができない前提をしました。

ファイントラック(finetrack) ドラウトポリゴン3フーディ MB FMW0901 L

ファイントラック(finetrack) ドラウトポリゴン3フーディ MB FMW0901 L

finetrackはレイヤリングという機能の連続するウェアを重ね着するスタイルを提唱しているのですが、気象条件が劇的に変わる今回の様な災害時でも、合理的に快適に過ごすことができるなと着地しました。

www.finetrack.com

レインウェア

強風下では傘は役に立たないどころか凶器なので着るもので対処できるようにします。だぶつくとそれだけ風の影響を受けるので中に着込める程度の余裕を持ってタイトなサイズが望ましいと思います。

タオル

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コンプレッションバッグに詰めるとまくら代わりに
説明は不要ですね。タオルは数枚持っておくとコンプレッションバッグに詰めてまくら代わりにもできますし何かと助かります。
もってこタオル ブルー CL-1500

もってこタオル ブルー CL-1500

ライト・バッテリー類

なるべく手が空けられるもの。ヘッドライトはそのままですが、LUMECUBE AIRはコンパクトな生活照明として使えるので持っていきました。避難所では停電が起こらなかったので出番はありませんでしたがモンベルのクラッシャブルランタンシェードと組み合わせると吊したりもできますし、ストロボ発光(点滅)で遭難時にも助かるかと思います。なにより防水なので安心感がある。

その他、充電用品はおなじみANKERです。

Black Diamond(ブラックダイヤモンド) コズモ BD81048 ソルトウォーター

Black Diamond(ブラックダイヤモンド) コズモ BD81048 ソルトウォーター

www.spaceflier.com

応急用品

ファーストエイド、ホイッスル、マルチツール、熊鈴、クライミングスリング数本、カラビナ数個(エスビナ)数個とトレッキングポール。使わないに越したことのない、でも困ったときにあった方がいいなというアイテムをポーチなどに分類しておきました。トレッキングポールは骨折した場合や足下が水没していて視程がないとかそんな時のために。

VICTORINOX(ビクトリノックス) クラシックALOX 保証書付 0.622126 (旧名称:クラシックAL)【日本正規品】 0622126

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