二子玉川の女性遺体と再開発問題
林田力
二子玉川で女性遺体が発見された。二子玉川再開発による治安の悪化を印象付ける事件である。2016年4月21日午前8時25分頃、東京都世田谷区野毛の多摩川の土手で、「人が倒れている」と110番があった。現場は東急電鉄田園都市線・大井町線の二子玉川駅から南東に約1キロの場所である。警視庁玉川署員が駆けつけたところ、30~40歳代くらいの女性が腹から血を流してあおむけに倒れ、死亡していた。近くにナイフが落ちており、同署は事件と自殺の両面で捜査している(「多摩川の土手に女性遺体、腹に刺し傷」読売新聞2016年04月21日)。
二子玉川ライズに反対する住民運動は住宅地に盛り場の危うさを持ち込むなと批判してきた(林田力『二子玉川ライズ反対運動2』「二子玉川ライズ2期事業の公聴会で住民が公共性を問う」)。不幸なことに住民運動の批判が的中している。
超高層マンション「二子玉川ライズ タワー&レジデンス」では飛び降りやアダルトビデオ撮影が行われた(林田力『二子玉川ライズ反対運動7』「二子玉川ライズAV撮影と盛り場の危うさ」)。再開発で整備された交通広場は夜間にヤンキーがたむろしてスケボーなどで騒ぎ、住民から苦情が出ている(林田力『二子玉川ライズ反対運動3』「二子玉川ライズの治安面の不安と役所仕事の杜撰」)。
田代まさしは2015年7月6日、二子玉川駅のホームで携帯電話を使って女性のスカートの中を盗撮した(林田力『二子玉川ライズ反対運動16仕立てる賃貸@二子玉川問題』「田代まさしの二子玉川盗撮疑惑」)。スターバックス二子玉川ライズ・ドッグウッドプラザ店では2016年1月に反社会的風の人々による福袋買占め事件が起きた(林田力『東急不動産だまし売り裁判51ル・サンク』「二子玉川ライズで福袋買占め」)。