巨人は東京ドームで練習した。台風接近のため、報道陣の安全を考慮して非公開での調整。勝つか引き分ければ6年ぶりの日本シリーズが決まる第4戦へ向け、先発するルーキー左腕の高橋優貴投手(22)は「そういう試合で投げられる幸せを感じて、しっかりやっていきたい」と意気込んだ。
一気の突破を目指した11日の第3戦はドラフト6位の戸郷が先発。4時間半を超える激戦の末、終盤に競り負けた。同1位の高橋は初のCS登板に「試合の雰囲気とかも少しずつ変わってくる。しっかり想定して、全力で一人一人アウトをとっていく」と年下同期のあだ討ちに臨む。
当初はこの日が先発予定だったが、レギュラーシーズンを含めて自身3度目の中止に。過去2度は直後の登板でともに5イニングもたずに黒星。今回は台風によるまさかのスライド登板となり「何回も同じ失敗をしていられない。しっかり試合をつくって、試合に勝っていきたい」と三度目の正直で白星をつかみ取るつもりだ。
その初回にはいきなり同じドラフト1位新人の近本との対戦が待つ。「切磋琢磨(せっさたくま)できれば、それに越したことはないと思います」とライバルを気にかけた。近本には、レギュラーシーズンで13打数1安打。今回も虎のリードオフマンを封じ、波に乗りたい。