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 福島県南相馬市の県道近くで13日早朝に見つかった遺体は、市職員の男性(25)だと県警への取材で分かった。市によると、男性は台風19号による避難所を開設するために残業し、車で帰る途中だったという。

 県警によると、13日午前5時半ごろ、同市小高区小高の県道近くで遺体が見つかり、身元を調べたところ同市職員と確認された。近くには車もあったという。

 同市小高区役所によると、死亡したのは同区地域振興課の主事で、小高交流センターで働く男性(25)。12日は午後5時までの通常の勤務だったが、同センターが避難所になり、準備などのため、13日午前0時半ごろまで働き、帰宅したという。

 直後の午前0時40分ごろ、他の職員に「水に車が入ってエンジンがかからなくなったため、車の外に出た」との電話があった後、行方が分からなくなっていた。

 同僚の職員は「大変残念だ。何事にも一生懸命だったので、昨日も最後まで残って準備していたのだと思う」と話した。(三浦英之、小手川太朗)