軽トラも載らない「オスプレイ」 狭い機内に収まる「専用車」とは?

「オスプレイ」は陸上自衛隊も導入しましたが、戦車はもちろんのこと、既存の陸上自衛隊車両はバイクやリヤカーくらいしか載りません。同機の機内は非常に狭いため、アメリカ海兵隊は専用のコンパクト4WD車を開発してしまいました。

クルマは載るの? 載らないの?

 日本も導入したティルトローター輸送機、MV-22「オスプレイ」。主翼の両端に装備したエンジンを動かすことで、ヘリコプターのように垂直離着陸が可能ながら、飛行機と同じスピードで飛ぶことができ、さらに航続距離もヘリコプターよりも長いという最新鋭機です。

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2019年10月現在、アメリカ本土で訓練中の陸上自衛隊の「オスプレイ」(画像:陸上自衛隊)。

 しかし、MV-22「オスプレイ」の機内容積は2019年現在、陸上自衛隊や航空自衛隊が運用するCH-47J/JA「チヌーク」輸送ヘリよりも小さく、以前運用していたV-107輸送ヘリよりもさらに狭いため、「チヌーク」であれば運ぶことが可能な人員輸送用の大型SUV高機動車だけでなく、それよりも小さな1/2tトラック、通称「パジェロ」すら乗りません。
 
 オスプレイのキャビンは長さこそ7m以上ありますが、最大幅は約1.72mしかなく、左右両方に10cmずつの隙間をとると貨物に使える幅は1.5mしかなくなります。高さも1.68mが限界です。
 
 この「幅1.5m、高さ1.68m」というのは、日本の軽自動車規格である「全幅1.48m以下、全高2.0m以下」と比べても、高さに関しては現行の軽ハイトワゴンよりも低くしなければ入らないのです。ちなみに軽トラックならば、運転席の屋根さえなくしてしまえば「オスプレイ」に積載可能です。

【写真】車幅ギリギリ。「オスプレイ」から降りてくる「グロウラー」

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