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 シリア北部で越境軍事作戦を展開するトルコ軍と迎え撃つ少数民族クルド人の武装組織「人民防衛隊」(YPG)の戦闘が激しさを増している。国境地帯のトルコ側では、人気がなくなった町に砲撃音が響き、緊張が高まっていた。

 ズドン、ズドン。11日午後2時、トルコ南部アクチャカレで腹に響くような長距離砲の砲撃音が連続して周囲の空気を震わせた。約150メートル離れた国境のコンクリート壁の向こうには、YPGが支配するシリア領テルアビヤドが見える。砲撃はテルアビヤドと近郊の村で地上戦を展開するトルコ部隊への支援射撃だ。

 記者が砲撃の様子を眺めていると近くにいたトルコ人ジャーナリストが詰め寄ってきた。「YPGからの反撃が来るから、早く建物の陰に身を隠せ。スナイパーもいるから屋根にも上ってはだめだ」と言った。

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