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【2010年11月27日(土)朝刊】より |
■ 室蘭の男性殺害による裁判員裁判が札幌地検で29日開廷 平成19年11月24日ごろ、室蘭市宮の森町、会社員男性=当時(21)=を殺害し、遺体を登別市カルルス町のオロフレ峠に捨てたとして殺人、死体遺棄、窃盗の罪に問われている室蘭市、無職、記内裕充被告(28)の裁判員裁判が29日、札幌地裁で開廷する。死体遺棄、窃盗については争いがなく、記内被告に殺意があったかどうかが争点になる。 事件は平成20年5月登別市カルルス町のオロフレ峠で白骨化した頭部が発見され発覚。昨年10月、室蘭署は死体遺棄の疑いで被害男性の元同僚、高坂勇輔被告(28)と高坂被告の友人、記内被告を逮捕。同11月には殺人の疑いで再逮捕した。 公判は29日から連続して3日間。判決は12月7日の予定。初公判は29日午前10時から冒頭手続きなどを行う。30日には証人尋問など。12月1日は被告人質問、論告求刑などを予定し結審。その後、裁判官、裁判員による評議に入る。 起訴後、裁判所、検察官、弁護士の「法曹三者」は公判前整理手続きで証拠や争点を整理。死体遺棄、窃盗については争いがなく、記内被告に殺意があったどうかが争点。一般市民から選ばれた裁判員6人が検察、弁護側の意見を聞き入れ、どう判断するかが注目される。 起訴状によると、記内、高坂両被告は共謀の上、平成19年11月24日ごろ、室蘭市内の駐車場に止めた車の中で会社員男性の首をロープで絞めるなどの暴行を繰り返し男性を窒息死させ、登別のオロフレ峠に遺体を捨てたとされる。 高坂被告の公判日程は決まっていない。 (奥村憲史) ■ 芝居小屋「面白いね」―室蘭・地球岬小で初のまつり 室蘭市地球岬小学校(冨樫生志校長)の「みさきっ子まつり」が26日、同校で開かれた。平成19年4月の開校以来初めての行事。異学年の縦割り班が六つの店を開き、全校児童が楽しく交流した。 出店は3年生以上で、内容は芝居小屋や釣り堀、モグラたたき、工作などユニーク。前半と後半に分けて店員とお客さんになった。1、2年生と同小近くのすみれ文化幼稚園の園児はお客さんに。 芝居小屋ではリコーダー演奏や紙芝居が繰り広げられた。お客さんの児童はじっくりと耳を傾け、大きな拍手を送った。児童たちは「面白いね」「次はあの店に行こう」などと盛り上がっていた。 (成田真梨子) ■ 室蘭で優秀技能者表彰式、磨かれた43人に表彰状 胆振地方技能尊重運動推進協議会(栗林和徳会長)の平成22年度優秀技能者表彰式が26日、室蘭市中央町の室蘭プリンスホテルで開かれ、長年の研さんと後輩の育成に尽力した43人に表彰状が手渡された。 会員企業・団体から約200人が出席。栗林会長が「皆さまの経験と努力に裏打ちされた技能は大きな財産。貴重な技能を次の世代に伝えていただき、地域と産業の振興に力添えください」と、全員に表彰状を手渡した。北海道産業貢献賞(卓越した技能者)に選ばれた3人も紹介された。 (佐藤重理) 受賞者は次の通り。(敬称略) ▽優秀技能者 大坂誠二(日興塗装)佐藤榮(島下工業)西山智幸(インテリア.D.クラフト)星広司(日鋼機械センター)塚田秀雅(日鋼機械センター)榎林勝也(カツヤオート)岸塚博(大同電設)渡辺文男(和嶋建設)半田幸一(日鋼特機室蘭事業所)草間和久(日本製鋼所室蘭製作所)清水清(日本製鋼所室蘭製作所)坂井義弘(日鋼検査サービス)浮田忍(日鋼検査サービス)小林則彦(日鋼工営)熊原定彦(日鋼キャスティング)南宏志(Jsw Clad Steel Plate Company)中村友和(マルフジ)伊藤和幸(伊藤板金)小田川和人(サトウ工業)斉藤嘉和(斉藤木工製作所)一條浩也(寺石商事)伊藤里美(伊藤塗装工芸社)杉村敏男(福森工務店)杉山廣美(福森工務店)佐藤修(冨士企業)宮田正幸(成友設備)松原浩司(進興工業)原谷恵子(進興工業)阿部満(日栄工業)大野範明(港自動車整備工場)佐藤仁祐(佐藤自動車修理工場)藤田要(藤田電気工事)今野剛(厚別ブロック興業所)児島克己(神栄工機)三浦孝幸(室蘭架設工事)田村晃(田村工業)鈴木勉(北海製鉄)谷口英和(ニッテツテクノ&サービス)佐藤功(辻建設)垣内穂(吉田左官工業所)安田利雄(工藤建設)山本正俊(ツルヤ製菓)柴田政彦(柴田モータース) ▽平成22年度北海道産業貢献賞 表鐵男(表左官工業所)宮城則芳(王子エンジニアリング)泊内俊一(北澤建設) ■ 卒業半世紀“15の顔”集合―あす室蘭・鶴中同期会 室蘭市鶴ヶ崎中学校昭和36年3月卒業生による「卒業50年記念同期会」が28日、登別市登別温泉町の「ホテルゆもと登別」で開かれる。卒業から半世紀。当時生徒会長だった渡辺敏明さんら発起人のメンバーたちはすっかり15歳の顔に戻り、当日を心待ちにしている。 「まさか、母校が生徒数減少で閉校するなんて」。平成23年度、東中学校との統廃合が決まっている同校は昭和30年代、道内でも1、2位を争うマンモス校だった。団塊世代となる36年卒の学年は11クラス約600人に達し、生徒たちがにぎやかに学校生活を送った。 「生徒のほとんどの父親が富士製鉄(当時)で働いていたから、子供たちの仲間意識も強かった」「わんぱくな子供が多かったし、チームワークがあるから中体連は総なめだったねぇ」メンバーたちは振り返る。 50年の節目と母校の閉校を受け、平成14年に初めて開催した同期会のメンバーを中心に企画。渡辺さんと各クラスの代表で手分けし、住所が判明している300人にはがきを出した。その半分ほどから返事が届き、道内外から約80人が出席することになった。健在の担任2人も参加する。 8年前の同期会では、11クラス分の集合写真を集めるなどして記念誌を作成。今回は、メンバーたちが運動会や卒業式などの写真を持ち寄り、にぎやかに青春時代を振り返る。 渡辺さんは「大病を患ったり入れ歯になったりみんな15歳の時から同じだけ時が流れた。なくなる学校にみんなで思いをはせ、来られない友達にもエールを送るような同期会にしたい」と話している。 当日の参加も可能。問い合わせは渡辺敏明さん、電話090・8800・3052番へ。 (高橋ゆか) ■ 姉妹都市カレンダー発売開始―登別と白石の「名所」共演 登別市内のまちづくり団体や観光協会と、同市の姉妹都市・宮城県白石市の若手経営者、市有志職員らが手を組み、抽選でプレゼントが当たるはがき付き「2011年登別・白石カレンダー」を2200部製作、販売を開始した。 同姉妹都市カレンダー販売は今年で3年目。09、10年は登別商工会議所が単独で作製してきたが、今年は両市有志が製作した。 登別市は「登別まちづくり促進期成会」「ほろべつ活性化推進協議会」「ふるさと鷲別を考える会」「登別観光協会」の4団体で実行委員会(仲川弘誓実行委員長)を組織。 白石市は若手経営者や市職員でつくる「中心市街地の賑(にぎ)わいづくり研究会」に参加を呼び掛け製作が実現。デザインは日本工学院北海道専門学校が協力した。 カレンダーは登別の「赤鬼」と白石の「ポチ武者こじゅうろう」のキャラクターが描かれた表紙を含め13枚つづり。両市の風景を6カ月ずつ使用し、登別温泉や市内テーマパーク風景、白石城などの“名所”の写真が散りばめられている。 表紙にはプレゼントの応募はがきが付き、申し込むと毎月抽選で特産品が当たる仕組み。このほか3カ月ごとに「プレミアム抽選」を実施し、登別・白石のいずれかの豪華名産品(2万円相当)が当たる。12月は抽選で1人に両市から10万円分の豪華「お宝」がプレゼントされる。 価格は1部千円。ショッピングセンター・アーニス(中央町)、セイコーマートなりた(登別東町)、登別観光協会(登別温泉町)、登別市役所内売店(中央町)、ブックマックス(同)、スーパーラッキー(鷲別町)などで販売している。 仲川実行委員長は「毎年完売している人気品。多くの人に買ってもらえれば」と期待を寄せている。 問い合わせは登別商工会議所、電話0143・85局4111番へ。 (粟田純樹) ■ 伊達・黄金郵便局で模試強盗訓練、局員が冷静に対処 伊達警察署の歳末警戒に合わせた模擬強盗訓練が26日、伊達市南黄金町の黄金郵便局(鎌田健晴局長)で行われ、局員が師走を控えて防犯意識を高めていた。 凶器を持った犯人が現金を奪い車両で逃走―という想定で実施。拳銃を突きつけられた男性局員は、毅然(きぜん)とした態度で相手を刺激しないよう対応した。終了後、犯人役が登場し、局員は覚えた人相や体格など特徴を照らし合わせた。 鎌田局長は「発生に備えていい経験になった。犯人は下見に来るそうなので、日ごろから元気なあいさつを心がけ、標的にされない雰囲気をつくりたい」と予防にも万全を期していた。同署管内では同局のほか、2カ所で実施する予定。 (菅原啓) ■ 壮瞥の土屋さんが旧役場庁舎のジオラマ模型を町に寄贈 壮瞥町久保内在住の会社員、土屋知実さん(61)が、荷造り資材で手芸にも使われるクラフトバンドで、今年解体された壮瞥町の旧役場庁舎のジオラマ模型を作製し、町に寄贈した。 模型は幅60センチ、奥行き30センチ。役場庁舎と前庭、町長公宅を再現し、役場の内部は1階部分のカウンターや職員のイス、机を並べた。材料は幅1・5センチ、厚さ1ミリ程度のバンドのみ。張り合わせたり切り刻んで、屋根や柱、壁、樹木などを表現している。 解体以前から旧庁舎に足しげく通い、スケッチや写真を参考に約9カ月をかけて完成。お気に入りは、役場玄関に置いた1センチほどのすのこ。「以前役場を訪れたとき、強く印象に残り、どうしても作りたかった」という。 模型を受け取った田渕一夫町教育長は「内部まで実によくできている」と目を細め、「町内の多くの方に見てもらえるよう」と町地域交流センター山美湖のロビーに展示を始めた。 20年ほど前から趣味で、クラフトバンドのジオラマ「空想景」の製作に励む土屋さんは、「模型を見るたび木造の役場庁舎を思い出してくれたらありがたい」と願っていた。 (菅原啓) ■ 白老のアイヌ民族「移動博物館」が来月道外で初開催 今年3年目となる白老・アイヌ民族博物館による「移動博物館」が、初の道外となる横浜市の南公会堂(南区)を会場に来月10日に開かれる。教職員らにユネスコ無形文化遺産の古式舞踊披露、教育プログラム紹介などを通して修学旅行誘致を図る。 昨年から今年にかけ札幌、函館、ニセコで開催。本年度横浜市内の中学校が修学旅行で初めて同博物館など道内を目的地とするのを機に、同博物館職員15人が横浜に赴き、公演や体験、講話などを通してアイヌ文化に触れてもらう機会とすることにした。 主催は白老町役場に事務局を置く「アイヌ文化とともに地域再生推進協議会」。「アイヌミュージアムフェアin横浜」と銘打ち、神奈川、東京の小中高の教職員らに参加を呼び掛けている。 同博物館の「教育プログラム」紹介、体験はムックリの製作・演奏、アイヌ文様刺しゅう。儀式や古式舞踊を披露、村木美幸副館長が「アイヌの歴史と文化…現在」をテーマに講話する。会場に伝統衣服や装飾品、パネルを展示、参加者全員にムックリを贈呈する。 (富士雄志) 【2010年11月27日(土)夕刊】より ■ 室蘭・つどいの広場、月1ペースで読み聞かせ実施 室蘭市つどいの広場・サンキッズ利用者を対象にした読み聞かせが26日、東町の同施設で初めて行われ、利用した親子たちが手遊びや絵本を楽しんだ。 新たな子育て支援施設として今月開所したが、読み聞かせは新たな取り組み。室蘭の読み聞かせボランティア・おはなしやさん(吉田眞紀子代表)が協力した。 約50人が参加。かわいらしい犬が主役の「ともだちになっちゃった」など4冊を読み聞かせした。物語が進むうちに、子どもたちは絵本の世界に引き込まれた様子で、くぎ付けになっていた。 次回は1月に予定しており「月1回のペースで実施していく」(同施設)という。ほか常設図書室もあり、随時絵本などを楽しむこともできる。 (鞠子理人) |
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