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けにろん

コメンテータ新規登録承ります。メール下さい。2019年上半期ベストは『さよならくちびる』と『ROMA ローマ』。1961年生まれ。男。8
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Comments

最近のコメント 10
★2バレット・バレエ(1999/日)モノクロ撮影が塚本初期のテイストを匂わすが、やってることもまんま同じで、うんざり感も弥増す。何より抗チンピラ戦が女ごときにコロッときて、いつしか抗井川ヤクザにすり代わってしまうのでは勃ったもんも萎む。破綻を描く自らが破綻した帰結。[投票]
★5雨(1932/米)主人公が追い込まれていく中盤の展開が階段上下差を生かした佳境で決着するのだが、その幽体離脱を思わせるカメラのティルトアップは描かずともの映画論法の昇華形。長回しを含めマイルストンの演出は冴えてる。止まない雨の閉塞もラストを際立たせた。[投票]
★4スリー・リバーズ(1993/米)パルプ・フィクション』に拾われてインディーズ御用達にならなければブルース・ウィリスは消えていただろう。その直前の行き詰まった黄昏の哀感が自己回復の物語と同期する。しかも、一方でアクションの切れ、特にカースタントの良さは感動物の出来だ。[投票]
★3ドッグマン(2018/伊=仏)曇天と泥濘の町と小心だが小狡さも持つ非映画的な主人公と環境設定は完璧に近いが、窮鼠猫を咬むの物語に娘思いと犬好き要件が並置されるだけで全く関与しないのでなんじゃいなの単線構造で終わってしまう。も少しでも感情心理の変転に寄り添えばと思うのだ。[投票]
★3仁義なき戦い 完結編(1974/日)お祭り騒ぎの後の衰亡の歴史を綴った後日談的な寂寥。金子という隠し支柱が消えベクトル無き内部抗争の行き詰まり感は3度目の登板の松方や大友役の宍戸への交代によっていや増される。新たに政治結社化する流れが時代の終焉を醸し出し悪くない。[投票]
★4工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男(2018/韓国)敵の懐に入り込むことが信頼や尊厳をも裏切らざるを得ない遣る瀬無さが俄かに浮上し怒涛の顛末を迎える終盤。実は握っていたのポリティカルな虚実も吹き飛ぶ寧辺シークェンスの惨状は北高官の心情を吐露させる。担うイ・ソンミンの仮面の下の痛切な心根。[投票]
★2エヴァの匂い(1962/英=仏)魔性の女というにはモローカルダンの衣装づくしでキザなだけでビルナ・リージの方が余程いいと思えてしまう。役者のカリスマを信頼し過ぎて心理の綾が蔑ろにされている。ロージーお得意の鏡テクも何かの意味を形成するわけでもなく虚ろだ。[投票]
★3アイネクライネナハトムジーク(2019/日)自己の思念に囚われ前に進めないことが一方で他者をも幸せにできないということをご丁寧に2時間かけて言われてもと思うし、取り巻く世界の描写も随所でリアリティを欠いて演出の幼児性を露呈する。多部ちゃん可愛いが抑制を強いられ単なる人形に留まる。[投票]
★4ムーラン・ルージュ(2001/豪=米)繰り返し朗々と「愛」が歌われ感銘したように思えるのだが、それは愛を歌った嘗てのミュージカル映画に対するオマージュへの共振であった気がする。デジタル使いも熟れて浮世を突き抜けるが、一方で汗とドーランの強調が俗世に引き留める。忙しない編集が難。[投票(2)]
★4ウエスタン(1969/米=伊)間により趣向を限界まで極める冒頭だが、男の復讐譚と開拓史の殺戮・浪漫がバラけて行方知らずに物語は揺蕩う。それでも再び、果たした男と継承した女が交錯し歴史の彼方に消えてゆくラストの大見得。フォンダの唾やイーラムの蝿の不作為な神話性。[投票(3)]

Plots

最近のあらすじ 5
★3ザ・ファブル(2019/日)伝説の殺し屋ファブル(岡田准一)は、今日もヤクザの宴会場に単身乗り込み数十人を皆殺しにして仕事を完遂。彼を育てたボス(佐藤浩市)が命じた次なるミッションは不殺縛りでの1年間の一般人としての生活。ファブルはアキラという名で大阪に向かう。兄妹設定のヨウコ(木村文乃)も監視役として同行。受け入れ人は海老原(安田顕)という反社のダミー会社の社長だったが、ファブルは偶然知り合ったミサキ(山本美月)の紹介で小さな広告会社でアルバイトの職を得た。平穏な日々に徐々に馴染むファブルであったが、海老原の舎弟の小島(柳楽優弥)の出所を機に事態は不穏な方向に向かう…。人気コミックスの映画化。[投票]
★2ハイ・ライフ(2018/独=仏=英=ポーランド=米)宇宙を漂う宇宙船セブンでは、モンテ(ロバート・パティンソン)が幼い娘と2人っきりで暮らしていた。彼の脳裏に去来する何故そうなったかの経緯。かつて、9人の男女のクルーと科学者ディプス(ジュリエット・ビノシュ)を乗せたセブンは、ある研究目的のために航行を続けていた。9人は全員、死刑か終身刑で服役していたのだが、人体実験へ同意を条件に出獄していたのだ。SEXが禁じられたなか人口受精のモルモットして過ごす日々は、次第に彼らの中の抑圧を高めていく…。2018年トロント国際映画祭GALA部門での上映の際、絶賛とブーイングで会場が騒然とした問題作。[投票]
★3コンフィデンスマンJP(2019/日)欺師稼業のダー子(長澤まさみ)は、刺激ない日々に倦んでデカい仕事を模索していた。そこでターゲットに選んだのが香港ビジネス界の女帝、氷姫ことラン・リウ(竹内結子)。仲間のボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)、五十嵐(小手伸也)に加えてチンケな詐欺をダー子に仕掛けて弟子入りしたモナコ(織田梨沙)を引き連れ香港に上陸。競馬場で彼女に接触し、預言者姉妹として面会にこぎつけた。しかし、そこに嘗てダー子と浅からぬ縁があったジェシー(三浦春馬)が現れる。動揺するダー子。だが、仕掛けた罠から後戻りできない。のっけから危機に陥る彼女であったが…。人気TVドラマの劇場版。[投票]
★4キングダム(2019/日)紀元前245年の秦。戦災孤児の信(大西利空)は人買いによって里典(六平直政)に奴隷として売られたのだが、そこには先に買われた漂(南出凌嘉)という少年がいた。奴隷身分から脱するには戦功をあげるしかないと2人は修行に打ち込むのであった。数年が流れ王臣、昌文君(山崎賢人)が偶然立ち寄り漂(吉沢亮)を王宮に召し上げる。残された信(山崎賢人)は更なる修行に打ち込むのであった。そんなある日、何年ぶりかで漂が訪ねて来た。瀕死の状態であった。王宮での内乱で天下は動き始めていた。漂は信に1枚の地図を渡して息絶える…。ベストセラーコミックの映画化。[投票]
★4ダンボ(2019/米)メディチ兄弟サーカス団が公演地に到着した。母を亡くしたミリー(ニコ・パーカー)とジョー(フィンリー・ホビンズ)姉弟は花形スターの父ホルト(コリン・ファレル)の出征からの帰還を待つ。だが、帰ってきた父は戦傷で片腕を失っていた。団長マックス(ダニー・デヴィート)はそんなホルトに象の飼育係を命じる。象のジャンボは折しも妊娠中。苛立つ彼女に親子は手を焼くのだが、何とか無事出産。しかし産まれた子象の耳が異様にでかかった。失意のマックスはこりゃあダンボだと揶揄する。健気にダンボの世話をする姉弟。だが、ふとしたきっかけでダンボの特殊能力に気づく…。1941年ディズニーアニメの実写化。[投票]

Points of View

最近のPOV 5
2018 BBCが選ぶ21世紀最高の100本[投票(8)]
韓国2作品、台湾2作品、香港1作品、中国1作品、日本1作品
パーソナル・カルト20[投票(3)]
自己採点★★★★★、コメント数5以下。 Bは直近作(2010年代)
月刊 多部未華子[投票(7)]
多部未華子。1989年1月25日、東京都生まれ。身長158cm。●小学5年生の頃ミュージカル「アニー」に感激して自分も主役を演じたいと思い、オーディションを受け続けるが落ち続ける。しかし、スカウトされて芸能プロに所属。2003年、『HINOKIO』のメインキャストに抜擢され、これでブルーリボン新人賞を受賞。2009年にはNHKの連続テレビ小説「つばさ」の主役を獲得し、翌年エランドール賞を受賞した。また、この間に東京女子大を卒業している。子役時代から折にふれて一応の注目を得てきた彼女の来歴ではあるが、幼少時より大阪のおばあちゃんが送ってくる吉本新喜劇のビデオが刷り込まれコメディエンヌの素養を隠せぬ一方、キモカワなどと一部で心無い揶揄もあり、20歳台を迎えて路線を決めかねていたふしがある。それでも人気少女コミック『君に届け』の主演をつとめるなどキャリアを重ねてきたが、しかし、大きく何かが弾けたと思われるのは2本のテレビドラマであろう。「デカワンコ」(2011)「ドS刑事」(2015)で強烈なキャラを引き寄せる術を獲得したと思われる。この頃まで、俺は彼女の名前と顔は知ってるが、ほとんど関心がなかったといっていい。しかし、たまさか見に行った映画『ピースオブケイク』で瞠目する。俺はスクリーンの中の彼女を見て呟いた。「多部ちゃん、めっちゃいい女になったやん」考えてみれば彼女も20台半ばの女盛りなのであった。醸し出すペーソスは60年代のシャーリー・マクレーンを彷彿とさせ、腰が据わった演技はジェニファー・ローレンスに迫るであろう。現在公開中の『あやしい彼女』においてもスクリーンの中で弾けまくってくれます。ただ歌は巷間言われるほどのものではないか。●2016/4/6:第1刷発行
40年のバカ騒ぎ[投票(6)]
共闘者としての5人の監督。A:藤田敏八 B:黒木和雄 C:鈴木清順 D:若松孝二 E:阪本順治
月刊 北川景子[投票(3)]
北川景子。1986年8月22日、兵庫県神戸市生まれ。身長160cm。●2002年地元のモデル事務所にスカウトされ、2003年ミスSEVENTEENに選ばれモデルデビューし、同時にTV美少女戦士セーラームーンの火野レイ役で女優デビュー。その後、事務所移転と明治大学を卒業を経て本格的に女優活動を開始。TVでは月9ドラマで織田裕二、山下智久、木村拓也の相手役として抜擢された。映画では『ハンサム★スーツ』あたりから主要な役に抜擢され2010年『花のあと』で初主演。俺はこれで彼女を知ったが所作や殺陣など半端じゃない修練を感じた。小学生時代に阪神大震災を経験、先の東北の震災に際しても真摯な思いを自身のブログで綴った。高校時代は医師を目指して受験勉強をしていたが挫折、折からのモデルデビューで進路変更したあたり『パラダイス・キス』まんまである。正直、彼女は演技力がめっちゃあるわけではないと思うのだが、性格は良い(多分)。そのプレーンで素直な資質が何時か強みに転化するはずと信じている●2011/7/10:第1刷発行