2019-10-12

ジョーカー』観たけどさ

まあ面白かったよ。それ以外に語ることはない。

映画感想考察したり顔でウダウダ語るシュミはないし。

たださ、精神病患者のあの苦しみをさ、他人から見捨てられて蹴られるあの痛みをさ、今さら表現すんの?って思っちまった。

アーサーのメモにあった「病人にとって最も悪いのは人々の目だ。彼らは『病気なんてない』」と言う」にしても、クライマックスの「お前らは『ただ良い子にしていなさい』しか言わない」って台詞にしても(どっちもうろ覚え)、「えっ、まじ?」って面食らっちゃった。

だってそんなの、俺が中学登校拒否していた十年近く前、毎晩当たり前のように考えてきたし、うつ病の女と付き合っていたときにも、何度も戦ってきた声なんだぜ。

こっちからしたら、とっくの昔に経験してんの。

「どうして健常者どもは俺らを平気で傷つけるんだろう。どうして『うつは甘え』だなんて平然と言えるんだろう。無神経なあいつらを殺したい」って、何度唱えてきたことか。

まあ、今はもう乗り越えられたんだけどね。その当時の彼女も死んじゃったし。

とにかく、その程度の観念をさ、今さら天下のハリウッドが「警句でござい!」とドヤ顔で強調するんだぜ?そんな映画歴代最高オープニング興収を記録して、評論家通人ブロガーどもを唸らせちゃうんだぜ?

まるで好きなミュージシャンメジャーデビューしちゃったときの心境だね。

「あー、あの苦しみ、あの痛み見つかっちゃたか。かーっ!つれーわ」って感じ。

なあ、みんな。あの映画さ、『バットマン』のヴィランから観に行ってんだよな?ホアキンの演技が良かっただけだよな?もしくは脚本撮り方が優れてただけだよな?

あの苦しみ、あの痛みはセンセーショナルでもなんでもなかったよな?

頼むからそう言ってくれ

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