開発の歩み
小型ターボファンエンジン「HF118-2」を独自に生み出したHondaと、
ゼネラル・エレクトリック社(GE)との共同事業化による
HF120の商品化への歩みをご紹介します。
第2期 完成エンジン技術確立(1992年~2003年) 設計・部品製造技術を確立し、型式認定を取得可能な水準のエンジン(HF118-2)を開発
HFX-01開発
1992–2000年
世の中で広く採用されているターボファンエンジン形式とし、材料も一般的なものを採用することで、初めて出力/重量において目標を達成。
大型機を用いた高空試験(HFX-01)
地上では再現が困難な、低温、低圧条件や、機体の運動に伴う姿勢変化・無重力を含む荷重変化といった実際の飛行条件下で、エンジンの性能機能を検証する為に飛行試験を実施。
HF118-2開発
1998年
競争力の向上に向けた、軽量化・低燃費化・低エミッション化に挑戦。
HF118-2の技術
軽量化
自動車で培った燃料制御技術を適用したコンピューターと燃料ポンプとの一体構造化により、従来のシステムに対し約80%の軽量化を実現。
低燃費化
自社開発の数値流体解析手法を活用して、サイズが小さくても多くの空気を吸い込み世界最高水準の効率で圧縮できる圧縮機などを開発し、クラストップの燃費性能を実現。
低エミッション化
Honda伝統の燃焼方法(CVCC)を燃焼器に採用し、クラストップの低エミッションを実現。
2003年11月
Hondaが開発したターボファンエンジンのみによる初飛行を実現。
2003年12月
HF118-2を搭載したHondaJet実験機の初飛行に成功 (ライト兄弟の初飛行から100年目のこと)。