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つつみ野の家 SRC基礎

さて、少し間が開きましたが、つつみ野の家です。
前回は少しかわった「SRC基礎」に触れましたが、今回は少し詳しく書いてみようと思います。
まずは、下の写真をご覧ください。

▼大工さんが土台を入れます1

DSCN0877.jpg


▼大工さんが土台を入れます2

DSCN0880.jpg


▼現場監督さんが自ら床暖房の配管

DSCN0902.jpg


▼鉄骨のH鋼も納まって完成、ここにコンクリートを打設します

DSCN0910.jpg




ご覧のように木の土台がぐるりと回り、内部は鉄骨(S)で仕切られ、
そこに鉄筋コンクリート(RC)のスラブが作られます。

これにより、構造的に合理化されるという面もありますが、
やはり蓄熱層ができるということが一番の違いになると思います。
この蓄熱層は年間通して一定な地中の温度を室内に伝えるのと同時に、
冬期には温水を循環させて、輻射式の床暖房としても使用できます。
特にこの家は平屋のため、その恩恵が大きいと思います。

ただし、もちろん良いことばかりではなくて、通常のベタ基礎と比べて「床が堅い」
「設備などの施工がシビアになる」そしてなにより「認定の工務店しか施工出来ないため
コストが高めになりやすい」という違いがあります。

しがし、今回はたまたま工務店さんからの提案で、色々な調整の結果コスト面がクリアでき、
お施主さんにも実例を体験してもらうことが出来たため、実現することになりました。

以上の点を踏まえると、やはり自分たちの設計の中で標準とすることは今後もなさそうです。
なので、今回は貴重な機会として竣工後の使用感まで追いかけて見て行きたいと思っています。

K

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RG design

Author:RG design
一級建築士事務所

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